4.交流してみましょう
「あと1分後に開始だ。
皆準備しとけよー。」
隣のクラスの先生がそう叫ぶ。
今日は1年生合同レクリエーションです、帰りたい。
校内を全面使ってのレクリエーションですからね!規模広い!!
平日なのに2,3年生は?と思う人、なんとこのためだけだけに2,3年生は休みです。
うらやましい…まあ2,3年生はこの休みを利用して勉強してるそうですが。
今月、5月の後半に中間テストがあるので。
この学校はやっぱりおかしいので1年生だけ1学期の中間テストがなく
その代わりに私がかてきょに教えてもらう原因となった中学テスト(校長先生命名)があるんですよ、ちくしょう。
その名のとおり入学して3日後に打ち抜きテスト、中1~3の内容の応用がぎっしりつまってるテストです。
そんなの解けるか…!って思うくらいには難しい問題ばっかだったよ。
まあ、それでもすごい人はすごい点数とってたけど。いろんな意味で。
そう、時はあっという間にすぎもう入学してから1ヶ月たち5月です。
今振り返ってみるとかるぴすの原液くらい濃い1ヶ月だった…。
今更関った事を後悔しても遅いので自分らしさをだしつつ
できるだけ記憶から薄くなっていこう大作戦でいこうと企んでいます。
この世界で生きていくわけですからもうキャラと思うのはやめようとは
思っているけどやっぱりどうしても無意識のうちに思っちゃってるみたいで。
そういう考えはやめたほうがいいな、とは思うけどやっぱ難しい。
「蓮?どうかした?」
「いやーレクリエーションで校内しっぽ取り鬼ごっことか規模すごいなーって思って」
「あー…この学校無駄に校舎広いし大丈夫だよ、たぶん」
「それにグループ内で1人でも残ればいいんだよーだから大丈夫っ」
「そだね…足引っ張ると思うけどがんばるわ」
そしてレクリエーションの内容はまさかのしっぽ取り鬼ごっこです。
考えた奴誰だよ…はげればいいのに…。
逃げるチームに入ったら可愛そうでしょ!
おもに運動音痴な女の子とか私とか私とか私とか。
グループは2つでまあ皆さんお察しのとおり鬼と逃げる人。
鬼はだんだん増えてく式で逃げるチームが1人でも残れればこっちの勝ち。
え、鬼不利じゃ?って思わないでね!挟み撃ちとかありですしおすし。
勝ったほうのチームはこのしっぽ取り鬼ごっこの終わった後の打ち上げ的なものでなにをするかを指定できるんだよ!
と、いっても元から決められてるうちから選ぶらしいけど部活の先輩によると
選べる方の方がいいんじゃないかなーって遠い目でいってたからきっと何かあるんじゃないだろうか。
だからといって逃げるほうチームが鬼になった時手を抜けばいいってわけではない。
校内に先生が立っており手を抜いてると分かった場合ペナルティが科せられます。
なにかはいわれてないけど先生がぼそっとプリント用意してたよなーとか
これで1週間は雑用に困らないとか呟いてたのをしってるので私がんばる。
「じゃあ逃げるほうは逃げ始めてよし!
鬼のやつらは6分後にスタートだからなー。
目印、忘れんなよー!」
目印は鬼が赤のハチマキ、逃げるほうがセロハンしっぽつけてます。
このしっぽ取られたら鬼の人が何個かハチマキ持ってるらしいのでそれをつけて鬼にジョブチェンジです。
しっぽ、ズボンに挟んでるだけだし気づかないうちに落としそうだなー…。
あ、そうそう、ちなみに双門くんはこっちチームで百目鬼くんはあっちチームです。
双門くんいるからたぶん勝てると思うんだよね。
頭はすんごい悪いけど運動はまじはんぱないですから。
双門くんに走りとかで勝てる人は3年生でぎりいる、かな…?レベルですごいから。
頭脳プレーでいけば勝てると思う。双門くん頭はゆるいからトラップとかすぐかかりそうだし。
同い年で純粋に敵う人はいないんじゃないだろうか。
まあ、それは百目鬼くんが本気を出さなかった場合に限る、ってことを知っているんですけどね。
あけましておめでとうございます…!
今年もゆっくり更新ですが楽しんでいただけるようがんばります!
百目鬼くんが冷めてるのはできすぎて周りがついてけないからです…。
絵が1番得意だけど運動もできるし勉強だって上の中くらいは余裕っていう感じです。
でも双門くん着いてくから…。双門くんの取り柄は運動ですから(`・ω・)