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虚飾性男子は恋すら喉を通らない  作者: 久栖ガマ
1章 それぞれの出発点
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日中模索

学校で多くは活動せず、たまの休日になにかしらアウトドアを行う、それ程度に考えていた部活はゴールデンウィークくらいは活動すると思っていたのだが、入部期限の関係で連休が明けるまでは休みとなった。


だから、特にすることも考えることもない変わり映えない日々を過ごしていた4月の最終日


「悠~、ゴールデンウィーク何か予定あるの?」


災厄がやってきた。


ゴールデンウィークは特に予定がない。5日間家に(こも)って勉強なりだらだら過ごすなりしようと思っている。いや受験が終わってまだ間もないんだ。中学の時に消化できなかった漫画やアニメを見るのもいいかもしれない。なら早速今日の帰りに本屋にでも寄ってみようかな。


「聞いてる?」

「あ、ごめん。ちょっとゴールデンウィークのこと考えてた」

「で、なんか予定あるの?」


まずい。

「家族と出掛けるんだ」なんて言っても家は目と鼻の先だ。バレる。どうしよう……どうしよう……。


「んー、勉強しようと思ってる。まあ毎日ってわけじゃなくて家族と出掛けたりするかもだけど」

「なら実質暇ってことでいいんだよね?」


実質ってなんだよ。悪魔の言葉かよ。


「いや、勉強……」

「もう、本当にガリ勉になっちゃって。本当はどこかに遊びに行きたかったんだけど、悠がそこまで言うなら悠の家に遊びに行っていい?邪魔はしないから」


あ、もう予定埋まっちゃってるとか言って、図書館で過ごす手もあった。いい考えってよく手遅れになってから浮かぶから困る。


「部活とかないの?」

「ゴールデンウィークはなしだってさ。数少ない長期休暇、パパ活しなきゃ!って先生も張り切ってたよ。意味分かって言ってんのかな」


逃げ道はないのか?


「家に来てもたぶん放置することになるけど」

「いいよ、久しぶりに悠の部屋も見てみたいし」

「……わかった。で、いつ?」

「う~ん、適当に行くね?その時になったら連絡するよ」


しかも1番困るやつ。こういう時は抽象的に答えるべきじゃないと思う。予定的にも精神的にも縛られてしまうのだ。まあ予定なんてないけど。

居留守いけるかな?


「オッケー」

「じゃあ私も最後の部活張り切ってくる!」


紅葉は、俺が足を地面に縫い付けられた気分なのとは真逆で、スキップするように部活へ向かった。



放課後本屋に来ていた。


1年以上参考書コーナー以外に立ち寄ることのなかった俺はいろいろなコーナーを見て回る。本命は漫画だけど、今お金あんまないんだよなぁ。俺は人より読むのが遅いので、漫画1冊30分だとして、今の手持ちじゃ10時間程しか時間を潰せないだろう。全財産(はた)いてもそれだけと考えてしまうと少し躊躇(ちゅうちょ)してしまう。漫画はもうちょっとお金がある時でいいかな。

そう1度結論付けてまた別のコーナーへ。


次に足を運んだのはラノベコーナー。ラノベを初めて見たときは漫画と勘違いして中を開けば字ばかりでがっかりしたことがある。だから結局読んだことないんだよなぁ。でも、1冊当たりの価格はあまり漫画と変わらず、この字数があるのだ。時間を潰すという意味での費用対効果は高いんじゃなかろうか。それに中学で勉強漬けになってからは活字を読むことへの拒否感もなくなっている。まあ物は試しだ。


って言っても、どれ買おう。だいたい同じに見える。あ、そういえばあの面白かったアニメってラノベ原作だったよな。続き気になってたしそれにしようかな。


そうして、続きがどの巻かを確認し2冊ほど買って本屋をあとにした。



食事を済ませた俺は、ベッドに寝っ転がり買ってきた初めてのラノベを読み始める。


現実のアレコレなど忘れてしまうくらいに熱中した。

漫画にも負けず劣らず、いや俺的な好みで言えば漫画より好きかもしれない。

時間だって1冊で4時間弱は潰せている。


コレだ。ゴールデンウィークはラノベメインで過ごそう。勉強も楽しいが、そこまで急ぐ必要もないだろう。明日にでも早速本屋に行ってみるか?たしかこの作品、まだ10冊ほど続きがあるはずだ。所持金が許す限り買って帰ろう。


新たな趣味になりそうな事を見つけた俺は、来るゴールデンウィークに向けて心を躍らせていた。この時の俺はラノベの余韻(よいん)もあり、紅葉が家に来ることなどすっかり頭から抜け落ちていた。

現時点で2010年設定ですが、現実ベースとはいえこの作品はフィクションを含んでおります。それは主人公達が住んでいる町だったり、当時にはなかった言葉を未来から逆輸入したりと様々です。言葉くらい年代に合わせてくれ!と言う意見が見受けられれば修正いたします。


最後に、とても大切なことを言ってませんでした。

ブックマーク・評価・感想などなどとても励みになっております。

またこの作品をお読みいただいているすべての読者の方に感謝しております。

お礼大事!

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