chapter11 ルアートの魔法 その2
魔法の訓練部屋にて、オレは――火、水、風、土の4属性の魔法が使えることを確認した。
あとは、氷、雷、光、闇、無属性の5属性が使えるのか試してみよう。
「次は――そうだな、アイスアロー」
オレはそう詠唱し、氷の矢を生み出した――石の的へ向けて飛ばす。
だが――氷の矢は少し飛んだだけで地面に落下し、砕けて消えた。
まぁ――こんなもんだよな。
よし、氷魔法も使えることは確認できた。次は雷魔法だ。
雷魔法は危険なものばかり。中級魔法と呼ばれているが、オレからすると"上級魔法"の位置にあると思う。
威力がおかしいし、水魔法と組み合わせれば巨大な敵も一撃で倒せる。
思い出すのは――"マーダーグリズリー"というヤバいやつ。
さすがに――“サンダーレイン”や“サンダーランス”、“ライトニングバースト”のような魔法は使えない。
確実に家を壊す自信があるからだ。それだけは避けないと。
ならば――
「サンダーバレット」
オレはそう詠唱し、雷魔法を発動させる。
『ゴロロロ』と轟き、バチバチと音を立てて雷の弾丸は石の的へ向かう。
的に当たると、粉々に砕けて霧散した。
「ふぅ…」
オレは座り込みながら息をつく。
魔力制御が未熟だったおかげで、家を壊さずに済んだのだ。
制御できていたら――壁ごと吹き飛ばしていただろう。
実際、後ろの壁には小さなヒビが入ってしまっていた。
両親には後で謝っておこう。
まぁ、あれくらいなら土魔法を応用して直せるだろう。
不格好にはなるが、貴族として考えると――どうなんだろうな。
オレはそんなことを思いながら、近づいてくる母上に目を向けた。
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