12話 ヤバいお店
僕達は今、後悔していた。
「おい翔。この店?って入って大丈夫なやつか?(ボソ)」
「いや、僕に聞かれても(ボソ)」
大登が治喜に聞こえないように、小声で話しかけて来た。
「って言うかここ、そもそもここ店なのか?(ボソ)」
僕達が今いる場所は、治喜に案内された店?の前である。
店?の見た目は、黒一色で出来た小さな家?小屋?で、入り口には頭だけの骸骨がぶら下がっている。とても不気味な小屋だ。
とてもじゃないが店には見えない。
「みんなここだよ。」
「・・・・・・治喜、大丈夫か?」
希が真面目な顔をして治喜に問いかけた。
「だ、大丈夫だよ。僕も最初は、みんなと同じでそんな感じだったけど、一回この店の料理を食べるとやみつきになるよ。」
希の、いつになく真面目な顔に治喜は一瞬後ずさったが、直ぐに元に戻りここがおすすめの店だと言った。
「な、治喜。ほ、本当に店なのか?」
「う、うん。此処の店長は僕の叔父だからね。」
零充がめっちゃビビリながら、治喜に質問した。
治喜は、そんな零充にビビリながら答えた。
流石に零充、怖がり過ぎじゃね?
そんな零充を見て、大登が悪戯を思いついた子供のように笑った。
「もしかして零充、怖いのか?」
「べ、別に怖くねーよ。」
「おっ、怖くないのか?」
「あ、ああ。全然怖くねーよ。」
それを聞いた大登は、口角を釣り上げた。
「じゃあ、店に先に入ってくれよ。」
「え?」
零充がまるで石像のように固まった。
「俺は怖いからさ、先に入って確認してきてくれよ。」
「い、いやそれは。」
「えっ、怖くないんだろ?なら大丈夫だ。」
「そ、そうだ。治喜、希、翔一緒に行こうぜ。」
零充がこっちに話を振ってきた。
しかし、僕はもちろん首を横に振った。
誰が、店かも疑わしい場所に行けるか。
希は、僕と同じ考えらしく、首を横に振った。
治喜は最初どうするか戸惑ったが、希が断るのを見て、大登側に着いた。
「お、お前ら。この裏切り者ーー!?」
零充は生贄となったのだった。
零充が店に、嫌々入ってから10分たった。
だが一向に出てくる気配がない。
「なあ治喜。あれって本当に店なのか?なんかの組織のアジトだったりしない?」
「み、店のはずだよ、ね?」
「いや、ね?って言われても、、、。」
最初は自信満々で店だっと言っていた治喜も、零充が帰ってこないのを見て段々と自身が無くなってきていた。
「一回みんなで見に行こう。」
10分経っても帰ってこなかったので、希がそう切り出した。




