表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

1st world "Start"

俺が世界を救うには

作者:小山 優
むかしむかし、あるところに少年がいました。
少年には親友と恋人がいました。
少年は少しの勇気と愛情をもった、朗らかな少年でした。


それはお祭りの日のことでした。
少年は女神様にあったのです。
女神様は言います。
「あなたに魔王になってほしいのです」
少年は困りました。魔王といえば、世の中を悪くさせる危険な人だったからです。
でも女神様は言います。
「魔王になってもらわないと、世界が滅んでしまうのです」
女神様が言うには、魔王がいたから人は戦うことを覚え、ものを作ることをし始めたのです。
そのために魔王はいないといけませんでした。
「僕が犠牲になるだけなら、僕は喜んで世界の糧になろう」
少年は、そのとき魔王様になりました。

でも、犠牲は少年だけではなかったのです。
事情をしった恋人と親友は、放っておけない、と自分たちも手伝うことにしました。
そして恋人と魔王様の間には子供たちが生まれ、誕生した魔王様の軍勢は人を倒していきました。

でも、どんなものにでも終わりは来ます。
親友が死んでしまい、恋人が死んでしまい、子供たちが死んでしまい、とうとう軍勢は魔王様一人だけになってしまいました。

そして、勇者がやってきました。勇者は絶滅しかけている人類を救うために生まれた救世主です。また、それに倒されるのは魔王様の運命でした。
勇者に倒される最中、魔王様は考えます。
「どうして僕は一人なのだろう。ただ僕はみんなのために犠牲になっただけなのに」

泣かなくてもいいのです魔王様。嘆かなくてもいいのです魔王様。
私たちはあなたの隣にいます。あの人はあなたのことを思っています。あなたには家族がいます。

「うれしいなぁ。みんなと一緒にいられるなんて」
魔王様はにっこりとほほ笑みました。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