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登場人物(人類側)

※英語・和製英語は、極力日本語に置き換えること。


 出来うる限り、カタカナ語は使用しない。時の流れにより、死語になったものとする。


 話の流れが停滞する場合は、この限りでは無い。

登場人物(人類側)


第一特科小隊

特科隊司令部・第一分隊・第二分隊・第三分隊・整備分隊・開発分隊からなる日本軍総司令部直轄の実験部隊。

司令部には、特科隊司令である鹿賀山大尉を中心に副官の東條寺少尉と司令部要員六名所属。

実戦部隊には、小隊長の小和泉中尉と部下五名が所属。

司令部護衛の第三分隊には、旧1114分隊だった井守准尉を分隊長とする四名が所属。

整備分隊には、装甲車や地中貫通弾の整備を行う整備兵八名が所属。

開発分隊には、新兵器の開発に携わる研究者四名が所属し、合計三十名が所属していた。

新兵器を扱う部署の為、研究者と実働部隊が情報交換をすぐにできるように日本軍初の混成部隊とされた。この辺りも実験部隊の片鱗がうかがえた。


日本軍 第一歩兵大隊 第一中隊 第一小隊 第一分隊、略称1111分隊。別名、狂犬分隊。

狂犬と呼ばれるほど、味方から恐れられ、胸の所属票を見ると階級に関わらず、皆が道を開ける。

自軍にいれば強力な戦力であるため、同じ戦線に配置される場合は歓迎される。平時は歓迎されない疫病神。

促成種の名前は、所属長がつける。面倒な場合は、本人に名乗らせる。名字は無い。


運転席に鈴蘭。助手席に小和泉。二列目右側の機銃席にカゴ。

二列目左側に桔梗。

三列目右側のロケット操縦席に愛。三列目左側のロケット副操縦席に舞。



2202年11月27日 第八大隊へ移行。


第八大隊の陣容

大隊長は、菱村中佐。

副大隊長及び参謀八名。装甲車一両。

81中隊は、九十名。装甲車五両。

82中隊は、九十名。装甲車五両。

831小隊は、8311分隊に、小隊長として鹿賀山少佐がつき、東條寺少尉、舞曹長、愛兵長の四名。

8312分隊には、副小隊長として小和泉大尉、桔梗准尉、菜花兵曹長、鈴蘭上等兵、カゴ二等兵の四名。

8313分隊には、井守准尉、オウジャ軍曹、カワズ二等兵、クジ二等兵の四名。

装甲車は二両配備され、8311と8313分隊が一両に同乗し、装甲車の定員は十名であったが、8312分隊は一両を独占し、余剰スペースには予備の糧食等を搭載していた。

そして行軍には同行しないが、ハンガーに待機する整備分隊は、整備兵三十二名。

総数二百三十四名。車両十三両。

以上が第八大隊の全容だった。


大隊長

菱村少佐→中佐 2203/2/3 司令 40代後半。

副長(中尉)

司令部員8名

81中隊90名

82中隊90名

831小隊(破砕小隊→野菜小隊)

8311分隊

鹿賀山少佐 21歳

奏少尉 25歳(助手席)小和泉の姓が二人いる為、結婚後、奏少尉と呼ばれるようになる。

舞   女 23歳 曹長(憲兵隊所属) 腰椎負傷(2203.4.1復帰)クジ一等兵の彼女(機銃手)彼氏をクジ君と呼ぶ。クジからは舞と呼ばれる。

愛   女 20歳 兵長(童顔巨乳・IT特化・Co2AIのスパイ)(運転手)・自律AIバイオロイド(唯一KYTにて稼動中のバイオロイド)・AI=あい=愛。過去の戦場にてコツアイに乗っ取られる。右掌を小和泉の尾銃に吹き飛ばされている。


8312分隊

小和泉 男 21歳 大尉

桔梗  女 19歳 准尉(助手席)

菜花  女 18歳 兵曹長(機銃手)2203.2.10 11:03病院にて死亡。前日に月人に撃たれた為。

鈴蘭  女 17歳 上等兵(運転手) メディック(衛生兵)

カゴ  無性 18歳 二等兵(機銃手)


8313分隊(2203/07/28編成替え)

蛇喰じゃばみ れつ 男 20歳 自然種。少尉。

オウジャ  男 軍曹(助手席)

