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中学二年生になったという話。その2

「えーっと……俺は四組か。」

二年四組の名簿に俺は自分の名前を見つけた。

「波本が二つ? って…………」

「優! 同じクラスじゃん!」

もう一人の波本はもちろん咲だ。

「てか、双子が同じクラスになるって……」

「どんなクラス分けだよって感じだな!」

誰だよ人の会話に割り込む非常識野郎は……って

「あ! 雷! 元気だったか?」

隣から会話に割り込んできた非常識野郎は雷だった。

見た目も中身も変わりはなさそうだ。

「元気だぜ! 見りゃわかるだろ?」

「そうだな。 雷は何組になったんだ?」

「ん? 俺は四組だぜ?」

…………一緒じゃん。

「雷も同じクラスなの!? すごーい!」

「え!? お前ら二人と同じクラス!?」

咲と雷は肩を組んで騒いでいる。

これはもちろん幼馴染みだから出来ることだ。

「……なぁ? 教室行こうぜ?」


◇◆◇


教室の空気はかなり浮かれていた。

ギャーギャーという声の中には、

「うひょー! ○○ちゃんと同じクラスだ!」

という感じの片想い中男子の声が響いたり、

「ねぇ夢? 放課後は残りの三人も誘って何か食べに行くのはどう?」

「それいい! 雷のレストランがいいな!」

と、放課後の作戦会議をしていたりする。

「……ん? 夢? 雷?」

そして、目の前の席に座っていた女子の二人組と目が合う。

「……夢。 永海。 お前らも四組?」

「ええ、そうよ? 私たちは四組よ?」

「雷と咲も同じクラスなんだけど……?」

ここで夢が口を開いた。

「五人とも同じクラス!?」

「そういうことになるな。」


新学期早々なんという偶然なんだ…………。

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