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お題シリーズ6

本物の仲間だった

作者: リィズ・ブランディシュカ



 俺は、とある人物の事を思い浮かべる。


 奴は、俺にとって本物の仲間だった。


 偽物などではないし、代わりなどいない人間だった。


 だから、裏切るはずがないんだ。


 それなのに、周りの人間は俺の気持ちなんて考えず、「あいつは偽物だ」とばかり言ってくる。


 確かに状況を見れば、奴は俺の仲間なんかじゃなかったんだろう。





 一人で暴走してモンスターの群れにつっこみ、仲間を危険にさらし、


 攻略方法をきかずにダンジョンに突進し、仲間の言葉をきかず、


 魔王と戦う時も回復や支援魔法を受けず戦いきり、仲間の事を信用しなかった。





 そんな奴、普通なら仲間とは呼べないだろう。


 けれど、俺はあいつの事を本物の仲間だと思っている。


 あいつは、仲間を死なせたくなくていつもモンスターの討伐には一人で行動していたし、


 ダンジョン攻略では、未来予知でいつだって正確な攻略方法を掴んでいたし、


 魔王と戦う時は仲間の消耗を抑えるために一人で頑張っていた。





 だから、他人から見たら仲間には見えないんだろうけど、


 俺にとっては、本物の仲間だったんだ。




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