クジ    男 一等兵(機銃手) 右足切断→仕込み義足(2203.4.1復帰)舞の彼氏。クジ君と呼ばれる。舞と呼ぶ。


旧8313分隊

井守いもり 克之かつゆき 男 19歳 自然種。准尉。2203.07.28月人の操り人として再登場。全裸。完全脱毛。背中に機甲蟲。

カワズ   男 二等兵(運転手)2203/07/28 OSKイワクラム発電所にて首を機甲蟲に焼かれ戦死。


8314分隊(2203/07/28編成替え・消失)

クチナワ   男 軍曹(助手席)2203/07/28 敵のアサルトライフルによる喉を抉られ戦死。

カガチ    男 兵長(機銃手)2203/07/28 OSKイワクラム発電所にて鉄狼に首を圧し折られ戦死。

オロチ    男 上等兵(運転手)語尾に「っす」をつけ、敬語を話しているつもり。頭は差ほどよろしくない。2203/07/28 殿にて蛇喰を護衛中に人知れず頭部を千切り取られ戦死。


整備分隊 整備兵32名

試験型水陸両用装甲車の整備を受け持つ。旧第一特科小隊の整備兵が中心。戦場に同行はしない。


小和泉 錬太郎 男 20歳+1 一人称「僕」

少尉→中尉→大尉

自然種。女癖悪し。男も食える。軽い性格。美男。細マッチョ。身長170cm。

兄弟なし。両親ともに死別。

2201年10月 1111分隊長。少尉。

2201年10月20日 中尉昇進。

2202年11月25日 大尉昇進。

2203年7月26日 結婚(東條寺、桔梗、鈴蘭)

2203年7月28日 死別(東條寺、桔梗、鈴蘭)


直感と思い付きで生きる。

もっと上へ昇進できるはずだが、素行不良にて昇進、降格を繰り返し現状維持。

中等士官学校(中学校に相当)を中庸なる成績で卒業後、15歳で准尉として入隊。

長引く戦争により成人年齢は15歳に引き下げられている。

以後、歩兵として前線で活躍し、幾度とも勲章を授与される。


分隊員の名前は、全て小和泉がつけた。

現在のところ、分隊長になってから部下は3名が戦死。(菜花除く。)

部下は小和泉に好意を持っている。

月人との交配実験体の一人。自然種であるが、月人の遺伝子を組み込まれた遺伝子設計者。

ゆえに月人が性欲の対象になってしまう。通常の人間は月人に欲情しない。

また、筋力や敏捷性、治癒力が不自然にならない範囲で強化されている。また、放射線や粉塵も月人と同等の適応力がある。

小和泉はこの事実を知らない。総司令部、開発部と軍医部の一部のみが知る軍事機密。

上層部も個人戦闘力の高さから、前線に配置する方が良いと判断している。



母親直伝のかざり流武術の後継者。

幼き頃から母親より叩き込まれた家伝のかざり流武術をさらに磨き上げ、練り上げてきた。

錺流武術は、主に徒手空拳にて構成されているが、暗器を用いた殺人術。暗器術は、打撃技、組み技にも応用でき、人を効率良く殺す為に練り上げられた殺人術である。

定められた道着は無く、普段着である。暗殺は、普段着で行う為である。

護身術や活人術とは、ほど遠い存在だ。いわゆる武道と武術の違いだ。武術は、人を殺し、自分が生き延びる術であり、武道は心身の鍛錬を行い、人が生きる道を究めることを目的とする事が多い。

歴史は古く、室町時代には存在していたことは確からしい。錺流の名はかんざしや指輪などの飾り物を暗器として使用したことが語源であるといわれている。その為、女性の後継者が多い。


伝位

極伝家伝のうちで秘奥とする伝授。家伝中の家伝のこと。目録・皆伝よりも上位にある。

皆伝師からその道の奥義をすべて伝授されること。「奥許し」とも。「免許皆伝」。

奥伝師から奥義を伝授されること。「奥許し」と同義。

中伝修行の道半ばで授けられる伝授のこと。「中許し」に同じ。

初伝最初の段階に伝授される段階。「初手許し」、「初許し」とも。


複合装甲を装備せずとも月人に勝つ実力を持つが隠している。上層部に便利使いされない為である。しかし、それは成功しているとは言えない。実験部隊に組み込まれていることがその証拠。

