第十二.五話 世界情勢
どうも作者です。しばらくこちらの物語を更新していませんでしたが、またこれから投稿を再開していこうと思います。これからも現在投稿しているどちらの物語も、どうかよろしくお願いします。
そこで、これまでのこの物語の流れをまとめたいと思います。
〜アメリカ〜
第二次世界大戦に勝利したアメリカ合衆国は、世界の覇権国となり、民主主義国のリーダーとしての姿勢を鮮明化する。
しかし、朝鮮戦争にて、韓国軍は北朝鮮軍に次々敗北し、完全に朝鮮半島から追い出される。この戦いにアメリカも参戦したが、陸軍戦力の縮小をこれまで続けていたために、アメリカ軍は北朝鮮軍に有効な打撃を与えることはできなかった。
朝鮮戦争の敗北によって支持率が急落したトルーマン大統領は国民に対し演説を行うことで支持基盤の安定化を考えるが、トルーマン大統領は演説先にて銃撃され、その後すぐに死亡した。これにより、副大統領のアルバン・W・バークリーが大統領に昇格し、アメリカ本土に戒厳令を発令した。一方、ダレス国務長官は、各国の陰謀をそれぞれ察知しつつ、共産主義の撲滅と軍事力の大幅な増強の準備を進めつつある…
〜ソ連〜
同じく第二次世界大戦に勝利したソビエト連邦は、東欧からアジアまでの広大な地域を赤色に染めることに成功した。そして、社会主義国のリーダーとしてアメリカなどの西側諸国と対峙することとなる。
一方の国内では、第二次世界大戦の成功体験より、スターリンによる独裁がますます強まっており、スターチンによって、モスクワ市とモスクワ州の党書記を務めていたフルシチョフと、閣僚会議第一副議長を務めており、古くからの共産党幹部で外務大臣や人民委員会議議長を務めたこともあったモロトフは反乱分子であるとして粛清された。このようなスターリンの独裁の裏には、ラヴレンチー・ベリヤの陰謀があり、彼はスターリンの死後、自身が次のソ連の指導者となるべく行動を続けている。
〜ドイツ〜
第二次世界大戦の敗北によって国土を二つに分割されたドイツでは、世界大戦の引き金を引いたヒトラーが率いたナチスに関連する全てのものが禁忌となった。
しかし、ナチスの残党達はアメリカにより押し付けられた民主主義とソ連に押し付けられた社会主義、どちらも快く思っていなかった。彼らにとっては祖国が分断されたままのこの状態などあり得なかったのだ。彼らは約三十年前と同じようにミュンヘンよりいざ立ち上がらんとしているのだ...
〜日本〜
皇国、大日本帝国は広島と長崎に原子爆弾を落とされ、ポツダム宣言を受諾し、第二次世界大戦に敗北した。戦後処理の結果、日本軍と財閥は完全に解体され、天皇制から国民主権となり、植民地は全て消失し、日本は全てアメリカ主体の占領軍に未だに間接統治され、日本国憲法という足枷まで着けられた。
しかし、運命というのは面白いものである。朝鮮戦争で民主主義陣営(西側陣営)が敗北したことで、アメリカは共産主義を食い止めるために日本をこのまま植民地化するのではなく、大国へ蘇らせることにした。今や、皇国の復活は目前なのである!




