表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法×科学の反逆者  作者: 伊達 虎浩
26/38

第1章 レイの願い④

 

 泣いている赤子。


 他には誰もいない。


 "中に誰かいたら消せ"


 最後に言われたこの言葉が、頭の中をぐるぐると駆け巡る。


 右手に持つのは、血が滴るナイフ。


 消す…のか?


 一歩、一歩、また一歩と近づいていく私。


 消さなくてはいけない…


 消さないと…でないと私は…


 赤子の頭に狙いを定めた私は、ナイフを思いっきり振り落とした。


「…何故、笑いかけるのですか?」


 両手を真っ直ぐ伸ばし、ニコニコと笑いかけてくる。


「…私は貴方の母親を殺した、憎むべき相手なのですよ…!?」


 好奇心からか、真っ直ぐ伸ばした両手で、ナイフを握ろうとする赤子。危ない!と判断し、慌ててナイフを上にあげる。


 危ない?そう、ナイフは危ない物なのだ。

 そんな危ない物を私は…この子に向けたのか!?


【ネツエネルギーオーバーヒート】


「私は…」


【リミッターヲカイジョシマス】


「私は…」


 白い煙をあげ、両目を赤く染める。

 両手で両肩を抑えながら、私は天に向かって叫んだ。



 アジトに帰った私であったが、そこは戦場であった。


「何者だ!?」


 声をかけられた私は、いつも通りに顔認証を済ませる…やはり、指名手配の男か。


「コウモリなら容赦しねぇ!!違うってんならお家に…ガハ」


 韋駄天を使って喉を切る。アジトの入り口を見ると、アジトはほぼ壊滅状態なのがわかった。

 火が放たれたのだろう。

 燃えるアジトを見ながら、私は入り口を進んで行く。


 転がるいくつもの死体を見下ろしながら、ただひたすらあの男が待つであろう部屋へと歩い行く私。


「コウモリの残党だな!覚悟」


 右手を真っ直ぐ伸ばし、詠唱しようとする男に対し、持っていたナイフを投げつける。


 ナイフを避けるべく右にかわした男が、私を見失ったその一瞬で、韋駄天で移動する。自らが投げたナイフをキャッチし、そのまま男の背後から喉を切った。


「邪魔だ…邪魔をするな」


「居たぞー!コウモリの残党だ!!」


 三人ぐらいの男が、私の前に姿を現した。

 私は走り出す。


 主人を守る為?


 違う、主人に話しを聞く為だ。


 その話し次第では、私は…主人を…殺す事になるかもしれない。


 私は、何の為に生まれてきたのですか?


 ねぇ、レオン、レイナ。


 どうか、その答えを…私に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