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面接結果~衝撃の仕事内容?~

叫びそうになるのを何とか堪えながら、届いた書類を見直した。


「採用します」


の文字に嬉しさが込みあがってきた、同封されていたもう一枚の紙には面接会場と同じホテルで説明があると書かれている。

それを何度も読み返していたが、同時に面接の時の失敗を思い出してしまった。

あまりの恥ずかしさに部屋の中でごろごろ転がった瞬間、思いっきり額をぶつけて蹲った。


「いった~い・・・・・・えっと、明後日にホテルで仕事の詳しい内容を説明するんだ」


額をさすりながら書類を見直しながら、今度は笑っていた人がいない事を願わずには居られなかった、それに一緒に面接を受けていた有紗はどうなったのだろうか、正直一緒に仕事したくないけど、落ちている事は正直願いたくはな。

そんな事を思いながら、後日面接会場でもあったホテルに向かうと前回とは別の部屋に案内された、そこは貴賓室の様な場所で大きなテーブルが中心に置かれ、下座の席には採用された人と思われる綺麗な女性が座っていた。

有紗でない事にほっとしながら横の席に腰かけ待っていると聞きたくない声が聞こえてきた。


「あら、ゆかさん~貴女も採用されていたのね、これから一緒にお仕事出来るのね、うれしいわ」


有紗もまた面接に受かって事にゆかは内心、拷問だと思いながらも笑顔で返事を返していたが、有紗は言葉とは裏腹にあまり嬉しそうな表情ではなかった。

つらつらと嫌味と自分の自慢をしていた有紗にさすがに我慢できずに言おうとした瞬間、面接官をしていた三人がそろって部屋に入ってきた。

三人目はあの時笑った男性(シブメン)だった、相手も気づいたのか肩を震わせていた。

ちなみにお名前はソルテと言うらしい


新手の拷問なのかな、仕事受かったのは嬉しいけど、こうなると不安でしかない、やっぱり仕事の神様に嫌われてるのかな?

一人現実逃避をしていたが、名前を呼ばれたので立ち上り、必要事項が記入された書類を受け取りそのまま解散と思ったがそれぞれ三人に一人ひとり呼ばれた。

私を呼んだのは事もあろうか、笑っていた人だった・・・・穴があったら頭から飛び込みたい・・・

一緒に向かったのはホテルのカフェテリアだった、ちなみに目の前を歩いている男性(シブメン)の肩は震えていた。

案内されたカフェテリアで好きなものを頼んでいいと言われたので、一番高いテーセット4500円を注文した、値段を見て驚いていた姿に悪い事したかなとも思ったけど、笑った分と思うことにした。


美味しい紅茶とケーキを堪能しながら、仕事の話となったが何故三人バラバラなのかと言うと、三人はそれぞれの部署の担当者で部署に配属される人が呼ばれたと聞いた瞬間、ちょっとホッとした。


「君は私の上司の補佐をしてほしい、簡単な事務作業になりますが、文章などの内容や仕事に関することを漏らすことは許されません、そして仕事内容の事柄から申し訳ありませんが、仕事場でもある王宮にて生活して頂きたい、引っ越しなどの手配はこちらで行いますので、荷造りだけしていただけたらすぐに」


もくもくとケーキ(二個目)を食べながら聞いていたゆかはその内容に咽てしまい、軽くせき込みながら優雅にコーヒーを飲む、シブメンに涙目で問いかけた。


「は?通いじゃないんですが、説明でもそんな話聞いていませんし、それよりも王宮って・・・まさか仕事場はお城・・・?」


にこにこしながら頷くシブメンに正直逃げたいが、この不景気に新しい職場を探すのは正直難しい、とって食われるわけでもないよね・・・?

こうなったら異世界で生活を楽しむしかない


「あの、お城での寝泊りとは寮の様な場所で今回採用された三人で生活をするんですか?」


「いえ、所属がら王宮にて生活をするのはミス宮原のみになります、メイドも付きますので不自由な生活にはならないと思いますよ、私達の世界でも電気と同等の物をつなげておありますのである程度の家電でしたら持ち込めますので」


正直ほっとした、さすがに有紗との共同生活は難しい、でもそれ以上に気になるのは私の所属先だけど、説明を聞いている中では全然出てこないのはなんでだろ。

事務補佐は判るけど、説明してくれるのを待つしかないかな、聞いても良いかわからないし。


それ以降も説明を聞きながら必要な書類の為の一覧を確認していき、引っ越しの日程や仕事の開始日などが決まっていった。

急ぎで必要な書類にサインをし、添付の必要な書類だけ受け取り鞄にしまい、必要な説明を粗方聞いたが、未だに所属先や補佐する上司の名前を聞いていない事を思い出した、このままでは当日に知るのは不味いので、ソルテさんに伺うと挙動不審な動きをしながら、わざとらしく咳き込んでから教えてくれた。


「所属先は宰相閣下直属の文官で補佐されるのは、我が魔国の次期魔王陛下イリス様です」


正直、全力で断りたいと思った瞬間だった、仕事の神様に伺いたい事があります。


私に試練でも与えたいんですか~~~~~~~~と


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