終末に太陽の如く光り輝く
突如現れた少年の正体とは…
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アメリカ北東部ニュージャージー州で3人兄弟の長男として産まれたカンブリアは25歳にしてこの生涯を終えた…。
だが、カンブリアは確実には死んではいなかった。彼の黒い霧能力は呪縛。死んでから発動し、自分を殺した相手を死ぬまで呪い続ける。
カンブリアの能力を知るものは、同じアメリカの使者であるオルドビス、ただ1人だけである。
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「まさか…お前は!?」
「そうだ。僕が田中だ!! 今、世界中で
【⠀悪魔の囁き⠀】
を発動した!!お前たちはもうおしまいだ!!」
「くっクソ!!どうすれば…」
グラグラグラグラ グラグラグラグラグラグラグラグラグラグラグラグ
グラグラグラグラグラグラグラグラグ ラグラグラグラグラグラ
建物全体が揺れたかと思うと、田中の後ろに真神と春山が立っていた。
「やっと見つけたぜ。申し訳ないがもう一体の敵逃がしちまった。だが、心配ねぇ。俺たちが集合すりぁ無敵だ!!!!」
「ん!?山根の奴逃げたのか…まぁ良い。弱いものいじめは大好きだ!!!!」
田中は、座り込んで動けない浦島に向かって歩み寄った。すると浦島の胸の当たりが発光し宙に浮いた。
宙に浮いた浦島は太陽の如く熱い光を発し、建物が溶け始めた。
「なんてことだ!まさかけんちゃんが、終末だったとは!!」
「そうだ!小西〜ッ!こいつが最高神(天照)の力を持つ!そしてこの世界は終わるのだ!」
次の瞬間、浦島は爆発し全ての人類を焼き尽くした。
そして世界は終わりを告げた……
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焼け果てた世界を山の上から眺める一人の少女がいた。
「こんな所で何してるの?」
少女は振り返ると、そこには一人の少年が立っていた。
「分からない。ただ、眺めてただけ。」
「そうなんだ。1つだけ聞いていい?」
「うん……。」
「君の名前は?」
「私は……アダム……あなたは?」
「僕は、イブ。 よろしくね。」
何も無くなった世界で、一人の少女と一人の少年が出会った。
彼らの出会いは物語の始まりであり終わりを示していた。
「ねぇ、どうせ暇じゃない?だったら私たちで新しい世界を作ってみよ!」
「うん!!2人で作ろうよ!!」
そして物語は新しいステージへと幕を開ける
終わりは始まりを表し、始まりは終わりを表す