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魔女の記憶

私が目が覚めるとそこはベッドの上だった。


「ここは…」

「気がついたー?ボクー?」


声をする方を見るとそこには大きなとんがり帽子からはみ出るほど長い黒髪を持った金色の瞳を持った女性がいた。

かなりスタイルがよく、際どい服を着てるのも相まって強調される胸、目のやり場に困った私は寝返りを打ち声の主から見えないように反対を向いた。


「あら、やっぱりボクには刺激が強かったのかしら、仕方ないわねぇ」


部屋中に充満する薬品の匂いと共にポコポコと何か沸騰させてるような音がする、やはり耳と鼻だけでは私がどこに連れてこられ、彼女が誰かまでは分からない。

彼女が作業に戻ったことを確認するとゆっくりと音を立てないように天井に向き直し、周りを見渡した。

ぼんやりと彼女の後ろ姿が見えるくらいの暖色、その薄暗い部屋で彼女は何をしているのだろうか、周りにはフラスコやビーカーなど並んでおり、足元は何度も失敗した跡であろうガラス片が落ちているが彼女は気にしてない様子、躊躇無く右に1歩、左に2歩歩く度にバリバリとガラスをふむ音が聞こえた。

そしてその奥には何か羊皮紙が何枚も貼り付けられており、薄暗い部屋で私がいるところからはそこまで距離は無いがもう少し近づかなければ内容までは分からないだろう、大きな文字で呪いと書かれていて何か危ないことをしてるのは明白だった。