肉弾戦が好き。少しでも生き残って遊べる様に確実に敵を排除する事を考える。

報奨七回、懲罰十三回。懲罰理由は、戦闘中における月人への凌辱行為



桔梗 女 18歳+1 一人称は「私」・「小官」

軍曹→曹長→准尉

2201年10月 分隊副長 軍曹。

2201年10月20日 曹長昇進。

2202年10月20日 准尉昇進。

メイド気質。標準的なサイズ。身長163cm。

主人公が他の女と仲良くしても何とも感じない。英雄、色を好むと考えている。さっぱりとした性格。計画立案などの頭脳派。全ての武器に精通。主にスナイパー担当。

髪型は、右サイドに流す小さな三つ編み。

口癖…「×です。」

2201年11月1日士官学校入学。

2202年10月20日卒業と同時に准尉に任官。

鹿賀山の特殊部隊構想の副官を務めさせる為、促成種では異例の士官となる。

小和泉の事を仕事中は「隊長」、その他は「錬太郎様」と呼ぶ。

婚約後、東條寺を私事では「奏さん」と呼ぶ。

2203年7月26日小和泉と結婚。

2203年7月28日戦死。


菜花 女 17歳+1

伍長→軍曹→兵曹長

2201年10月 伍長。

2201年10月20日 軍曹昇進。

作者のミスで曹長になっている。これに関する記述無し。物語に影響無いので放置。

2202年11月25日 兵曹長昇進。これで辻褄が合う。

2203年2月10日 11:03病院にて死亡。前日に月人に撃たれる。


粗暴。短慮。だが、抜群の格闘センスで生き抜く。筋肉質。巨乳。身長180cm。高身長の為、女性用の制服が無い為、男性用の制服を着ている。肉食獣の様な目をしている。

機関銃担当。得意は銃剣の二刀流。格闘戦で髪を掴まれない様にする為、スポーツ刈りにしている。ヘルメットをしている為、意味が無いことに未だに気づいていない脳筋。

婚約後、東條寺を私事では「奏ちゃん」と呼ぶ。

戦闘中に、月人に撃たれて多臓器不全にて翌日死亡。その後、死体をすり替えられ、別人の死体を葬儀に出し、菜花は九久多知へ移植される。


複合装甲『九久多知』くくたち

2203.2.10戦死後、複合装甲『九久多知』の体幹管理機構、九久多知くくたち機構に筋肉、神経、脳を組み込まれる。九久多知は小和泉専用の複合装甲として日本軍で初めて一個人専用の為に開発をされる。

菜花の肉体が使用されたのは、小和泉が用いる錺流を完全に発揮させる為である。

今までの量産型の複合装甲と比べ、小和泉との親和性が非常に高く、技の発現速度、再現性、細かい動作の完全な追随性を見せる。これにより、小和泉の実力が如何なく発揮される事となる。

全体の装甲が薄くなり全体的にやや細い。その分、関節の可動域が広がり、人間の動きを正確に再現できそうであった。

ヘルメットには、カメラとセンサーが幾つも増設され、情報処理系が強化されている。

もっとも大きく違うのは、肩甲骨の間の部分に瘤の様な大きな膨らみがあった。極力、出っ張りを抑えている為、装甲車の座席の背もたれに干渉しない様に配慮はされている。

このでっぱりの中には菜花の脳が収容されている。また、この出っ張りを囲む防護壁があるのだが、隠し腕になっており、菜花の意志により自由に動かせる。構造上、細く力は弱め。だが、自然種と同等の力を発揮できる。三本指の手を持っており、銃火器、刀剣の武器も使用可能である。指を揃えれば、槍にもなる。

小和泉の脳波を読み取り、指示に従う。便宜上、人工知能とされている。

九久多知の開発には、多智が関与している。九久多知に菜花を移植する案は、姉弟子である二社谷の発案である。

「錺流を知る者が素体なら動きやすいのじゃないか。」の何気ない一言が多智に移植を閃かせ、機会を窺っていた。

錺流を身に着けた肉体であれば、複合装甲を動かす筋肉も同様に無理なく、その力を発揮できるはずであると考え、実証実験が行われた。

実際に開発したのは日本軍開発局の別木。

二社谷の考え通り、小和泉の戦闘力の向上に役に立った。小和泉の戦死や負傷を防ぐことを第一の目的とし、菜花も小和泉共にいられるであろうとの想いから多智が別木に提案した。

