白兎神
体育館の上をぶち抜いて来た巨大な馬に向かって黒いスーツの大男はにやけながら、自分の手を噛んだ。血が飛び散ったかと思うと、白い毛の兎に変化した。
「俺に手を貸せ!白兎神!!」
すると小柄だった兎はがさみるみる膨れ上がっていく。馬と同じ大きさになったかと思うと、分裂した。
「そのままそいつを喰らえ!」
100匹ぐらいに分裂した白兎神は、鋭い牙を見せ、馬の体を食べ始めた。馬は暴れたが、すぐに暴れるのをやめて倒れた。白兎神は馬を食べ尽くすと、黒い霧となり、消えていった。
「見たかお前ら、これが黒い霧の持つ力だ。これは、自分の血液を擬人化することが出来る。
それを聞いていた、3人は立ち尽くしていた。
「俺らさっきの馬みたいな化け物を倒すってことなのか?」
と金髪のヤンキーが質問した。
「あぁ、そう言うことだ。黒い霧の適応者はほんのひと握りだ。さっきの馬は正確に言うと、神だ。半年前からこの日本に現れ、俺たち人間を襲ったんだ。」
「この黒い霧は神と同等に戦える力を手に入れることが出来るのだ。」
この出来事があってから、俺(浦島健也)は学校を辞めて世界を救うために神殺し(アダムキラー)と言われる団体に入ることになった。友達の小西竜也と金髪のヤンキーと猿を連れたおじいちゃん、小柄な少女も団体に引き取られることとなった。
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4月7日水曜日
アダムキラー団体から連絡があった。地球に向かっている12個の隕石は奇跡的に方向を変え月に落ちた。月に落ちた隕石の中から、ある12体の神が確認されたの事だった。