「なに、お姉さんの後ろ姿見て、楽しい?ボク?」


私が声に気がついた時には既に遅く彼女に馬乗りにされていた。


「…ッッ!」


何がなんでも抜け出そうと暴れるがまだ少年の私には大人である彼女に抗えるはずもなくもがくので精一杯だった。

そんなふうに暴れていると彼女は溜息をつき私から退いてまた実験に戻っていった。

ずきりと頭が痛くなったかと思うとあの日の夜のことを思い出した。


「なんだ、お前、私を殺すつもりじゃないのか?」

「殺す?何で私があなたを殺さないとダメなの?」

「だって、誘拐して監禁まがいのことをして…」

「あのねぇ、あなたが生きてるのって私のおかげなのよ?いつものように薬草採取してたら貴方が河岸で倒れてたから助けただけよっ、ただの魔女の気まぐれよ」

「そ、そうか、それはすまなかった…」


この魔女と自分を名乗る彼女はあの追いかけてきた男たちとは関係ないようだ。


「ほら、あなたも元気になったならさっさと出ていく!私だってね暇じゃないの、子守りなんてしたくないからさっさと出てきなさい」


彼女がそんなことを言いながら指で空中を渦巻くようにすると部屋中にあったガラス片が1箇所に集まり炉らしき小さなツボに入れられた。

その光景に唖然としながらもここから出ていけばまたあの男達に捕まるのがオチだと思い、勇気を振り絞り、彼女の近くまで歩いていく。


「助けて貰ってなお、厚かましいと思うが私は今誰かから追われている…当分の間、雑用でも何でもするからここに置いて欲しい!」


彼女に向かって誠心誠意、しっかりと頭を下げてお願いした。

彼女はなんだかめんどくさいことになったと言わんばかりにまた溜息をつき、私の方を向く


「あなた、”自分の立場”をわかって言ってるの?」

「えっと、その、先程起きてからなんだが記憶がなくて、どこの誰かも分からないんだ、ただ追われていたという事だけは覚えている」


そんな言葉が出るとは1ミリも思ってなかったのか彼女はえ?と言わんばかりに口を開けて私を見つめていた。


「ちょっと待って?あなた記憶ないの?」

「ないと言ったら嘘になるがほとんど記憶は無い」

「あなた、名前は!」

「分からない」

「あなたの実家は!」

「当然分からない」

「完全に記憶喪失ってやつね…」

「…多分そうなのだろう」

「めんどくさい拾い物しちゃった、これなら”あの子”に預けたら良かった…はぁー」


ため息を漏らしながら、なんだか悪いことをした気分になりながらも彼女を見つめていた。


「まぁいいわ、仕方ないから面倒見てあげる」

「ありがとう!本当に助かる!」

「はぁ、まぁでも、名前なくて困るし、レオ、なんてどう?」

「レオか、分かった」

「とりあえず、レオ、薬草を取ってきなさい」

「いや、何も知らない…」

「そこにある薬草本を適当に持ってきなさい、あーあと、あなたどんな魔法が使えるのか聞いてなかったわね」

「覚えていない」

「はぁ…あなた一人にできないじゃないの…あーもう!」


イラつきながらも彼女は頭を掻きむしり帽子が落ちる、一瞬瞳が赤く見えたが直ぐに金色に戻る


「仕方ないわ、私が教えてあげる、この四属性の破壊者(テトラブレイカー)のファーシャ様がね!」


胸を張り彼女は自分の名前を高々に叫ぶが私にその名前に記憶が無いのは当然だが、ほぅ…としか答えることしか出来なかった。


「反応薄くない?あなた…ま、それもそうよねぇ…まぁいいわ、これ、飲んどきなさい、あとこれをつけとくこと」


彼女に渡されたのはビーカーに直接注がれた薄紫色の液体とさらに金のペンダントだった。


「なぜ、このようなものを?」


私がそんなことを聴きながらもその液体の匂いを軽く嗅いでみると甘ったるい匂いの中にツンとくる刺激臭が混じっており、まさに飲むな、と言わんばかりの匂いをしていた。


「当然よ、あなた追われてるんだから変装しないとね、まずはそのポーションの説明ね、それは私が開発した瞳の色と声色を変えれる変装用のポーションよ、安心しなさい飲んでも死なないわよ、変な匂いしてるのは私も認めるけど、ペンダントは髪の毛の色を変えれるものよ、あとは”お守り”よ」


どこか私の事を慈悲深い目で見つめていて、母親っぽい目だ。

でも私には母親の記憶すら、家族の記憶すらない、彼女に言われるまま、そのポーションを飲むと口の中で苦虫が潰れたような味がしながらも我慢して飲み込む、そしてペンダントを首から下げると、何も変化がないように思うが鏡を見せてもらうと元の色は知らないが赤髪になって、瞳の色も水色になっており、驚いて、わ、と声を出すと声色が中性になっておりそれにかなり驚いた。


「ふふ、すっかり女の子か男の子かわかんなくなったわね、ま、それが目的なんだけど…そうねぇ、このポーションの特徴として、飲んだ本人の強い魔力に引っ張られる、このペンダントも一緒、あなたは水と火の適性があるみたいね、他にもありそうだけど…凄いじゃない!あなた2種類も適性があるとか、まぁ私に比べたら一般人と変わらないけどね」


