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どうも、木⋯⋯の妖精です。  作者: 夏巻き
目覚めは中盤のエリアで
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ここに新たな命が⋯⋯どうも、草です。

物語を書きたくなったので投稿(とうこう)するものの、気まぐれ更新です。

一応、今のところ2日に1回更新予定。たぶん恐らく。

フアンタジー物を書くのは初めてですので、(つたな)い箇所があるのはご勘弁を。


星で評価をしていただいたり、ブックマークをしていただいたり、感想を貰ったりすると嬉しくなってモチベーションが上がります。

ぜひお願いします。

どうも初めまして、草です。

自分でも何だかよく分かってないけど、鬱蒼(うっそう)とした森の中に芽吹いた草です。


そよそよと風が吹いている所におりましてね、さぁーっと風が駆け抜けていって、それはそれは気持ちのいい風。

(おだ)やかぁな場所です。


おや、今なにか動いたような。

視界の端でなにかが動いた気がして上を見ると、大きな木の枝に(すずめ)に似た鳥がとまっていた。

なんて可愛らし


「ぢゅぢゅぢゅぢゅっ⋯⋯ぢゅぢゅぢゅっ⋯⋯」


鳴き声怖くね?見た目はこんなに可愛いのに⋯。

ん?口の中⋯歯上下で1本ずつなんだね。

あれ?鳥って(くちばし)以外に歯なんてあったっけ⋯?しかも鋭くね?

いやいやそれよりも、ここどこなんですか。周りを見渡しても木ばっかり。


そう言いながら本当は分かってますけどね。

どう見ても森の中ですし。

現実逃避していても変わりません。

気が付いたらここに放置というか、植わってました。


そう、私は(まご)うことなき草です。

目があるのか分からないけど、下を向くと(くき)が、上を向くと葉っぱが見えているので間違いありません。

中間あたりにでもついているのでしょうか?


不思議な体験です。夢⋯ではない。

足?根?が触れる土の感触もしますし、それに自分は一度死んだ記憶がある。


自宅で普通に仕事をしていただけなんですがね。

もう少しだからとお腹が減っているのをつい我慢していたら、こうスーッと力が抜けて行って天に⋯ああ、昇ってっちゃいました。

怖いですよね。幽体離脱じゃなかったんです。

戻ろうにも動けないし、倒れゆく自分の体を見ながらそのまま昇っていって気が付いたら草。しかも不思議な事に、神様にも閻魔(えんま)様にも会っていない。

仮に転生したと言うならば、その間のイベントシーンもといお約束はどこへ行ったのでしょう。

いえまあ、転生ではなくここが天国的な場所であるという可能性もありますが。昇っていった先なのでね。


兎にも角にも、ここがどこなのかさえ分からないけれど、自分をきちんと認識し動ける以上現実として受け止めなければならない。

その上でこれが所謂(いわゆる)転生であるならば喜ばしい。エクストラタイムだ。

記憶や自我が消えていないのも素晴らしい。


いつだったか何かの掲示板でちらっと見たコメントで、(肉体)の寿命が来れば魂は抜け天へと昇り、そこで綺麗(きれい)に洗われてまた新たな(肉体)を貰って下界へと降りる。そんなことが書いてあったのを覚えている。

ゲーム攻略の掲示板にそれを書いたのが宗教の人かどうかは知りませんが。

(ゆえ)にこの私の記憶が残っていることが少し気になりますが⋯。ま、人生のボーナス的な時間を貰えたと思って、仕事に追われない穏やかな時間を過ごしてもいいはず。


人間だった頃の体は、もうここにはありません。


「⋯⋯」


おっと失礼、今の私は話せませんでしたね。

ではもう一度。

いゃっほぅっ!!

⋯⋯え?

クサノイチニチメ。


〘草〙

それは背景の一部であり、初心者でも簡単に入手することが出来るレア度の低いアイテム。

しかしただの草と(あなど)るなかれ、その中には回復効果のある薬草や調合等で使用するニトロ草などが(まぎ)れている。

(まれ)に生えているレア度の高いある草を育てると動き出すとか何とか。

たくさんの種類を集めると何やら称号が貰えるらしい。

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