夜の蝶々
夜の蝶々は綺麗に着飾って綺麗に朽ちる…
確かそんな詞をきいたことある。
第一話
私は彼氏に隠してる事がある
それは…
私はキャバで働いてる。
そんなのどこの彼女でもしてる
だけど私は違う…
身体も心も売りをしてる
普通はビッチとか罵るけど私はそれが快感で…
いつもの自分より大好きだ。
遠藤ユリ
芸名ゆら
店長『ゆらちゃん、今日も頑張って働いてね!期待してる』
『はい!任せて♪』
男なんてちょっと細くて若い女にヨダレ垂らして嬉しそうにする…
単純…
さて、今日の相手は…
あぁ…あのハゲか…
見た感じ女に免疫無さそう…
簡単ね
普通キャバでは本番はなしで手とか口で客の快楽を満たす
だけど私は特別
本番あり中だしあり
指名率ナンバーワン
まっ、当たり前だけどね
枕仕事してんだから
あと、ナンバーワンの理由はAvにも引っ張りダコほどの演技力
『いらっしゃいませ!旦那様』
『どうも…いや…こんな若い子が僕の相手とは…いいの?』
『もちろん♪旦那様がいいです今日はどのコースにします?』
『そうだな…じゃあおまかせで…』
『分かりましたでは場所変えましょ?』
『え!?どこ行くんだ?』
『私専用特別室♪』
『特別…でも金そんな持って来てない…』
『大丈夫…お金なんて気にしないくらい快楽に連れてってあげる』
ガチャ…
『ここは…』
きらびやかな部屋に圧倒するハゲ
『フフッすごいでしょ?さぁ旦那様』
するする私はハゲの服、ズボンを手慣れた手つきではがしていく。
そして私もなんの羞恥心もなく脱いでいく
『旦那様?おまかせと言うことで私があなたを犯します』
『あ…あぁ。』
ハゲの露になった突起物を触り立たせる。
『う…』
『気持ちいいですか?でも、まだいっちゃだめ』
『う…うん…』
ハゲはピクピク身体が動く
私はそれを感じながら手を動かす
そして5分も経たない内にハゲは果ててしまった
(こいつ…早漏…)
『ごめん…早かったね…』
『いえ、ニコッ』
『今日はありがとうね。気持ちよかったまた頼むよ』
ハゲは外に出ようと服を着る
『待って下さい…まだ終わってない』
『え?ここは本番なしだろ?』
『私だけ特別な理由わかります?』
『え?』
『本番あり、中だしあり。どう?』
『マジか…』
ハゲは空いた口が塞がらない様子だ
そんなビビること?
誰でもしてんじゃん
子供だって下ろせば済む話
怖くないし
『君何歳だい?』
『二十歳』
嘘
本当は18歳
学校や彼氏、親は私がこんな汚れたことしてるなんて知らない。
学校や親の前じゃ純粋無垢を演じてここでは淫乱を演じる
2つの顔を持つ私。
『女の子なんだ。もう少し自分を大事にしたらどうだい?それともお金に困ってるのか?』
うわっ…うざい…
なんで男って自分はこうゆう店で快楽を楽しんどいてすぐ正当化できるのか理解できない
『……の悪いの?』
『え?』
『私を売って何が悪いの?あなただってこんな若い女とやれてうれしかったでしょ?世の中あなたみたいになんでも上手く行く人はいない私は私の人生を楽しんでいるの。それを説教されることも蔑む権利ないんじゃない?』
『…』
ハゲは黙って部屋を出た。
あぁ…また客が1人減った。
最近かったるい…
親に純粋でいるのも
ニコニコしてるの
第二話
キャバを始めたきっかけはある人物の影響だ。
それは
今私が勤めてる蝶蘭の店長。
あれは2年前…
私がショップ街を歩いてるといつも決まってナンパに引っ掛かる…
正直うざいだけ
私は1人で楽しみたいの
彼氏とかとデートでも買い物は一緒に行かない
だって相手に気を使わないといけないし
何より面倒
さぁ、今日はなに買おうかな~♪
『ねぇねえ、君』
またナンパ?
うざいっての!!
無視しよ
『あれぇ~無視?ねぇ君かわいいからさうちの店のナンバーワンにならない?♪』
は?
ナンバーワン?
なんの話
『ねぇったら』
『なんの話してんの?』
『正面向くとさらにかわいいじゃん♪ねぇねえ、うちで働かない♪』
『あの、私未成年なので』
『大丈夫大丈夫!ほんのアルバイト感覚だからちょっと客引きしてお客と話して好きなの飲んで食べてしたら1日一万五千円うれしくない?』
一万五千円…
おいしい話
でも絶対裏がある。
『ただひとつだけ条件!自分が未成年ってことは内緒!』
まだやるともいってないのに…
『じゃあ行こうか』
『あの!私やりませんから』
『えー…もったいない…じゃあ興味出たらここに電話して?俺の番号だから待ってるね』
と言って渡された名刺には
蝶蘭
取締役城田暁彦
しろた…あきひこ…