本来は、錺流武術の技術に優れる二社谷が素体になる予定であったが、自然種が基礎では筋力や速力の増加にならないという結果が算出され、採用は見送られた。

その為、基礎理論までは開発済みであり、後は素体を選択するだけであった。その折に菜花が戦死となり素体化される。

時折、小和泉の意思と関わらず、九久多知が動作するのは、菜花の深層意識が小和泉を護るためである。

幻聴や幻視を伴う事もある。

実験後、黒体ベンタブラック超微細多層円筒形炭素カーボンナノチューブに塗装される。光吸収率99.9999%。

外部から入射する電磁波を(ほぼ)完全に吸収する黒体。

命名理由:菜花=アブラナ=九久多知。


追加武装 尾銃

小和泉の腰を一周する様に、直径五センチ程の多関節型曲管が増設された。

多節棍型の光弾銃であった。普段は、尾てい骨から生え、腰回りを一周している。その形が尻尾に似ている為、別木室長は、尾銃と呼ぶ。正式名称は無い。

尾銃の操作方法は、脳波による。強い意識をもって照準し、引き金を引く具体的な映像を思い浮かべれば良い。

言葉にすれば単純だが、これから起きる、いや起こすことを克明に鮮明に正確に想像しなければならない。どこかの工程が抜ければ、尾銃は発射されない。それどころか、照準を合わせることすらできない。

とぐろを巻き、円形の盾にもできる。


「拳篭手」

複合装甲の指先は、繊細で細やかな機械で構成されており、打撃用途は禁じられている。

その為、小和泉は掌打を使用し、繊細な指先を打撃に使用してこなかった。

だが、小和泉専用に開発された九久多知には、拳篭手が装備された。普段は手の甲に収納されている篭手がせり出して拳部分を覆い、繊細な指先を保護し、力一杯殴れる様になっている。

無論、格闘専用に設計されている為、泥臭い殴り合いでも故障や破損は生じない。


鈴蘭 女 16歳+1 一人称は「私」

一等兵→上等兵

2201年10月 一等兵。

2201年10月20日 上等兵昇進。

衛生兵兼観測手兼運転手。152cm。スレンダーボディ。童顔。

小隊の日常を支える。管制官の様な会話で滑舌よく、単語が基本。感情の起伏は普通にある。

嫉妬深い。どこまでも冷酷無比になれる。医療技術に長ける。医療時に邪魔にならない為、ボブヘアにしている。

精密さが特技の為か、車の運転も得意。

左腕に衛生資格を表す医療のイを図案化した『ヰ』のエンブレムをしている。

婚約後、東條寺を私事では「奏」と呼ぶ。

2203年7月26日小和泉と結婚。

2203年7月28日戦死。


第一歩兵大隊 第一中隊 舞分隊。

2202年小和泉特務小隊第二分隊へ。

舞 22歳+1

軍曹→曹長

2201年10月20日 曹長昇進。

1212分隊 → 特務小隊

女性。肩口まである長髪。164cm。

着物が似合いそうな日本美人。貧乳であることがコンプレックス。

生真面目。規律第一主義。それが原因で同町と軋轢を生み、多数の部隊を渡り歩く。

実は憲兵隊所属。素行不良の隊を内部調査している為、隊を渡り歩いている。演技である。

直属の上司は白河憲兵隊少佐。

後に小和泉に追い詰められ、規律第一主義を改める。

精神力は通常より高い。小和泉のお遊びの精神崩壊を目的とした理詰めでも揺るがなかった。

戦闘により腹を刺される。腰椎損傷。

その折に命をクジに助けられ、恋仲となる。


愛 19歳+1

上等兵→兵長

2201年10月20日 兵長昇進。

1444分隊 → 特務小隊

女性。153cm。五対五に分けたショートカット。

丸顔の童顔グラマー。

年齢も二十歳には見えず、中学生と言っても差支えが無かった。私服で夜遅くに歩いていると警察官に職務質問を受けて困り、普段から制服か野戦服を着ている。

優柔不断。決断力が劣る。精神力は通常よりも高い。

コンピュータプログラムに強い。自信があるためか関連の物に対しては積極的になる。

子宮と卵巣を取り除き、人工脳を埋め込んでいる。

人工脳と無線通信で情報端末と接続し、情報処理能力が大幅に向上している。

多智による人体実験。それが裏目に出、戦場で月人に鹵獲されコツアイを人工脳にインストールされる。


愛(影=コツアイ)

コツアイの一体。小和泉及び鹿賀山の動向を探っている。

薬で眠らされ、暗室に連れていかれ、口頭にて報告を行う。報告後も薬で眠らされる為、暗室がどこにあるか知らない。誰のエージェントをしているか知らないが、高報酬の割にリスクが低い為、雇い主が誰かは気にしていない。口止め料も入っていると理解している。

