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二人が去るという話。その3

その後、みんなでゲームをしようと言う話になった。


「ではでは、レーシングゲーム大会!」

咲の掛け声と同時に、部室のテレビの電源を夢が入れる。

「じゃーねー、誰がやるー?」

夢が、みんなに向かって問う。

「はい! じゃあ俺がやるぜ!」

「私もやるわ。 彼氏だからと言って、容赦しないわよ。」

「ふ、ふ、ふ。 レースの女神を舐めるなよー!」

「俺もやろう。 咲、正直お前は弱いぞ。」

上から順に、雷、永海、咲、俺だ。

虎之介と桃は……俺たちのやりとりに苦笑。


『テレッテーレーテッテテ!』

ブーンとエンジン音がテレビから鳴り、スタートのカウントダウンが始まる。

『ピー(3)、ピー(2)、ピー(1)、ピーッ!!』

スタートダッシュが出来た!!

これで、かなり有利にレースを…………え?

「これ……遅くね?」

「うん! かなり遅いな!」

ここで、永海が画面を見ながら口を開く。

「当たり前じゃないの。 データを改造したのよ?」

「「それって所謂……」」

……チート、ですよね?

「チート、何て考えてないわよね? これは、私のプログラム能力による、データの改変であって……」

……だから、チート、ですよね。

「ぎゃー! プログラマーの娘怖ぇ!!」

「つーか、これ何km出てる?」

「50kmぐらいね。」

「遅っせぇ! 逆に事故るわ!!」

「大丈夫よ。 みんな、50kmよ。」

だから…………

「「だから、遅っせぇよ!! スリルが無いわ!」」


俺たちの横には、50kmのレースでも超真剣にハンドル(リモコン)を握る、自称女神の咲さんがいたりする。

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