夜を仰ぐ
紙歪め距離を縮めて鶴に成り
星を巡って線上の鳥
暗闇に潜む獣の不眠症
震える空気囁く草木
渇望の水を飲み干し一休み
満ち足りた先感動の後
黄昏に落ちた太陽照らす月
僕の見る夢現実の種
天体を望遠鏡で作りだす
ゆるされた夜月の下に子
「宇宙の果てには何があるのだろう?」
「ずっと幼い君かもしれないよ」
「もっと大きくなった僕はどうなるの?」
「ずっと宇宙の果てにいるかもしれないよ」
「長い旅になりそうだね」
「光の幻で退屈しないよ」
「明日もまた会える?」
「明日の僕が集まったらまた会えるよ」
「身を粉にして君を作るよ」
「嬉しいよ。大切にする」