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4件目 旅はゆったり景色を見るもの

このお話は。実在の人物や団体などとは関係ありません。おやっと思ったらそっと忘れましょう

 豊山秋、28歳。満たされております。


 野ざらしだけどね、結局あれからピザ三枚、サイド四つに飲み物三本、アイス二種を食べてから寝たよ。寝るときは流石に寒く、駄目もとでジャケットを二枚出してみたら出てきたんだ、一枚しか入れていないジャケットが増えました。ただし初めて体から何かが出て行く気がしたよ、これはきっと魔力的な何かに違いない。さんざん食い散らかして平気なのに、ジャケット二枚目からしんどいのは何故だろうか?しかし納得の対価だと思う。


 物が増えたり、出たりしてんのに何も代償が無いのは怖いからね。


 でもまぁ、現金換算で食事だけで約一万六千前後、我ながら良く出して食べたと思うよ。魔力か生命力か知らないが、一晩経ってみたら回復したという実感がある。ずいぶん軽い対価だとを持ったのは此処だけの秘密だ。



 さて、日が昇り。いま朝ピザを済ませた所なんですが、この世界に来る前は朝からピザとか胸やけしてましたが不思議なもので今は至福を感じています。


 今日には町に着きたいな。







 buruburuburu


 現在、100キロの世界に挑戦中。最初は30位にしてたんだけどさ、同じ景色、直線、対向車なし。


 出すしきゃないでしょう!異世界だもの、ある意味治外法権です!むしろ、私有地扱いみたいな?


 ただ、残念な事にこれ不思議ジャイロなんだよね、風圧0,振動0、加速G0……。


 つまらん!なんか、良くできたゲームやってる気分だ!!


 そんな、変わり映えのしない道を進んでたら初めて変化が現れたんだ、馬車らしきものが2台止まっている。これは、第一異世界人との接触かな。



 ワクワクしますな。









 gerogerogero




「おえぇぇぇぇぇぇっ!!!」



 吐いております。朝飯逆流。


 たどり着いた、その場所には皮の鎧を着たが7人、御者の様な人2人、豪華な身なりの人が1人血を流して倒れていました。何があったのか分かりませんが、人体が砕けるほどの衝撃を受けて頭が無くなっていたりお腹が抉れていたり、脚や腕が飛んでいる者もいました。そうとうの勢いらしく、辺りは血が飛び散り乾いた血は馬の蹄跡を残して道の先へと続いていました。


 異世界人との初めての接触はずいぶん一方的な出会いでした。



「さすが異世界街道、バイオレンスで花開いている」



 まさかの死体にスプラッタですな。なるべく肉を目に入れないように観察する、血は乾いている。午前中のとは言え日を受けてこの量が1,2時間で乾くとは思えないので恐らく早朝か昨夜事が起こったと見よう、けだものに荒らされていないと云う事はこの近くには動物がいないか“まだ”来ていないという事は周囲に居ては危険。しかし、生きてはいないがこの世界の初めての文明との接触…



「…すいません、ごめんなさい」



 誰に謝るでもないが、自然と言葉が出てきた。先ずは、馬車に向かう。馬車は大型の幌が掛かっているタイプが2つで、ゲームで言うとドラなクエに出てくるような前と後ろに入り口があるタイプ、手前の馬車から入る。中には両脇に簡単な棚とその下にベンチが作られ、ベンチの下には箱がいくつか置いてある、電車の座席に近い造りだ。ベンチの奥は御者台に繋がる入り口は無く突き当たりになっており、そこから馬車の3分の1程の大きな木製の檻がある。



「いわゆる、奴隷か罪人か…」



 檻は入り口付近が粉砕されており、中には誰もいなかった。これがきっと外の惨劇を起こしたんだと想像がつく。これだけの力があり囚われから抜け出せる切っ掛けがあった、監視者を無効化したら必要なものを頂き抜け出す。弱肉強食、やるかやられるか、そんな言葉を思いいたった瞬間たまらなく…



「げぇぇぇっ、カハッ、ガハッ」



 もう、吐きだすものが無いはずなのに。こみ上げてきた。どうしようもないおぞ気を感じる、元の世界では感じなかった命の軽さが恐ろしい。


 檻から離れ、それでも棚や箱を覗く。棚には毛布や恐らく野営に使う物が袋にまとめて幾つか置いてあった、箱は9個置いてありすでに誰かが見た後の用で中身が床に散乱している、散乱する物から衣服や小物、短剣に鎧の一部が見てとれる。外に居る人たちの荷物を入れていたんだろう。樽は水が入ったものが2つ、食糧が入ったものが2つあり。どちらもまだ食べれそうだ。


 もう1台の馬車をみる。此方は、馬車の中とは思えない作りをしていた。中には絨毯が敷いてあり向って左の御者側に寝台が置いてあり手前には蓋のあいた箱、右側は御者側に作りつけの棚があり手前にソファ、その手前にまた棚が置いてあった。中から御者台は見えず扉が付けられている、ベットの上とソファの上には窓まで作ってあった。ガラスではなく板を開け閉めするもののようだ、飛行機の窓に似ている。やはり、荒らされたようで、箱は中身が散乱し棚の扉があいたままになっていた。床に散らばる箱の中身は、衣服が主の用で飾りひもや金糸を使い豪華なものと云うのが分かる。奥の棚は上下に分かれており上はワインセラーのように成っており、かなりの量の瓶が固定されていた。下段は特に荒らされており、羊皮紙に書かれた書類とこれでも数は減ったのだろうが沢山ある金貨、銀貨、宝石類が置いてあった。手前の棚は上段下段はなく、ドレッサーのようにコートや礼装が掛けられていた。コートに隠れるように西洋剣が3本置かれている。



「やはり、文字は読めません、剣って思ったより軽いんだな」



 一通り触った感想です。さて、せめて貴金属はジャイロに詰めるかな。入るだけ入れてみよう。




 ということで、異世界ではじめて誰かに対してしたことは、死んだ人に対してその荷物を貰うことでした。







魔力的な何か


ありそうでなくやっぱりちょっとあった、前の世界との違和感




朝ピザ


多くのピザ屋は11時から早くても10時、現代を生きる人には自分で作るか前日の物を食べることしかできない。朝ピザはロマン。



ドラなクエ


某国民的な二大ゲーム、バギムーチョでシリーズを切った。あれが出ない作品を買うようにしている。







お気に入りにいれてくれてるかた、ありがとうございます。



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