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異世界でスローライフ  作者: 火川蓮
第二章

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Quiet talk 小さな天才、家族の驚き

※番外編です

※ルクナ(兄)視点

朝、家族で食事をしていると、弟のルアートが魔法を披露した。

魔法には普通、詠唱が必要なはずだが――ルアートは何も唱えなかった。

まだ1歳だというのに、なんてやつだ。

誇らしいと思う反面、どこか嫉妬もしていた。

母上曰く、これは"すごいこと"らしい。


僕は3年前から魔法の練習をしていて、最近ようやく使えるようになったところだ。

魔法を使うには、体内の魔力を操作して体外に放出し、魔法に変換する必要がある。

母上に教わりながら試行錯誤したが、最初は全然理解できなかった。


しかし、考え続けるうちにやり方がわかり、ようやく魔法を操れるようになったのだ。

詠唱は魔法を補助するためのもの――母上の言葉を実感する日々だった。


その様子を見ていた妹のルカナが、ルアートの魔法をもっと見たいとねだる。

父上は「食事が終わったら訓練部屋に行こう」と提案した。

僕は、弟がどこまで魔法を使えるのか、確かめる必要があると思い、ついていくことにした。


■ ■ ■


訓練部屋に着くと、ルアートは母上に抱かれていたが、下ろされる。

周囲を見渡し、地面に手をつけると――一言。


「ストーンターゲット」


すると壁際の地面がにょきにょきと伸び、的の形に創られていく。

――これも魔法なのか!?

弟のやったことに、僕は驚愕した。


父上、母上、妹の様子をちらりと見ると、皆驚いている。

妹の「ルアくんすごーい!」という声も耳に入った。


弟は満足そうに微笑み、さらに呟く。

「土魔法は問題なさそうだな。火魔法も確認できたし――次は他の魔法を試すか」


まだ――使える魔法があるだと!?

僕は火魔法をようやく使えるようになったばかりなのに。

ただただ、驚くことしかできなかった。

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