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東方白妖狐  作者: 火之迦具土
神々の時代
19/41

拾漆話 刀の再創

ー咲耶姫sideー


数日後子供である海幸彦と山幸彦からそれぞれ頼んでいたものが届いた


海幸彦からは刀の柄などに巻くためのサメなどの皮、そして海の幸

山幸彦からは様々な鉱物や山の幸


「・・・こんなに多くのものを、良いのですか?」

少し離れた所で私の子供と白詠が話している

「いえいえ、誰かの助けになるなら、なぁ兄上」

と海幸彦が言うと

「そのとおりだ」

そう答える山幸彦だが、二人とも顔が赤い・・・まさかあの二人・・・・・・年下好きなのでしょうか?


「あんたら、白詠を見てないで早く何処か行きな」

と、まるで汚れもののように鬼乱が二人から白詠を遠ざける

「まあまあ、お三方は落ち着いて、あっ白詠信仰をしている者達から団子が届いたから一緒に食べましょう」

「うん」

ここ最近白詠は少し心を開いてくれたのか笑った顔をみせてくれるようになった


「さて、白詠もいなくなったし・・・二柱ともこっちきな」

「「・・・はい」」

鬼乱と他二人は少し離れた所へいった



「あんたらは腐っても神だろ、それが幼児嗜好でいいと思ってるのかい?」

「いえ、別に幼児嗜好では『ガンッ!』ぐはっ」

よく見えないが言い訳のとき鬼乱にぶん殴られたようだ


「白詠、団子美味しいね」

一方で私達二人は空を見て和んでいた

「うん、ありがとう」

団子を頬張りながら言う白詠はどうも年相応に見えてしょうがない


「咲耶姫、私は材料も集まった事だし刀を打ちたいんだが鍛冶のできる場所はあるかい?」

鬼乱がたんこぶができて気絶した二柱を引きずってくる

「あ~、確かこの社の裏にある穴蔵にあるよ、それより家の子が迷惑かけました」

「ならすぐ使わしてもらうよ」

そう言いながら二柱をこちらに投げつける

「2日ぐらいでできると思うよ、その間に何かあったらすぐ教えるんだよ」

そういって鬼乱は白詠を一撫でして穴蔵へ向かった


少し経って時は夕方になった

「咲耶姫、今晩の夕餉の時私に料理を教えてくれない?」

背の関係で上目遣いの白詠が聞いてくる

「「白詠、ならオレが教えるよ」」

我が子ながら下心が見え過ぎだった

「・・・はっ!」

子供たちに一撃ずつ拳をお見舞いして社の外へぶっ飛ばす

「さぁ、白詠教えてあげるからこっちきなよ」

「・・・・・うん」

何か聞きたそうだが何も言わずついてくる

・・・本当にいい子だ



少し白詠に料理を教えた後夕餉を食べた

ちなみに、丸いちゃぶ台を囲んでいたのは鬼乱を除く四人だった


そして時は深夜になった


私は白詠達が寝たのを確認した後鬼乱のいる社の裏の穴蔵へ向かった


「・・・咲耶姫かい?」

穴蔵へ一歩踏み入れた瞬間暗い穴のおくから声がかかる

「そうですよ、刀の調子はどうです?」

「ああ、壊れる前よりも良いよ」

上機嫌で言う

そこで私は本題をいう





「鬼乱、二つ程話があります」

「・・・なんだい?」

私の雰囲気を感じ取ってくれたのか真剣なこえになった

「その刀にこれをつけてくれませんか?」

私は袖からあるものを出して穴の中へなげた

『パシっ』


どうやらうまくとってくれたらしい

「・・・ほぅ、なかなか良いね。つけるのは柄でいいかい?・・・それで、もう一つは?」


「先日、私の母の母である天照大神様から信仰の受け渡しの指令が来ました」

「・・・何だって、もし信仰を渡したらあんたはどうなる?」

「消滅します」


「それで、あんたは私にどうしてほしいんだい?」

「私は・・・この指令に背き、逆に向こうへ攻め込みます」

鬼乱が驚いたような気がした

「その際、白詠達を頼みます・・・」

「一緒に行かなくて良いのかい?」

「えぇ、これは私の戦いなので・・・それに約束の日までまだ2ヶ月程あるので」


その後も様々な事を話した、そうして夜はふけていった



この作品の木葉之咲耶姫は儚月抄のものとは違います

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