エピソード(1)1 リリアス一族に復讐
リリアス 貴族一族の次男として産まれたのが
僕である。
「リリアス・ヴェンデッタ」と名を付けられ
産まれてきた
2歳まではあんまり記憶が残っていないが
3歳ぐらいからは既に貴族なりの英才教育が始まっていた
僕は、体が弱く
最初は勉学をやらされた 毎日机に座り続けていた それにより頭はよくなっていった
でも、剣術の授業が始まり
剣術よりも先に体を鍛えろと言われ
1ヶ月間の練習でやっとの思いで腕立て10回という記録を叩き出した
日々疲れ果て寝てを繰り返し
いつの間にか5年がたっていた
僕は貴族会議で「オリアス学園」という
学園に入るように言われた
そこは優秀な生徒たちしか集まらない学園だ
魔法はもちろんのほか
剣術はできて当然の世界に僕は放り込まれた
その結果、雑魚中の雑魚である
魔術も剣術は最下位になっていた
頭は上位の方だったため
頭でっかちというあだ名でいじめを受けるようになった
僕はそれは想定内だった
いじめを受ける覚悟をしていたから
親に相談しても何とかしてくれないだろうし、、、
2年後
には精神も病みやる気をなくし全てが最下位になった
何もかもよくなり部屋にこもるようになった
リリアス家でもいじめを受けるようになり
リリアス一族の恥さらしと言われた
ご飯も運んでくるのはいいがポイと捨てて
ご飯だ 食えと言って去っていく
もうこんな人生なんかあんまりだ
1年後
リリアス家から追い出された
無難な選択だろう
貴族会議ではみんなが手を挙げたらしい
まぁ、僕には関係ないけどと言い
僕は道を歩き始めた
30kmぐらい歩いたかな?
エニケイ村というところに着いた
僕はリリアスという表示は伏せ
「ヴェンデッタ」」として村に住むようになった
村の人は気前がよく
よく喋ってくれてとても賑やかな村だ
この村に一生住もうと心に決めた
数日後
ある雨の日村長に呼び出され
着いてきてくれと言われ
着いていき
ある石の祠?みたいなところに連れてこられた
開けるのを手伝い
ほら、覗いてみろと言われ覗いたとたん
手で押された
何するんですか!?
と言ったとたんに意識を失い
連れてかれる感覚がした
目を再び開けると
黒い壁 赤い血が染み込んだカーペット
恐怖を湧きだたせる建物の中にいた
助けてくれと叫んでも声が届いていない
いや、響いていない
どこまでも遠く建物が続いてるようだった
でも、誰かの足音みたいなものが響き始めていた
トク トクと聞こえる音
違う 心臓を直接刺すような音が響いた
その音は徐々に大きくなっていった
僕は身動きを取れず
その正体を待つしか選択肢がなかった
トク トク と近づいてきていた
逃げようとも思えない圧倒的圧力を感じられた
そう思っていると同時に心臓を貫かれたような錯覚に陥った
そう なにかが前にいた
いや、頭ではいると分かっていても
目視ができないやつが前にいた
???「お前は我の生贄か?」
とゲスの聞いた声と殺気が入り交じり建物に響く
冷や汗をかき始めていた
今からでも殺されそうな殺気がでている
いつ死んでもおかしくない
いや、まだ死ねない
そう思い
ヴェンデッタ「俺はお前の生贄になったつもりは無い」
大量の汗が滲み出る
???「また、あいつらに裏切られたのか」
必死だった
ヴェンデッタ「誰のことだ?」
???「エニケイ村の奴らのことだ」
ヴェンデッタ「あ?」
アイツらが?アイツらが裏切った?
あんなに活気があって笑顔が絶えない村のヤツら全員がか?
