京事変〜終結〜
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浦島健也は気がつくと教会の中にいた。
「けんちゃん!!大丈夫!?」
「小西?どうしたんだ?てか、ここは?」
「僕も分からないんだ。気がつくとここに...。」
ガンッ!!!!
と教会の両面扉が開くと、春山勝が入ってきた。
「まさるくん!あの時突然消えて探してたんだよ!」
「俺だって、分からねぇよ。気がついたら俺もここにいたんだ。お前らもこっちに来い。みんな待ってるぜ。」
勝に呼ばれて、隣の部屋に向かうとそこには、既に八十神、丸山三蔵が集まっていた。居ないのは白井吹雪ただ1人だけだった。八十神は2人が部屋に来るなり話し出した。
「俺たちは、京都からいきなりこの教会に何者かによって飛ばされたと仮定している。だがこれで犯人は決まったな。俺たちは吹雪に救われたって訳だ。」
教会の中には3つの部屋がある。1つは聖歌の場、もう1つは、何も無い5畳半の部屋。最後は、テレビだけが置かれた、人が100人くらい入れそうな位広い部屋があった。
「さっき、部屋にあったテレビでニュースが流れていた。それによると、何者かによって猿の神が倒されたらしい。」
4人は倒した者が白井吹雪だということに気がついた。白井吹雪の黒い霧は能力を持つと予測した。黒い霧使いの中でも、稀に神のように能力を使える者がいる。
「吹雪の能力は分からないが、俺たちがここに飛ばされたのもなにか理由があるはずだ。まずこの教会から逃げ出さないとな...。」
奇妙なことにこの教会には外に出るはずのドアがないのだ。窓もなければ、水も通っていない。ここから出なければ必ず死が待っている。
4人が下を向いて考えている時に、部屋にあったテレビのニュース番組から一転、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある自由の女神像が映し出された。自由の女神像は目を開けると同時に口を開けた。
「お前たち人間は同胞を殺した。先に攻撃してきたのはお前たちだ。この罪は重い。1000年前、お前たちは私たちの力を奪った。今から、11体の神でこの地球を滅ぼす。黒い霧使いたちはそこで、地球が破壊されているのを見ていろ。
「けんちゃん、やばいよやばいよ!このまま地球が滅びるのを見てろって言うの!?」
4人ば黙り込んだ。自分たちは何もすることが出来ない無力さ。感情が失われていく。と、いきなりテレビ画面に亀裂が入った。
「!?まて、これはあの日と同じじゃないか。なにか、変だ。」
するとテレビ画面から、隣にいるはずの小西の声が聞こえた。
「けんちゃん……、世界を救って...。」
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