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序章

「家庭教師、決定ね」


お母さんのものすごい良い笑顔で告げられて

1週間たった今日、家庭教師が来るらしい。


「蓮ー、先生来たわよー」


「わかってるー!!」


家庭教師なんてめんどくさい…。

まあ、成績が悪くなった私のせいなんですけどねー。

高校ってなんであんなにひんぱんにテストするんだろう。

入学おめでとう!じゃあテストしようか!って…油断してたわー…。

そんなことを思いつつ階段を下りるとそこにいたのは

黒髪黒目+眼鏡の好青年、なんていうかすごいイケメン。

あぁ、だからお母さんあんな無駄に目がキラキラしてるのね。


「今日から家庭教師をさせてもらう檍 誠心(あおき せいご)です。

蓮ちゃん、だったよね?よろしくね」


「……あ、え、はい」


なにこのイケメン…ってかどこっかで見たような…?

あ、思い出した、これ私が前世でやってた乙女ゲームの攻略キャラだ。

しかも、隠しのほうの攻略キャラだ、そりゃかっこいいわ。

人はありえない状況になると冷静になるって言うけど事実かもしれない。

何故か無駄に冷静にあ、前世だーとか思えちゃえてるもんなー…。

いやいや、前世ってなによ、いや前世じゃん…?あれ、これ無限ループ。

しかもなんか普通に受け止めちゃってるし?ん?

にしても、なんでこんな急に思い出したのだろう。

攻略キャラと出会ってしまったからなんだろうか…。


あ、こんにちわ。小宮山 蓮(こみやま れん)と申します。

何故か分からないけど、前世でやっていた乙女ゲームの世界-----時と愛と闇,略してT,L,D(てぃ、える、でぃ)-----に転生しちゃったみたいです。

しかも、多少のえろぐろありの乙女ゲームです。

………あ、私そのゲームの舞台の学校に通ってんじゃん。

そういえば、こんな容姿のモブがヤンデレルートで殺られてたかもしれない。


「じゃあ、とりあえず勉強しよっか」


そうそう、コイツ猫かぶりキャラで攻略大変だったんだよなー…

もしかして私すげぇめんどくさい立ち居地にいるんじゃ?あれ?

コイツのルートで教え子とか学校にいたっけ?まあ、多少話しは変わってるのかな。


「蓮ちゃん?」


「あ、すみません。

部屋、こっちです。」


今思えば、この出会いが私の2回目の人生を狂わせたのかもしれない。

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