表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/16

2-2

「放課後」


「え、はい…?」


「第3美術室で下書き書いてる。」


「お、おう」


「…ペアだから一応伝えとく。」


「あ、それって見に行っても大丈夫な感じ?」


「勝手にすれば」


「うぃっす」


突然休み時間に百目鬼くんに告げられる。

百目鬼くんは結構優しい。

あ、でもつねめんどくせーって顔してるけど。


こうやって律儀にペアだからって書いてる場所教えてくれたり

めんどくさそうだけど聞いたらちゃんと答えてくれるし。

たまに単語だけで意味が分からないけどね!


というわけでまあ百目鬼くんがせっかく教えてくれたので

第3美術室に放課後行ってみたいと思います。

べ、別にあんなすごい絵を描く百目鬼くんの下書きが

どんなんなんだろーなって気になったりするわけじゃないんだから!



「第3美術室…は旧校舎か」


「そっちは旧校舎じゃなくて第2倉庫だけど?」


「え、」


「ここの校舎って迷いやすいよねー

新入生って覚えること多くて大変だよね」


そういってニコッと笑う可愛い系な男子。

あーこれあれじゃん、ていうか


「小鳥遊先輩ですよ、ね?」


「あ、僕のこと知ってくれてるの?

そっかー演劇部の舞台見てくれてたんだね」


うわ、これなんてフラグ。

ゲーム内だと場所選択だけで移動できたから油断してた。

ここ広すぎてどっちがどっちか分かんなくなって来るし。

てかなんで小鳥遊先輩がここにいるの、ねえ。

なんであんまり自分から関わろうとしない小鳥遊先輩がしゃべりかけてるの、ねえ。

ていうか、作り物の可愛さってわかってても可愛いすぎると思うんです。

実は腹黒っていうか心は真っ黒な兎さんていうキャッチフレーズな黒兎さん、もとい、小鳥遊さん。

普段は普通に可愛い系いい人だし無害です。

ただし、恋愛面は省く。こいつもヤンデレるとやばい。


「小鳥遊先輩有名人ですし…」


「え、僕有名人?なんか嬉しいねー

ていうか旧校舎の第3美術室になんてなんの用があるの?」


「えっと、美術の課題でペアで絵を描くんですけど

それでペアの子が下書きを第3美術室でしてて…」


「んーと、確か第3美術室って美術部部長部屋だよね。

て、ことは君は部長とペアなんだね」


「はい、部長の人とペアなんです。

まあそれで旧校舎に行きたかったんですよね」


「へぇ…。そうだ!僕が案内してあげる」


「え、そんないいんですか…?」


「もちろん!先輩の僕に任せとけばすぐつくよ」


旧校舎は元々校舎として使われてた教室とかをリメイクしたりして

いろんな教科の準備室にしたり

第3からの特別教室があったりする校舎みたいな感じ。

(第1,2は本校舎にあります)

旧校舎っていってるけど正確には便利部屋を詰め込んだ校舎みたいな?

特別教室は部活ごとにも1つずつあって部長は自由に出入りができたりする。

これが先輩のいう部長部屋だ。

まあ普段使う人なんてめったにいないし、

部室はちゃんと別にあるし倉庫だってちゃんとあるので旧校舎を好んで使う人は誰1人いない。

あ、百目鬼くんは1人なれる部長部屋結構お気に入りだったっけ。

けど、まあなんていうかこのゲームの濡れ場っていうのかな

ぴんくっぽいシーンでは主ちゃんを連れ込んで愛をささやく部長とかいましたね。

人全然いないからね…。鍵かけられちゃったりするからね…。


小鳥遊先輩がいったとおり先輩に任せておくとあっという間に到着した。


「はい、とうちゃーくっ」


「ほんとうにありがとうございました…!」


「全然気にしないくていいよっ

僕が好きでやっただけなんだし」


「それでは失礼しま「あ、そうだ。君名前なんていうの?」

え、っと小宮山です」


「んーおっけー。

その美術の課題って廊下に展示されるからがんばってね」


そういって走り去っていく小鳥遊先輩。

え、なにそれ展示とか聞いてない。


というかね、先輩。

頭ぽんぽんは反則です…。

さすがに液晶越しでは絶対に経験することはなかったことだ…。

破壊力半端じゃないです!!照れるわ!!

小鳥遊先輩はからかっただけです(爆

すっごいひまだったので(蓮ちゃん媚びないし)ちょっとからかうか、って

思って…。頭ぽんぽんの為だけに…。

見事にあれだね、暇つぶしにつかわれた系です。

そしてまんまとはまっちゃう蓮ちゃんでした。

あ、百目鬼くんは旧校舎の静かな感じが好きで好んで使ってます。

普通にいい子なのでペアの蓮ちゃんにはちゃんと教えますよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