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などと供述しており

掲載日:2023/03/25

「だから、俺は彼女を殺した。あの女が悪いんだ。俺を裏切ったりするから」

「彼女はお前を裏切ったんじゃない! 君がそう勘違いしたのは、あの時の会話を聞いたからだろう」

 崖の上。こんな袋小路に逃げてしまった犯人が、犯行動機を叫んでいる。それを、ある男が正面から向かい、渡り合っていた。


 男は行きずりで事件に巻き込まれた部外者である。成り行きで探偵気取りを始めてしまい今に至る。


「そんな……じゃあ、俺は勘違いで彼女を」

「ああ。彼女はそんなことを望んじゃいなかったんだ」

 男が犯人を刺激し続ける。そろそろ黙ってくれないかなと思った。


「ちくしょう……ちくしょーーーー!」

「待て!」

 犯人が叫び、断崖絶壁に向かって走っていった。彼が走った先にあるのは海。そして彼は海に落ちていった。


 そして、被疑者は捕まえるどころか死亡するに至ったのである。



「これ、どう思う?」

「被疑者死亡の事件の関係者の供述ですか」

 被疑者死亡のため不祥事として調査が行われることになった。

「探偵気取りの部外者のせいにしたいんだろうけど、そこを排除できずにいた時点で警察側に非がある」

「捜査関係者の一人とこの探偵気取りの男とが親しいんでしたっけ」

「だからこの男を捜査に関わらせてしまった……とは言うけど、なんならこの捜査関係者ごと排除しても良かったわけだ」

「結局のところ、現場がゆるい雰囲気で仕事していたんでしょうね」

「ああ。苦しいいいわけだ」


「この自称探偵は公務執行妨害にあたりますか?」

「どうだろうな。難しいんじゃないか」

「じゃあ無罪放免ですか」

「現場を知る人間だから参考人として話を聞くべきだ」



「私はただ真実を求めていたのです。だから尋問したまでです。犯人があんな断崖絶壁に逃げ込んでしまったのは計算外であり、彼を死なせる意図はなかったのです。私は彼に悔い改めて欲しかっただけで決して彼を精神的に追い込むつもりはなく」

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