少し鼻につく発言にイラつきながらも、今後は師匠となるファーシャにいまは微笑みを向けてありがとうと声をかける


「べつに、褒められたいがためにしてるわけじゃないから!雑用係がいなくなったら困るからよ!」

「そうか、なら私も気にしなくていいな」

「まずはその生意気口調から直しましょうか」

「それは直せと言われても直せないやつだとは思わないのか?」

「いいえ、私ならできるわ!私天才だもの!」


胸を張り自慢げに行ってくる師匠…こちらとしてはどう反応したらいいか困るのだが…なんて思いつつも、出口らしき方に向かう


「あー先に言っておくけどもしかしたらやばいところにいるかもよ?」


何を言ってるんだこの人はなんて呆れた顔で見つめながらも扉を開けるとそこは吹雪が吹き荒れる雪山だった。

私が唖然としてると師匠が扉を閉め、寒そうにしていた。


「あなたねぇ、私を凍えさせたいのっ?まぁ、私が直してなかっただけなんだけど…」


ブツブツと文句は言っているものの自分が悪かったと認めれる分この師匠は素直な人らしい


「これも魔法なのか?」

「まぁね、転移の魔法をうちの扉につけてるだけよ、これでこうしてと…」


師匠がそんなことを言いながらも扉に書いてあった魔法陣をを人差し指でなぞり、書き直していた。

そして書き終えたのか扉を開けるとそこは少し開けた森の中だった。


「とりあえず、ファイヤーボール」


と言うと師匠は手のひらの上に火の玉を出した。


「これが火属性の初級魔法よ、水属性ならウォーターボール、土属性ならマッドボール、風ならウインドボールね」


と言いながらも実演するように水、泥、風の玉を作った。

ふむ、と少し考えながらも師匠がやるように自分も真似してみると師匠よりは形は歪で、大きさも比べ物にならないほど小さいが、火、水、泥、風の玉を作り上げた。


「あら、4つの同時詠唱とか、あなた才能あるわね、というか、見よう見まねで魔法を発動させるとか……ふふ、いいわ、私がみっちり鍛えてあげるから、必死に着いてきなさい」

「あぁ、わかった師匠」


師匠と呼ぶと嬉しそうに笑みを浮かべながらも私に魔法を教えてくれた。

魔法は初級、中級、上級、最上級、そして超最上級の5段階があり、初級でも適性がないと使えない、さらに最上級はかなりの鍛錬が必要であり、超最上級はその属性に強い適性がある上で、さらに鍛錬も必要とされるらしい。

師匠は基本4属性の適性はかなり高く、全ての超最上級魔法が扱えるらしい、今度見せてもらうことにしよう。

そんなこんなで、師匠との特訓の日々が始まるのだった。



「ふぅ…」

時間は真夜中だろうか、私は雑に作られたビーカーに入ったコーヒーを片手に弟子であるレオの髪を撫でていた。


「まさかねぇ…こんなところで会うとは思わなかったわ…」


彼の髪は黒髪で、赤眼、”まるで私みたい”と思いつつ鏡を見る、私の瞳は赤眼、2人が並べは親子みたいだとおもわれるが実際に親子なのだ、当然である。

私の名前はファーシャでは無い、ブルーム・グネリア、この国の第3王女なのだ。

この子の本当の名前はアントン・グネリア、私の息子だ。

この子の父親はアーグ・ノーブル、彼は利口で私の兄になる現グネリア国、国王であるアグウェルと意見が割れたことにより、権力を削られていった。今は辺境の領地であるフォロニアの領収書をしている。


アントンはなぜ川で気絶していて彼に何があったのだろうか…アーグの事だから、アントンを危険なところに送るわけが無い…悪い予想が当たらないといいんだけど、なんて思いつつ、コーヒーが冷めたので一気に飲み干した。


「よし、行きますか、久々にノーブル家に」


ふふ、アーグ喜ぶかな?なんて上機嫌でノーブル家の邸宅の倉庫に扉を繋ぐ、一応罪人なのでこっそりと扉を開ける、扉の隙間から焦げ臭い匂いがする。

悪い予感が当たってしまったようだ、扉を開けると目の前にあったはずの邸宅はボロボロになっておりゆっくりとその正面玄関があったところに向かう、遺体はそのままだったらしく、扉を開けたであろう男か女か分からない人型の遺体が転がっていた。進んでいくと至る所に遺体がころがっており、1階の角の部屋に向かう、そこには赤い魔石が着いたロケットを首に提げた遺体があった。そのロケットは私がアーグに渡したプレゼントだった。


