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5-2

「そうそう、蓮ちゃん。

奈々がお菓子作ってくれたからこの後食べようねー」


そういってふわっと微笑む部長。

奈々っていうのは園芸部の先輩その2でクールビューティな先輩だ。

すごく可愛い、可愛いんだけど、うん…雰囲気の悪さ…。


「ねえ、今僕が説明してるよね?

君でも理解できるように話してるんだけど?

なにしゃべってるの、聴いてないとか言わないよね?」


「ええ、聞いてますよ。う・さ・ぎ・さ・ん」


うさぎさんを強調する部長。

あ、小鳥遊先輩すっごい笑顔だーわー…。

うん雰囲気悪すぎ、やっぱ怖いです。

よくあるパターンで好きな子に素直になれなくていじわるっていうドキッ展開じゃなくてこれはなんていうか

あの呪われそうというか、これで好き同士だったらどんだけ不器用なのって話だよね…。

いったい過去に何があったんだろう。

でてきそうででてこないああ…もやもやするなー。

ぶちょーには蓮ちゃんは知らなくていいよーって言われたけど。

ほんとになにがあったんだろう…?知ってる気がするんだよなー…。


「あーもうほんと君の顔みるの嫌。

じゃあ一通りの説明したから。

この資料読んどいて。」


「……どうも、ご苦労様でした」


「…いえいえ、別にそんな

じゃあ蓮ちゃんいこっか」


そういって小鳥遊先輩がニコッと微笑む。

そして私の手をパッとつかむ。

いつの間に私のこと名前呼びに…っていうかなんで手つかんでるの!?

私そんな手をひかれないと動かないタイプに見えます…?

それに、小鳥遊先輩って好きな人しか触らない変なところ潔癖症なボディタッチ苦手なタイプだよね!?

ゲームでは小鳥遊先輩ルートの終盤ぐらいからはすごいイチャイチャしてたけどさ!!

こんなどこの馬の骨か知らない女の手なんて良く触れたね!!成長したんだね!!


「…ねえ、なに蓮ちゃんの手つかんでるの?

触るとかありえないんだけど」


「え?なんで君にそんな咎められるような事言われなきゃいけないの?

お前何様のつもりなわけ、きも」


「お前の汚い手で蓮ちゃんが汚れるでしょう?

さっさと離せよ、くそが」


「いやだなー僕ちゃんと綺麗だよ?

お前の方が十分汚れてんだろ」


表面上はニコニコと和やかな雰囲気だ。

会話がなければ、の話だが。

2人とも笑顔で言葉を交わしているがよくよく聞くとその後に舌打ちでもしそうなほど顔を歪めて言葉を漏らしている。

ていうか…本性出てますよー…?

私のこと忘れてるよね存在ないことにしてしゃべってるよね、これ


「あ、あの?」


「ど、うしたのー…?」


「れ、んちゃんどうかした…?」


2人とも小さくあっていったの私ちゃんと聞こえましたから。


「いえ、なんでもないですよ。

小鳥遊先輩そろそろ報告しに行きませんか?

部長もこの後委員会で何も用事なかったら部活行きますんで!

クッキー楽しみにしてますって伝えといてください

小鳥遊先輩、行きましょう?」


まあこういうちょっとしたミスをカバーするのは事情を知ってる(微妙に思い出せないけど)私の仕事かな、うんうん。

ぶっちゃけこの世界を楽しもうって思えてきてるわけだし?

めんどくさそうなことには突っ込まないことが1番だよね。


「そ、そうね。蓮ちゃん部室で待ってるねー」


「はい、じゃあ失礼しますね」


先輩の笑顔が引きつってるのも私は知らない、うんうん。

小鳥遊先輩が一瞬ポカーンとして歩き始めたのも知らない、うんうん。


*


「あいつ、幼馴染なんだー」


「…そうなんですか」


小鳥遊先輩が歩きながら教えてくれた情報のおかげで一気にスッキリした。

部長はいわゆる小鳥遊先輩ルートでのライバルキャラだ。

そういっても小鳥遊先輩が好きなのではなく幼馴染で本性が見せ合えてるっていうだけ。

さっきみたいなシーンを主人公に見られて主人公が小鳥遊先輩の本性を知ったのが結構最近なのに

私のほかにも心を開いてる…みたいなイベント用キャラが部長だ。

2人が仲悪いのはただの同族嫌悪みたいなものだーっていわれてた気がする。


あ、その後行った部活で食べたクッキーむちゃむちゃ美味しかったです。

部長と小鳥遊先輩から向けられたばらさないのかな、面白い子だな的な視線もしらないふりで。

何日ぶりってかんじでほんともうしわけないです…(・ω・`)

こんなペースですが暇つぶしぐらいになれば嬉しいです…!!


小鳥遊先輩と幼馴染でしたー(ありきたり

小鳥遊先輩きっとめんどくさい子です、キャラぶれすぎですねごめんなさい!!


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