chapter3 サプライズを計画中
転生して1年――今では、ハイハイなら自由に動き回れるようになった。
半年を過ぎた頃、両親の前でハイハイしてみせたら、二人とも大はしゃぎしていたな。
歩くことについては、まだ“お披露目”していない。
夜な夜な練習して、今ではもう立てるし、20歩くらいならゆっくり歩けるようにもなってきた。
だから今、計画している。
そう――サプライズをしようと思ってる。
さらに言えば、喋る練習もしている。
この肉体に転生したときから、少しずつ声を出す練習をしていたけれど……これがなかなか難しい。
言いたいことはあるのに言えない――もどかしい時間だった。
でも、9ヶ月を過ぎたあたりから、ようやく言葉が出るようになってきて、今ではちゃんと喋れるようになった。
もちろん、まだ子どもっぽい発音だけど。
言葉が出せるようになって、すごく助かったことがある。
それが――魔法の詠唱。
魔法には基本的に詠唱が必要だ。
心で唱えるだけでも魔法は使えなくはなかったけれど、どうにも感覚が合わない。
だけど、声に出せるようになってからは、技名だけで発動できるようになった。
たとえば、無属性魔法の《ライト》。
本来なら「光よ、輝け……ライト」と詠唱するところを、「ライト!」の一言だけで発動できるようになった。
調子に乗って、火魔法にもチャレンジしてみた。
ファイアボールは危なすぎるから、まずはもっと小規模な「ファイア」から試してみる。
詠唱は――
「火よ、踊れ! ファイア!」
そんな感じでやってみたら、見事に成功した。
指先から小さな炎を出すイメージで発動させたのがよかったのかもしれない。
さて、歩くのも、喋るのも、魔法もある程度使えるようになってきたし――
そろそろ“お披露目”のタイミングかもしれない。
兄姉たちが魔法の訓練をしている場所があるから、今度、その場所を借りられないか相談してみようかな。
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