「アーグ…まさかこんな形で会うなんてね…」


私の頬には涙が流れており、彼の近くに膝を着く、手を握ろうとするとかなり高温で焼かれたのか触れただけで灰になってちっていく、その灰を握りしめ、胸に当てる。


「任せておいて、アントンのこと、私がこの国1番の魔法使いにして見せるからね…見ていてちょうだい」


私はロケットを彼から取ると氷の花を彼の胸に落とし、踵を返してその場を離れていく。


私は10年前この場所で魔石の研究をしており、それを使って人々が豊かな生活が送れないかと努力していた。

魔石と言うのは魔物が心臓として持っている鉱石である。

元々私達が送られたフォロニアでは魔物たちによる襲撃が絶えず、フォロニア周辺の村は貧しく、ほぼ食事もままならないと言う状況であり。アーグもその状況を打破しようと寝る間を惜しんで魔物たちの巣を少しずつ減らしていった。その中で溢れてきた魔石を私は少しでも有効活用出来ないかと研究を始めた。その中私は面白い事実を知った。それは魔石は魔力が濃縮された鉱物であるということ、つまりは魔物達は命を削り魔法を行使しているという事になる、私が何百、何千と倒してきた魔物の中にはかなり大きな魔石を落とす魔物もいてその魔物はかなりタフで皮膚も普通の槍や剣では切れず、私の魔法を何十発と受けてやっと倒すことが出来た。

その強さの原因としてあげれるのがこの濃縮された魔力である。つまりは魔物たちは自然と身体強化を使っており、防御や攻撃を行っていたということになる。

その結論に至った私はこう考えた。この濃縮された魔力を使って道具を動かし、生活を豊かに変えることは出来ないだろうかと。


そんな研究をしていてまだアントンが2歳の頃のある日、ゾロゾロと近衛騎士団がフォロニアにやってきたことがあった。団長いわく私が国家反逆罪行為をしたらしい。

理由はこの辺境の地で禁忌の実験をしているという噂を聞き、立ち入り調査を無理矢理始めた。

そして私の部屋や倉庫、ましてや公爵家の当主の部屋まで荒らす始末、時たま没収だと言って金品を取られたがそんなことはどうでもよかった。

そして私の研究室に入った彼らは私が”知らないもの”を取りだしこれが証拠だと言って無理矢理逮捕された。

その知らないものと言うのは魔物を呼ぶ粉(モンスターパウダー)の所持だった。

私だって反論した。そんなもの私自身持っていた記憶なんてない、とだが騎士団長は私を拘束、王都で話を聞くと言って無理矢理連れていかれた。


アーグも何度か私を助けようとしたが証拠があるからとの一点張り、私が魔物に関して研究していたので尚更物的証拠になりやすい魔物を呼ぶ粉(モンスターパウダー)を持ってきたのだろう。

そのまま私は魔女の森に幽閉され、この取ってつけた家で過ごしてきた。外界との連絡が閉ざされたこの森では魔物たちが至る所にいるものの、他のところでは採取の難しい素材が多くあった。私はそれを使い何とか外界に出ることに成功、アーグと接触をし、ノーブル家と私の家を繋ぐ魔法を完成させた。


「こんな時に”フェルお姉様”がいたら…」


フェルお姉様は私の1つ上の姉でありその上にエリーザお姉様が居る。

元々は3人とも仲のいい姉妹だったがある日を境にエリーザお姉様が私達二人を突き放した。

多分だが私の逮捕を命令したのはエリーザお姉様だろう、私をアントンやアーグから離し、気づかない間にノーブル家をこの世から消そうとしたのだろう

それくらいグネリア王族の魔力は侮れない、1人で数千人の騎士を相手ができるのだから当然である。アーグもそれがわかっておりアントンを逃がしたのだろう、運良く私の所に来れてよかったものの…あの”変人”に見つかればたまったもんじゃない…


