Quiet talk 小さな天才、家族の驚き
※番外編です
※ルクナ(兄)視点
朝、家族で食事をしていると、弟のルアートが魔法を披露した。
魔法には普通、詠唱が必要なはずだが――ルアートは何も唱えなかった。
まだ1歳だというのに、なんてやつだ。
誇らしいと思う反面、どこか嫉妬もしていた。
母上曰く、これは"すごいこと"らしい。
僕は3年前から魔法の練習をしていて、最近ようやく使えるようになったところだ。
魔法を使うには、体内の魔力を操作して体外に放出し、魔法に変換する必要がある。
母上に教わりながら試行錯誤したが、最初は全然理解できなかった。
しかし、考え続けるうちにやり方がわかり、ようやく魔法を操れるようになったのだ。
詠唱は魔法を補助するためのもの――母上の言葉を実感する日々だった。
その様子を見ていた妹のルカナが、ルアートの魔法をもっと見たいとねだる。
父上は「食事が終わったら訓練部屋に行こう」と提案した。
僕は、弟がどこまで魔法を使えるのか、確かめる必要があると思い、ついていくことにした。
■ ■ ■
訓練部屋に着くと、ルアートは母上に抱かれていたが、下ろされる。
周囲を見渡し、地面に手をつけると――一言。
「ストーンターゲット」
すると壁際の地面がにょきにょきと伸び、的の形に創られていく。
――これも魔法なのか!?
弟のやったことに、僕は驚愕した。
父上、母上、妹の様子をちらりと見ると、皆驚いている。
妹の「ルアくんすごーい!」という声も耳に入った。
弟は満足そうに微笑み、さらに呟く。
「土魔法は問題なさそうだな。火魔法も確認できたし――次は他の魔法を試すか」
まだ――使える魔法があるだと!?
僕は火魔法をようやく使えるようになったばかりなのに。
ただただ、驚くことしかできなかった。
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