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妖怪神戦争  作者: 赤猫
2/2

妖怪神戦争 ー闇呪縛ー




とある城にてー




『も、申し訳ありません…』

怯える女中の目の先にいる

黒く歪な四つの影…

その影は満月に照らされ

正体が明らかになった。

玉座に座る、

赤い一つ縛りの髪に

金色の細く鋭い目つき。

白い八重歯を光らせて、

悪魔の笑みを



浮かべていた。




そして低い声をあげる。




『お前…俺の目の前で何をした?』




女中は怯えていて何も話さない。


それに感づいた影は女中に近づいて

自らの手を女中の頬に重ねて


スッー…



と撫でた。

そして影は満月に照らされ

玉座の輩と同じ笑みを浮かべた。

『この口は悪い口ですか?メイドさーんw』


同じ赤い髪の毛。女の様な顔立ち。

オレンジの瞳は女中の心を刺す。



『もうええ加減に白状せーへんと…えらい目に会うで…』



大阪弁で喋る影はまた、

満月に照らされた。




浴衣に似合う綺麗な水色の髪の毛。

左目の下にはホクロが付いて、

さらに

美しく艶やかな顔立ちになる。


『もういい…。』


また低い声が聞こえた。


何処か苛立ちを帯びて…


『おい!!…処罰だ!』


『『承知。』』


玉座の後ろで恐ろしい形相を浮かべた

別の美しい女中がいた。




白銀のショートカット。

青い目には何処か暗闇を帯びていた。


『歯を食いしばりなさい。』




『ひ…ひぃっ…』




女中に殺される女中という複雑な感じに

女の様な顔立ちの悪魔はクスクスと笑う。


そして。









ぐしゃっ!!!!!!











悪魔の女中の拳はもう一人の女中の頭を貫き

脳の半分がはみ出てる






無様な死に様になった。


そして…玉座の男は叫ぶ。

狂喜の喜びに。



『無様だな!!!よし!!気晴らしに

好きなだけ村人を生贄にし、食せ!!!

散れ!!我が兄弟と鬼の女中よ!!』



『『『はい!!承知!!!』』』




今宵の村人の生贄は

12万と達した。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


暁陰陽師寺




ざっざっざっ…



『ふぅ…』


庭の手入れをしながらため息をつく陰陽師少年。

彼がこの物語の主人公みたいな物である

名前は文吹雪 神門 『あやふぶき みかど』

彼は陰陽師四子の一人である。


神門は朱雀の末裔であり鳥に好かれやすい。

瑠璃色の髪の毛と赤と青のオッドアイ。

その赤の目の中には陰陽師の五芒星がついていた。


『今日から…夏休みか…』

神門は夏休みになると

妖怪退治の仕事にはいる。

高校一年生には夏休みの仕事は

さぞかしきついだろう。


『大体、

青龍があの妖怪を退治しないから!』


『ご、ごめんごめんww

つい、情けをかけたらこの有様www』


青龍と呼ばれる神門と同じ年齢の青年は

頭をかいた。

青龍もこの陰陽師四子である。


名前の通り、青龍の末裔だ。


青い髪を一つ縛りにし、

金色の目は何処か優しさを帯びていた。


『てか、お前掃除しろアホ!!』


『えー面倒い〜♪』


『お前それでも陰陽師か!?』


『そだよ〜♪』


『みー兄!!!仏壇の整理は?』


寺の廊下から叫ぶ神門と同じくらいの歳の少女

三月 白虎『みつき びゃっこ』


名前の通り、白虎の末裔だ。

彼女は美少女なくせに…




腐女子である。

なんともまぁ、悲しい性格。


しかし、白虎にはとても悲しい過去があったため、腐女子化したとされる。


『あ、ごめん。やっといて!』


神門は仏壇の整理を忘れていたため

白虎に頼んだ。


『分かったー!』


白虎はすんなりと掃除を担当した。








掃除も終わり、

神門は自分の部屋でくつろぎはじめた。


暁陰陽師寺と陰陽師四子の家は

同じ敷地内にあり別宅に住んでいるため

寺の掃除や寺の厄払いが終わると

すぐに自分の家があるため、ゆったりと楽に過ごせる。しかし、

やはり敷地内が広いせいか庭の手入れにも

時間がかかる。


神門はそれを考えると頭が重くなるので

想像をかき消した。






…トンットンッ…



ガチャっ…


『入るぞ。青いの。』


『誰が青いって!?』


神門はいらんツッコミをいれた相手は

同年齢の美少女だった。

名前は蜜神 玄武 『みつかみ げんぶ』

黒い髪に緑の瞳。首には陰陽師の五芒星がついている。

彼女も名前の通り、玄武の末裔である。


『実はお前に話があるのじゃ。』


『な、なんだ?』


深刻な顔付きに

神門は喉を鳴らす。







『とある場所の村人が殺された。』


『…で…殺した犯人は…?』





『我らと同じ末裔じゃ…。』











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