あるうさぎのブランケット。
突然だが、君はうさぎのブランケット。と言われたら何を想像するだろうか。
ふわふわのうさぎの耳のついた毛布を想像するのだろうか。
そんな君がうちのブランケットを見たらきっと腰を抜かしてしまうかもしれない。
なぜならうちのブランケットは……。
私がそのブランケットと出会ったのは普通のお店だった。
だかしかしブランケットは普通じゃなかった。
購入し、膝にかけようとしたら噛みついてきた。
罵倒しながらだ。
そう、うちのブランケットは凶暴で動くし喋るのだ。
驚いたが私は対話を試みた。よく話してみたところ生い立ちが凄かった。まさかのもとリンゴ飴!
眼の前を通った仔羊が美味しそうで丸呑みしたらうさぎのブランケットになっていたらしい。
奇天烈な誕生だろう、信じられない。
おっとしまった。凶暴なところばかり話して怖がらせてしまったかな。
ちゃんと可愛らしいところもあるんだよ。もこもこの耳とか、ふわふわ動く口とか。
えっ、ありきたり過ぎるって?
うーん、あまり人には話したくないのだけれどもね。
まあ君には特別に教えてあげよう。と・く・べ・つだよ。
それは、動きだ。あの伝説のマンドラゴラのように叫びながら左右上下に揺れ動き近づいてくるんだ。
かわいいだろ。
えっ、怖い?それは君が見ていないからだ。
じゃあ今からうちに行こう。拒否権?そんなものはないよ。
だって……。
君は聞いてしまっただろう、うちのうさぎのブランケットの話を。