雇い主は行政府。日本軍における新派閥が出来つつあるために警戒している。

帰月作戦は、その派閥を消滅させる為に組まれ、ついでに役立たずである七本松の汚点を消す為に実行された。

コツアイによる虚像と実像を混ぜ合わせられ、真実を理解していない。

己自身は何も変わっていないと思っている。


一等兵 1311分隊 〇一一〇〇六作戦にて戦死。


ゆあ

一等兵 1213分隊 〇一一〇〇六作戦にて戦死。



第一歩兵連隊司令部

鹿賀山 清和 男。20歳。自然種。一人称は「本官」

大尉→少佐

小和泉と一緒に15歳で准尉として軍に入隊。前線を経験後、適正により司令部へと配属される。

身長178cm。秀才顔。

小和泉と中等士官学校の同期。成績は優。表向きは品行方正。階級は大尉。司令部付参謀。順調に出世中。

軍人の家系。父親は2年前(2199)に戦死。二階級特進で少将。

小和泉と士官学校の寮にて同室となり、腐れ縁となる。小和泉の実力を見抜き、自身の出世に役立つと判断。しかし、小和泉に絆され、現在は、小和泉の悪行をカバーし、軍事法廷において刑が軽くなる様に自主的に裏工作を行っている。

小和泉もそのことを知っており、逆手にとっている。

婚約者であり幼馴染の多智を愛しているが、まだ、手は出していない。

少尉昇進時に奥手と思った父より愛玩種を贈られ、家では身の回りの世話をさせている。

小和泉に出会わなければ、身持ちの固い清廉潔白な軍人になっていたと思われる。


東條寺 奏⇒小和泉 奏 女。24歳。自然種。鹿賀山の副官。一人称は「私」

少尉。

身長165cm。着痩せ型。

ショートカットのクールビューティ。結婚するまでは性交渉は持たないと決めていたが、小和泉に抱かれてしまう。以来、小和泉に責任を取れと迫る。

小和泉は、交換条件に一切の束縛をしないのであれば、籍を入れても良いと言うが、私一人を見てと言い、結婚に至っていない。それ以来、二人きりの時はクズウミと呼ぶが、すぐに小和泉→錬太郎へと変わっていく。

小和泉に時折呼び出され、結婚の交渉に臨むが毎回抱かれてしまう。惚れた弱みであるが、その事は口には出さない。

菱村の私生児の一人。父様、母様と呼ぶ。母様は三人いる。兄様も二人。

二社谷の事を亜沙美姉様と呼ぶ。

2203年7月26日小和泉と結婚。



第一歩兵大隊 第一中隊第一小隊第二分隊 略称1112分隊。→8314分隊

蛇喰じゃばみ れつ 男 20歳 自然種。少尉。一人称は「小官」

中肉中背の糸目に造り笑顔。

小和泉、鹿賀山と中等士官学校の同期。

卑屈な精神を表面上隠している。深層心理は、残虐非道な行いに対し迷いを持たずに行動できる。

普段は、周囲の評価を気にして品行方正を保ち、穏やかな人間性を装っている。

能力主義、適材適所を行動方針としている。その為、思い付きで動く小和泉が目につき、腹ただしい。

意外と人気がある小和泉と反りが合わず、一方的な対抗心をもっている。

小和泉の眼中には無い。運動より頭脳系が得意。

運動は小和泉が、頭脳は鹿賀山が優秀。逆に考えると鹿賀山より運動が出来、小和泉より頭が良い。

口調は、「~ですね」と丁寧。

部下=クチナワ軍曹、ナガムシ伍長(洞窟戦で戦死)、カガチ上等兵、オロチ兵長(ナガムシの後任)、ウワバミ二等兵(未登場)

