1話 日常
誤字、脱字、不自然なところがあると思いますが温かい目で見てやってください。
入学式、それは青春の始まり。
しかし、入学式からの2週間で友達を作らなければ地獄が始まる。
そう僕は、その3年前の教訓を生かして友達を作った。但し1人。
あれ、おかしいな目から涙が。
さあ、そんな現実逃避は置いといて今日も学校行きますか。
日常化し始めた現実逃避をやめて僕は、学校へ足を向けた。
「おーい。」
聞きなれた声が後ろから聞こえた。
後ろを向くとそこには1人しかいない友の城村 和 がいた。
「おはよう。和」
「おう、おはよ海飛!」
ちなみに、僕の名前は水道 海飛と言う。
「相変わらず朝から元気だな。」
「いやお前が元気なさすぎんだよ。だから友達が俺しかいないんだぞ。」
「うるせー、余計なお世話だ」
「なあ、1組の女子にモデルやっている奴いるみたいやで。」
「へー」
「お前興味なさそうだな」
「いや、興味はあるけど僕達庶民とはめったに話さないだろうし・・・」
「それもそうか」
「で、それがどうした?」
「いや、そろそろ彼女ほしいなーと。」
「えっ、まさかそのアイドルの子に惚れたのか?」
「いいや、ああゆう綺麗だとか、かわいいとか言う女子は見ているだけが一番いいんだよ。」
そんな事を話しながら歩いていると、いつの間にか学校についていた。
どうやらもうみんな来ているようで、教室に入るといつもどおり4グループに分かれて話していた。
一つ目は、リア充やイケメン、美少女、コミュ力が高い人たちのカーストが高いグループ。通称、リア充組。
二つ目は、女子だけのどこの高校にもいそうなグループ。
三つ目は、オタクと呼ばれる人たちからなるグループ。通称、オタ組。
そして、僕も入っている四つ目のその他のグループである。通称、庶民(自称)
そのあと、自分の席に着いて1分もしないうちにチャイムが鳴りホームルームが始まった。
ちなみに和は、僕の左前の席で、僕は教室の後ろの扉の目の前だ。
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昼休みを告げるチャイムが鳴ると同時に、僕は教室を出た。
どこに行くのかって?
そんなの決まっているだろう、陰キャの僕がお昼ご飯を食べる場所なんて体育倉庫裏しかない。
え?屋上や体育館裏もしくはトイレじゃないのかって?
屋上は、風が強くて食べにくいし、しかも雨が降ると使えない。
体育館裏は、先輩らしき人がいたのでそっとしておいた。
トイレは臭いし、いじめられてるわけでもないから、トイレで食べるぐらいなら普通に教室で食べる。
「おーい。待ってくれー。」
そんな声がして振り返ってみると和がいた。
「なんだ和。」
「今日は一緒にひるくおーぜ!」
「どうした急に。いつもは、食堂で食べるって言ってたのに。」
「いやな、今日はマ・・・母ちゃんが弁当を作ってくれたから、いつも一人でかわいそうなお前と食べてやろうと思ってな。」
そう言って手に持っていた袋を見せてきた。
「うるせー、一言多いんだよ。・・・それよりお前、もしかしてお母さんのことを家ではママってよん出んのか?」
そう言ってさっきの仕返しとばかりに、口に手を当てて笑っているふりをする。
すると和は顔少し紅色にして
「ほらさっさと行くぞ!!」
と速足で先に行ってしまった。
そして僕は、
「おーい。待てよー。」
と追いかける羽目になった。
しかし、体育倉庫裏に着くまで弄りまくった。
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「おーい、許してくれよー。さすがに弄りすぎた。本当にごめん!」
そう謝るのは僕だ。
なんで謝っているのかって?
それは、僕が和がママと言っているのをさっきの腹いせに弄っていたら、和が拗ねたからである。
「なあ、機嫌直してくれよー。」
そう言うが全く反応がない。
ヤバい、せっかくできた友達を無くしてしまう!!
そう思い、頭をフル回転させていたらあることを思いついた。
「わかった。次からおまえの分の弁当も作ってやるから!」
「・・・言ったな。言質はとったからな。」
とニヤケ顔でこっちを見てきた。
「お、お前はめやがったなー!」
「はめるとは失敬な、ただただお前が焦って謝っているのが面白くて拗ねたふりをしてたら、お前が勝手に言ったんだろ。」
「お前!あれ嘘だったのかよ!」
「さー弁当食うか。」
「おい無視かよ。」
「それにしてもここ涼しくて気持ちいいな。」
「あー無視ですかそうですか。」
そんな感じで昼休みが終わった。