あの子供好きの変態だけにはうちの子を渡す訳には行かない、甘やかしすぎて魔法の実力も落ちるだろう。

だがあの魔法使いは侮れないと言ってもいい、盲目にして特殊2属性の光を得意とする車椅子の女”白銀(プラチナ)の運命(オブフォーチュン)”には私もかなわないと思ったほど強い、なぜあの女が捕まったのかは私も知らない当人も教えてくれないし、いつもニコニコしており、実名すら教えてくれない、2つ名だけ教えてくれたが私も聞いたことも無い2つ名であり、見た目も常に目元を隠しているものの、素肌だけで言えば若さは私と変わらないツヤ肌で髪も風邪でなびくほどサラサラとしていた。

なにか呪術を用いているのか、はたまた呪いなのか、ものすごく興味を惹かれていた。私はここに来てまでも研究癖は抜けないらしい。


退屈にならないことはいい事でもあるが、外のことに目が向けれないのも事実である、今日もこうやって私の旦那が死に、犯人すら探せない自分を強く恨んでいる。

そしてこの子にも自分のことを話せないのにもイラつきがあるがそればかりはこの子に申し訳ない。


「あら、久々に来たら可愛い子を連れ込んで、なに私の趣味にでも目覚めたのかしら?」


何も音もなく部屋に入り込む、私の知った声、その声を聞いた瞬間私は恐怖ではなく1種の怒りを感じた。

声の主を見るために後ろを振り返ると私がさっきまで考えていた。当の本人、白銀(プラチナ)の運命(オブフォーチュン)がいた。


「あんたねぇ、いつも勝手に人の部屋に入ってきて私を驚かせるのが好きなの?」

「ふふ、ちょっとした暇潰しでもあるのよ?この森にはあなたと私しか居ないんだから、仕方ないでしょ?」


と言いながらも彼女はアントンの髪を撫でようとしたので触らないでと言わんばかりに彼女の手をはたく


「やめてよ、私の息子なんだから、あなたには手を出させないから」

「あら、あなた子供なんて作ってたの?隅に置けないわねぇ?旦那さんはどなた?」

「死んだわ、誰かに殺されたみたいだけど…家の使用人まで全て殺してるところを見る限り、ただの事件じゃなさそうなのよね」

「ふふ、面白そうね、私がちょっかいかけちゃおうかしら、なんとなーく、”思い当たる節”があるのよねぇ」

「あなたに何がわかるのよ」

「ふふ、なんでも分かるのよ、私が歩むことで運命が進むそれが私に与えられた2つ名の由縁なのよ?そんなことよりもソックリね、黒髪に赤眼とか、どこかの王族みたい」

「……いっつも分からないけど、どうやって私の姿とか見てるの?」

「秘密よ……♪」


唇に人差し指を立てて意地悪そうに答える彼女、急に部屋の中に強風が吹いたかと思うと彼女がいなくなっていた。


「さっきのは、風魔法……」


グネリア王族の血族達は全員揃って黒髪、赤眼を持っている。その赤眼は魔眼の1つで精霊眼という。

精霊眼とは精霊をアーティファクトを用いなくても見ることができるというもの、魔法というのは精霊に魔力を与え、一時的に使役し、魔力を魔法へと変換する行為なので精霊眼を持つものは魔法の発動タイミングが分かり、相手がどのような魔法が使えるかはその集まってきた精霊の色を見ればよくわかる、赤色であれば火、青色であれば水、緑色であれば風、黄銅色であれば土、白色であれば光、紫色であれば闇と色によって酒類がある。


出会った当初彼女は光属性しか使えないと言っていた、

だが先程、一瞬だが緑色の精霊たちが部屋に集まっていた。

つまりは彼女は風魔法を扱えるということ。

どうして私にそんな嘘をつくのか、そして彼女が言う”思い当たる節”とは

私が考える以上にこの国の闇は深く、窓の外を見れば黒い雲が広がっていくようにこの森を覆っていた。

今回はこの小説を読んでいただきありがとうございます。

コメントなどしていただけると大変私自身励みになりますので是非ともよろしくお願いします。

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