第十二話 星は堕ちる
All free men, wherever they may live, are citizens of Berlin, and therefore, as a free man, I take pride in the words "Ich bin ein Berliner."(どこに住んでいようとも、自由な人はみな、ベルリン市民なのです。ですから、私はひとりの自由な人間として、誇りをもって言いたい。「私こそはベルリン市民である」)ーJohn F. Kennedy
〜モスクワ〜
11時頃、ノックしてスターリンの部屋に入った。彼は無様に失禁していた。話しかけても意識はなかった。
全てが完璧だ。全てが私の掌の中で動いている。何も問題はない。
もうひと足先に花束でも用意していようか。花は何を選ぶのがいいだろうか。ああそうだ、スノードロップなんてどうだろうか。
〜モスクワ郊外市街地〜
「ねぇねぇ、お母さん」
「どうしたの?」
「いつもの番組が映らないよー」
「あらら、故障かしら?」
チャンネルをいくら変えても、テレビには白鳥の湖しか映らなかった。
〜数日後、東ドイツ〜
同胞諸君!我々はついに、ついに、この日を迎える時ができた。私はそのことを大変嬉しく思う。しかし、1945年、ドイツは第二次世界大戦に敗れた。アメリカとソ連という二つの大国によって我々の国土、家族、尊厳はバラバラにされた!これを悲劇と言わずして何と言えば良いのだろうか!
偉大なるドイツ人よ!しかし、我々が再び立ち上がる時が来たのだ!既にスターリンは斃った!ゲルマン民族の真の理想郷から醜い共産主義者を駆逐せよ!
スノードロップの花言葉は、、、
切実に感想、評価、ブックマークなどよろしくお願いします!