2203年7月28日戦死。



第一歩兵大隊 第一中隊第一小隊第四分隊 略称1114分隊。

井守いもり 克之かつゆき 男 18歳 自然種。准尉。一人称は「自分」

線が細く、運動神経に関しては期待が出来ない様に見える。頭脳も目立って優秀という訳ではないが、作戦立案時に人とは違う視点で立案が出来ることが長所。

小和泉の中等士官学校の二期後輩。

初陣では、神経症を併発し錯乱する。その後、覚せい剤により戦場に慣れさせ、童貞を卒業。以後の作戦は、通常通りにこなせるようになる。


2203.06.20 OSKにて全身を蠍型機甲蟲の光線に貫かれ、複合装甲の境目を焼かれ火傷。意識不明の重体となる。831小隊は、井守の生命維持を重視し、育成筒へ放置。後日回収することを誓う。

2203.07.28 全裸。全身脱毛。背中に機甲蟲を背負い、月人の操り人として登場。


部下

軍曹…男。オウジャ。

二等兵…男。カワズ。

二等兵…男。クジ。右足を斬り飛ばされる。以後、仕込み義足を使用。


第三歩兵大隊第二中隊 32中隊→第八歩兵大隊

菱村ひしむら つよし男。40代後半。自然種。大尉→少佐→中佐。大隊長。

物わかりが良い。兵卒からの叩き上げの軍人。

頬に月人に爪跡を刻まれた歴戦の兵士。野太い声。

歯に衣着せぬ物言いをする。小和泉の事を敬意を込めて狂犬と呼ぶ。

部下思い。死傷率を下げる作戦を重視するため、戦死者が他部隊より極端に低い。必然的に古参が部隊の多くを占め、中隊にもかかわらず大隊並みの戦闘力を持つ。

部下もその思いを汲み、菱村に対し敬意を持っているため、団結力が非常に固い。

逆に別部隊との連携は不得意。

三人の子供を認知済み。休日は、子供とその母親に会う日々。

その中の白河 市之丞憲兵隊少佐の父親。白河は母方の名字。19歳の時の子供。東條寺も子供。

そして、第八大隊大隊長である菱村中佐の次男。妾腹の子。認知されている。東條寺奏とは腹違いの兄と妹の関係。

ちなみに長男は正妻の子で第一大隊の中隊長をしている。

若い頃の菱村は、小和泉に似ている。別称、獣狩り。


東條寺の親族は、菱村が内縁の妻を二人囲っている為、参加者が多かった。

菱村中佐と五十代の大和美人の正妻。そして長男である菱村鉄之丞大尉。第一歩兵大隊第三中隊隊長。

四十代の長身モデル体型の第二夫人と次男である白河市之丞憲兵少佐。

三十代の短躯細身の東條寺奏の生みの母である第三夫人の合計六名。

菱村中佐の好みは、身長は関係なく細身の女性を好む。


第一歩兵大隊第三中隊

菱村ひしむら 鉄之丞てつのじょう男。20代後半。自然種。大尉。中隊長。

長男は正妻の子。

マッチョ。長身。スポーツ刈り。父とよく似ている。野太い声。

妻、娘一人、有り。父と違い愛妻家。愛人はいない。

妹錯綜愛とでも言えば良いだろうか。妹を自分の分身の様に可愛がっている。無論、血の繋がりを理解し、実の妹としての範疇。

東條寺に手を出した事実を知れば、恐らく殴り込みに行く。


日本軍第一大隊第二中隊

角花かどはな少佐

831小隊の救援に来た。


総司令部

七本松しちほんまつ 徳正とくまさ 男 55歳 自然種。164cm。柔道家体型。七三分け。白髪。

元帥。

日本軍総司令部 総司令。

日本軍の統括者。この上には行政府の三津谷長官(七本松の本家)のみ。

七本松家の当主。

しわがれた老人の様な声。昔の戦闘で声帯を傷めたことが原因なのだが、本人は治療する意志が無い。

昔、鹿賀山の父親に命を助けられている。

鹿賀山が知る閣下の正体。


左条さじょう 清宗きよむね 男 43歳 自然種。168cm。中肉中背。特徴らしい特徴が無い。

少将。

総司令の副官。

左条家は七本松家の分家。七本松家の陰(情報)を象徴する家柄。


七本松しちほんまつ 徳忠とくただ 男 45歳 自然種。168cm。中肉中背。オールバック。少し白髪が混じる。

大佐。

帰月中隊総司令部の実働部隊隊長。

懸命に傲慢さを隠そうとしているが、理性で本性である傲慢さを隠しているだけマシな人間。

七本松家の力で大佐になっただけの男だ。知略や武力も階級に相応しいものは何も持っていない。

そのことは七本松家も理解しており、四十五歳になっても佐官で留めていた。これ以上の出世をさせるつもりは無い。あわよくば、この帰月作戦により、七本松家の汚点が消える事すら期待していた。

