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では始めましょうか
僕こと|神蔵 樹≪かみくら いつき≫は普通ではない。
水が並々入ったコップを倒せば水がこぼれるくらい普通に、当たり前の、「確定事項」
それはいつからだったのかわからない。
生まれた時からかもしれないし、すごく最近のことかもしれない。
理由なんてあってないようなものだし、何より普通でないものは普通じゃないのだから
どういった経緯でなったかなんて全く意味がない話だということは分かっている。
彼らと、そして彼女たちは僕に出会ってしまい、僕も彼らと彼女たちに歩み寄ってしまったのだから。
だから僕の普通じゃない歴のことを考えたって無駄なんだと思う。
これから始まるお話は普通じゃない僕が友達をいっぱい傷つけてしまった。
僕の後悔のお話。そんなつまらない話。