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25(終)
前世で夫に殺されなくても、夫を殺した後、自殺するつもりだった。異世界転移という現実では起こらないと思っていた現象が実際に、この身に起きたために、結局、自殺はやめたけれど。
何にしろ、人を殺した罪は、この命で贖うつもりだった。
それが、私の自己満足に過ぎないとしても。
法の裁きを受けなかった私は、本当の意味では罪を贖っていないのかもしれない。
けれど、法の裁きだって万人が満足する代物ではないのだ。
いつか、転生する事もなく魂が無に帰す事が、本当の意味での報いであり贖いになるのだろうか?
分からない。
けれど、罪を犯した前世の記憶があろうと、生まれ変わったのなら、その人生を最後まで全うするだけだ。
私が「私」である限り、この魂が無に帰すまで生きていく――。
完結です!
読んでくださり、ありがとうございました!