期待通り、謀殺された。


七本松家は、行政府長官「三津谷みつや」家の分家。日本軍を統括する。

司法府長官「五木田いつきだ」家も「三津谷」家の分家。

この三家がKYTを実効支配している。



右条うじょう 刀哉とうや 男 35歳 自然種。175cm。筋骨隆々。角刈り。

少佐

帰月中隊総司令部の実働部隊副隊長。

角刈りをしていたが、その体型と凶悪な人相には良く似合い威圧感を漂わせていた。間違いなく軍用格闘術の名手であることは体捌きで明らかだった

右条家は七本松家の分家。七本松家の陽(武力)を象徴する家柄。

だが、あまりにも残虐な仕事ぶりに右条家も持て余す。帰月作戦にて排除を決定。排除される。



憲兵隊

白河しらかわ 市之丞いちのじょう 男 26歳 自然種。中肉中背。特徴らしいものはなく、周囲に溶け込む。これは憲兵隊員全員に同じことがいえる。

少佐。

憲兵隊隊長。大隊。

憲兵隊は、日本軍法に基づき司法権を行使する。軍内部における警察に相当する。

実体は公表されておらず、一般兵士は実働部隊の一部しか見たことが無い。

噂では大隊単位に数人が隠密裏に派遣され監視していると言われている。

正体を明かして任務に従事する時は、黒帯をたすき掛けする。

大規模作戦の折は、多数の兵士が動くため憲兵隊が派遣される。

その基準は不明。派遣時は司令部に最低一個小隊は常駐する。


菱村大尉の私生児。菱村が父親であることは知っている。私生活はだらしないが、軍人としては優秀であると認識。特別な感情は抱いていない。

菱村の二人目の妻の子供。東條寺の兄。

菱村と定期的に会っており、軍部の情報を秘密裏に流している。

ブラックコーヒーが好み。独身。ややシスコンの気があり。


一般人

多智 薫子 女 20歳。自然種。日本軍管轄の研究所勤務。(日本軍立生体進化研究所)鹿賀山の婚約者。処女。Dカップ。ポニーテールを丸く固めたシニヨン。簡単にでき、研究の邪魔にならない為。

担当は守秘義務の為、不明。(小和泉の生体実験を前任より引継ぎ担当。)

16歳の時に高校課程から大学へ飛び級し、2年で卒業する才媛。その能力を見込まれ、研究所に配属される。現在は、研究の方が面白い為、鹿賀山との結婚は急いでいないし、恋愛関係を進める気も無い。

女気が無く、化粧もしない。余計な化粧品を使ってこなかった為、肌荒れせず、きめ細かい。

カッターシャツにチノパン、スポーツブラが標準。おしゃれに興味が無く、面倒な為。

小和泉、鹿賀山の三人と士官学校時代からよく遊ぶ。最近は東條寺も絡む。

考え事をすると視野狭窄に陥りやすい。

遊んでいる最中でも自分の世界に入る事が多々ある。

友でもあるが、小和泉を実験対象として観察している。

呼び方は、名字を呼び捨てで呼ぶ。

~のだぞ。~が良い。という言葉使い。


ウネメ 女 18歳 促成種。日本人形の様な白い肌の美少女。長髪を頭頂部付近でゆるく丸めた団子結びの髪型。家事の邪魔にならない様にしている。丈の長い水色のワンピースに白いエプロンをつけている。

鹿賀山の愛玩種。房術と家事全般を脳に書き込まれている。父親からのプレゼント。(2198年)

士官の部屋が乱れている事は、下に示しがつかないとの判断と女を抱く行為が見受けられない為、父から贈られる。女を抱かないのは、小和泉にオモチャにされ、普段から欲望を吐き出しているだけ。

鹿賀山の宿舎は、常に清潔で整理整頓されている。

いかなる時でも電話一本で食事の準備もそつなくこなす。緊急時は、肉盾となる。

促成種が基本になっているため、鹿賀山を「清和様」、小和泉を「小和泉様」、東條寺を「東條寺様」、多智を「薫子様」と呼ぶ。他は、一律「名+殿」である。

自称はウネメ。

性格は、大正時代の女中。

名前は、鹿賀山の父がつけた。


二社谷にしゃたに 亜沙美あさみ女 23歳(小和泉+3歳)。自然種。

腰まである長髪。歴史好きが高じて、記録から過去の服を自分で復元し着用することが好きの為、その服装に合わせた髪型に変える。

やや吊り目の狐顔の美女。グラマーであるが、一般女性より脂肪率が少なく筋肉が目立つ。腹筋が割れている。

錺流武術の達人。小和泉の姉弟子。師範代代表。小和泉には「姉様」と呼ばせる。「錬ちゃん」と呼ぶ。

切れると関西弁丸出しになる。


自室はお姫様趣味。ピンク色が目に痛い。


錺流の腕前は、小和泉を圧倒する。未だに勝ち星が取れない。その為、頭が上がらない存在である。小和泉が軍務中にも修行を行っている為、累計修行時間が小和泉と比較にならない為である。

六歳の時に入門。三歳からの小和泉を知っている。

本人は、小和泉へ恋心を持っているが、姉が抱く兄弟愛だと勘違いしている。その為、恋人は一度もいない。告白はされるが、無意識に小和泉への想いを優先させ断ってきた。

小和泉は幼馴染もしくは兄弟という認識が強い。小和泉は手を出していない。頭が上がらない。

小和泉の両親が死去した為、道場を小和泉より預かり、表向きは空手道場として運営している。

三人の師範代がおり、経営は順調。授業は師範代に任せている。ほとんどの師範代達は、金芳流空手道として習得している。錺流を修業中の師範代は一名。小和泉や二社谷が死亡した場合の予備である。その師範代は金芳流の裏技を学んでいると思わされている。


