私はあなたのために生きる
私には結衣という幼稚園からの幼馴染がいた。
その幼馴染とは毎日一緒に過ごすほど仲が良く、お互いの家族も仲が良かった。
幼稚園を卒業して小学校に上がっても仲の良さは変わらなかった。お互いの事が大好きで、お互いの事を必要として、お互いの事を一番知ってる仲。
そんな2人だけど、結衣には私に話していない秘密があった。
それは、結衣には病気があった。それは白血病。簡単に言えば血液の癌。
小学4年生の時に見つかって、いつまで生きられるか分からないと医師に言われた。私に話したら心配するからって。
私がそれを知ったのは、6年生の春。
結衣が直接話してくれた。『もう長くは生きられないかも』と。
幼馴染なのに約2年間も知らなかったなんてと私は悲しくなった。でも一番悲しいのは結衣の方。
言いたくても言えなくて、誰にも相談出来なくて。
なのに、結衣は泣きながら、話してくれた。
罪悪感が心のどこかにあるとも言っていた。
でも、『日向(私)に嘘はつきたくないから』って。
その言葉に私は救われた気がした。
続きは次回!




