Quiet talk 魔法の訓練部屋にて
※番外編です
※ルカナ(姉)視点
朝食の時間――いつも通り家族で食卓を囲んでいたら、ルアくんが魔法を見せてくれた。
お母様がいろいろと説明していたけど……どうやら、とても“すごいこと”らしい。
私が「ルアくんの魔法、もっと見たい!」とおねだりしたら、お父様が嬉しそうに頷いてくれた。
その瞬間――胸がどきどきして、自然と食べるスピードが少しだけ早くなった。
■ ■ ■
訓練部屋に移動して、ルアくんの魔法を見守る。
私はまだ魔法が使えないけど、いつかきっと使えるようになりたい。
お母様に教わっているけど……正直、難しくて全然わからない。
でも――ルアくんの魔法を見たら、何かわかるかもしれない。
そう思うと胸が高鳴って、ワクワクしながら彼を見つめた。
ルアくんは、魔法で石の的をつくり、次々と魔法を放っていく。
水、風、火、土――次々と放たれる魔法に、目を奪われた。
「ルアくん、すごーい!」
思わず、声がこぼれた。
お母様の話では、魔法を一つでも使えるのは“すごいこと”なんだそうだ。
まして、複数の属性を操るなんて――普通はできない、と。
それなのにルアくんは、四つの魔法を自在に使っている。
それがどれほどすごいことなのか……私には、まだ想像もつかない。
ただ一つだけ確かに言えるのは――
私は、ルアくんの魔法に心を奪われていた。
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