生体実験体の一人。小和泉に実験を施す前段階の試験体である。二社谷の実験が成功した場合、小和泉にも同じ生体実験を施さる。それ以前に十数人の生体実験体が死亡している。

自分が実験体であることは知らされており、自分から定期的に検査を受けている。


地下都市の外へ出る時も防護服等は着用しない。普段着やコスプレ姿で歩き回る。

コスプレは小和泉が幼い時に可愛いと褒め、それ以降、小和泉の気を引くために着ているが、本人は記憶していない。


時折、司法府の依頼を受け、暗殺等を行う。

コードネーム=シュライン(聖なる場所や建物。聖堂や聖地、神殿など。)

シュラインの時は、京都弁を使う。

シュラインが立ちふさがる。

司法府警備部より派遣される。武装警備官。

白衣しらぎぬの上に純白の千早ちはやを羽織い、白い細袴ほそはかまを身に着け、白い足袋に合成繊維製のわらじを履いていた。

赤い腰帯を巻き、打ち刀より反りが大きく、切れ味より打撃力重視の太刀を履いていた。

顔の上半分は、黒いバイザーで覆われ、人相は分からなかった。

軍では薄暗い野外で使用するため、ヘルメットに透明のバイザーを使用しているが、色が違うだけで同一規格品なのだろう。

長い黒髪は、赤い紐により後頭部で結ばれ、さらさらと流れるポニーテールだった。

その結び目には、アクセントに小さなタンポポが幾つも纏まった様なタンジーの花を模した金色の簪が挿されていた。

胸は適度に膨らみ、腰は細かった。腰より下は細袴に阻まれ、形や足の長さを確認することはできなかった。

口元、声や仕草から若い女性であることは間違いなかった。

その姿は、死に装束の様にも巫女服の様にも見えた。

小和泉が居れば、それは白拍子の服装であり、細袴は足の動きと間合いを隠すための物だと指摘したに違いない。



コスプレ衣装

着用済み

・チャイナドレス

・普段着

・セーラー服

・白拍子

・看護師(水色)

・ゴスロリ


未着用

・OL

・医者

・バニーガール

・メイド

・キャビンアテンダント

・駅員

・死装束

・巫女

・警官

・学者

・喫茶店店員

・功夫服



カゴ(かご)無性 18歳。熟成種。二等兵。「私」

地下都市OTUの生き残り。最後の防人。

黒髪、長髪。体つきは無駄な脂肪や筋肉は無く、柔らかそうな筋肉で構成されていた。少年少女の双丘は、少し膨らんだ位だった。

食料事情の悪さのせいか、発育はあまり良くない。

隠形、つまりかくれんぼだ。どうやら自身の存在を消すか、隠すのが上手い防人なのだろう。さらに敵意や殺意も消すことができれば、なおさら恐ろしい存在になることは想像できた。

全ての技量において、他の防人を凌駕しておる。その中でも隠形は、抜きんでている。

男でも女でもない。両性具有でも無い。純粋な無性。陰茎、膣、子宮の繁殖に関係する物は無い。遺伝子操作の化け物。

名前は、古語の陰が語源。

小和泉への絶対服従が書き込まれている。

二社谷の元で修行中。

小和泉を「宗家」と呼ぶ。


カゴの部屋は、道場の三階にあった。八畳ほどの洋室にベッドと小さな黒いカーペットの上にローテーブルが置かれているだけの殺風景な部屋だった。装飾の類は一切無い。

2203年7月28日戦死。



別木べつき志朗

日本軍開発部 九久多知開発室室長

研究員は五十代半ばだろうか。やや低い身長に対し、体重は平均を超過している様だった。

運動不足の為だろう。手足は細く、腹が張り出していた。

顔色は、やや黒く目の下に隈が出来ていることから恒久的に寝不足なのであろう。

ちなみに頭髪は一本も無く、まゆ毛やまつ毛まで存在していなかった。あきらかに人為的に脱毛したのであろう。不健康な変人の様に見えたが、理性は持ち合わせている様だ。正気を保っているかどうかは、今のところ分からない。

しかし、眼光というか、血走っているというべきか、目に強い力が宿っている事は確かだった。

くちぐせは「うんうん。」

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