5.綺麗な花を咲かせましょう
環境美化委員会
学校によってその委員会活動はそれぞれだと思う。
私の学校は主に週2で校内で普段しない場所の清掃、校内の美化、花壇の設置、場合によってグリーン活動の呼びかけなどだ。
まあなにがいいたいかっていうと私環境美化委員会です。
これ結構めんどくさい委員会で、図書委員会入りたかったんだけど
ジャンケンに負けて余ってた枠に突っ込まれたって言うかなんていうか。
私含めクラスの環境美化委員、5人ジャンケンで負けたグループだし。
そんなんじゃぐだぐだになるんじゃないかって?
そんなことはまったくない、何故なら副委員長が小鳥遊先輩なんだもの。
がんばるとちゃんと評価してくれる小鳥遊先輩はその容姿からも性格からも
老若男女から好かれるタイプだ。それにあの演劇部部長だし。
「みんな集合したのー?
じゃあいいんちょーさんはじめてください」
「それでは第4回、環境美化定期会議はじめます。
えっと、じゃあ3年から順に校内の様子とか意見とかまあいつもどおりよろしく」
この会議では問題点、壁にラクガキが多いとかポイ捨てが多いとか、を報告しあう。
あ、ちゃんと褒めるとこは褒めるよ?
この会議で気をつけないといけないことはほとんどない。
私が知ってるゲームでは委員会というワードはでてきたことがないからだ。
こういう私が知らない情報があればある分だけここは現実なんだなーと毎回思う。
「1年から花壇の花を植え替えたらって意見がでてます。
そろそろ枯れてきてる花も多いので」
「あー…そうだな。
4月で満開になるようにしてるから枯れる時期か。
先生、5月からって花どうなってましたっけ」
「えっと、園芸部の人と相談してって決まってたと思う」
「園芸部の人の手伝いでいいんですよね?」
「うん、園芸部の人のお手伝いをみんなにしてもらいたんだよね」
もしかして私の出番かな…!?
まあ、なにするのかまったく知らないけどね!
部活動でしたことといえば園芸部用温室みたいなとこに花を植えたり
お茶したり花の本読んだりお茶したり生け花してみたりとか…
もしかしてお茶しすぎ…?いやいや、先輩と仲良くなってるしね!
「誰か園芸部に伝えに…あーあの部室分かりにくいか…」
委員長さんがいいうように園芸部はその温室もどきがある関係で
ちょっと部室の場所が変でわかりにくいのだ。
「…あの」
「ん?どうした?」
「私園芸部なので伝えにいきましょうか?」
「え、まじで?助かるわー!!
じゃあ5月の花の打ちあわせの内容を…っていうか小鳥遊全部分かってるよな?
悪いけど一緒に行って話してきてくれないか?」
ちょっとややこしい話だし、と委員長さんがいう。
「分かりました
じゃあ、いこっか」
「はい」
小鳥遊先輩と2人で歩くのってなんかデジャヴだな…
今回は立場逆だけど。
「あ、先輩。そっちじゃなくてこっちです」
「え、そうなの?確かにこれは1回2回で覚えられないね…」
「ちょっと分かりずらいですよね」
あはは、と乾いた笑いをしながら道案内をしていく。
「あれ?蓮ちゃん?」
そういってふわっと笑顔を見せながら振り返った美少女。
もとい、我が園芸部部長。ちなみに2年生。
お母さんみたいな包容力がありふわふわしてて女子力高い美少女です、くそかわ。
「あ、部長。」
「蓮ちゃんもう委員会終ったの-?」
「いえ、環境美化委員として園芸部を訪ねにきました」
「お仕事お疲れ様だねー。で園芸部にどんな用事?」
「えっと…小鳥遊先輩説明お願いします」
「……5月に植える花の話だよ」
「……ふぅん。で私たちが植えたらいいの?」
2人ともなんか雰囲気最悪なんですけど…?
うん、なんか2人が出会った瞬間から若干にらみ合ってたもんね?
にしてもこんな機嫌悪そうな先輩達はじめてみる…。
普段ほんわかしてる人ほど怒ると怖いっていうのほんとだね、こわい。
今回は小鳥遊先輩と仲良くなって欲しい(切実
部長と小鳥遊先輩にいったい何があったんでしょうね!!!(え
園芸部部長は名前決めてません…。部長よびがデフォ。