信じられない
ヴェンデッタ「それは、本当なのか?」
???「絶対的な証拠がある」
ペラペラと1枚の紙を見してきた
一年に一回???様へ生贄を捧げます
エニケイ村
本当だった
それを読んだ瞬間心臓が熱くなり
復讐心に駆られた
憎い、後悔、死、悔しい、という思いが心臓を刺す
ヴェンデッタ「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い」
と、声を出し口走っていた
同時に、あいつがゲスの入った甲高い声で笑っていた
???「こんな人間初めてだ」
???「そんなに憎いならあいつらに復讐をしてこい 復讐が終わったときに我の元に来い そしたらお前を気楽に殺せるだろ?」
どっちにしろ自分は死ぬ運命だった
このチャンスは逃したくは無い
ガクガク震える足で立ち
コク と頷いた
その途端魔法陣が足元に構築されており
森にほおり出されていた
ヴェンデッタ「、、、、、、」
荒れ狂うように、周りにいる目障りな動物を全体殺した
心が落ち着くまで殺した
森の中には動物が少数しか残っていなかった
俺は一睡もせずに水も飲まず、飯も食わず
森をさまよっていた
意識が朦朧としていた時1人の少女が前におり水を飲ましてくれた
意識を取り戻しありがとうと感謝をした
大丈夫?と言われ大丈夫と言った
いや、大丈夫じゃないでしょと言われ
私の村に宿があるからそこで休もと言われ
手を引っ張られた
あのトラウマが蘇った
村長とのトラウマだ
いつの間にか少女を殺していた
ナイフで切りつけられ死んでいた
ヴェンデッタ「俺がころしたのか?」
ヴェンデッタ「俺が?え?」
何度も吐いた
何度も叫んだ
少女の親に謝らなければ行けなかった
少女が身につけていた首飾りをもち
また、森をさまよった
そこに1つの光が見えた
山の下には国があった
俺はそこに行き
一旦気持ちを整理することにしようとした
国に入ろうとした時
門番に停められた
門番「あなた国は入れませんよ?」
門番「あなたお金もってますか?」
ヴェンデッタ「持っていないです、、、」
門番「じゃあ、帰ってください」
ヴェンデッタ「、、、、、、」
俺は門番を殺していた
1人ぐらいいいだろうという安易な考えで殺していた
でも、僕は悪くない
あいつがとめたからだ
僕には復讐と絶対にやらないといけない使命があったんだ
という言い訳を考え国に入った
その時から人間をやめていたのかもしれない
その日は、一睡も出来ずご飯が喉を通らないでいた
翌日は、フードを被り国を歩いていると
ある掲示板を見つけコソコソと見た
そこには昨日殺した門番の写真があった
僕は後ろに倒れた
謝った 何度も謝った
何度も何度も何度も何度も
すると、後ろから声をかけてきた
背筋が凍った
ボクは走り出していた
この状況が嫌だった
この状況から目を背けたかった
国を出た
鐘がなっていた多分僕の逮捕状が出たのだろう
逃げるしか無かった
必死に逃げるしか無かった
疲れ果てていた
疲れ果てても、草が生い茂っている道を掻き分け進んだ
またもや、光が見えた
それはリリアス一族の城と近辺の村の明かりだった
村に行き
村にフードをかぶりすむようになった
野宿していると声をかけ助けてくれる人がいた
まだ、この世界も捨てたもんじゃないと思っていた
でも、村人たちは隣の国である門番が殺されていたことを話していた
これは、見つかるのも時間の問題だと思い
リリアス一族に復讐を実行することにした
真夜中の中俺はもんをくぐり抜け
城の扉を開けた
久しぶりの城だった
感傷に浸っていると
人影が柱の横にいた
俺は迷わず距離を縮め
後ろをつけた
顔がみるみる見えていった
正体は長男である
「リリアス・アルカディア」だった
こいつもいじめてきた
殺すか
首を切ろうとした時
腕に力が入らなくなっていた
腕を掴まれていた
息が荒くなる
脳が危険だと信号を送ってくる
心拍数が上がる
振り払えない
どんどん力が強くなる
腕が雑巾のように絞られてちぎられていた