21話 / スカーレット
シャーロットとオニギリのPvPは拮抗した。が、直ぐにその天秤はオニギリへと傾くこととなる。実力自体は共に同じ程度だが、何度も何度も武器を持ち替え、クールタイムを無視してスキルを連打し続けたシャーロットの集中が欠けたのだ。弓から短剣へ持ち替えた直後、スキルを繋げることに失敗したシャーロット。その隙をオニギリが見逃す訳もなく、点動による瞬間的な踏み込みと同時の拳撃。咄嗟に利き手とは反対側の左手を犠牲にしてそれを受け流すも、続けて放たれた回し蹴りがシャーロットの首を刈った。
クリティカル防止のアイテムが発動し、致命傷は免れた。だが蹴りの威力はそのままだ、大きくノックバックしたシャーロットの目の前にオニギリの拳が突きつけられる。逃げる手段もなく、反撃しようにもオニギリの拳より発動が早いスキルは、どうしても威力が足らない。刻の権能を発動させチャレンジしてもいいが――クールタイムは二秒ある上に、オニギリはシャーロットの権能である"歩み寄る死の拒絶"の時の巻き戻りを観測する。
「……降参。いやほんと、拳だけでスキルに張り合ってくるのってオニギリ君しかいないと思うんだけど。実はリミテッドなスキルとか使ってない?」
「バカ言え、実力に決まってんだろうが。大概のスキルはちょっとマナを込めていい角度で打てば落とせるからな、真芯打ち様様だぜ」
簡単に言うが、少し練習した程度で出来るような事ではない。それはシャーロットが見せた武器の持ち替えを含めてのスキルの連携もそうだ。シャーロットはパッチ攻略の合間や、全てのクエストをクリアした後にひたすらランダム生成のダンジョンに潜り込んだり、或いはアーツの開発がてら街中の練習場に籠って、気の遠くなるような時間を練習に費やしている。オニギリはオニギリで強者相手にPvPを申し込んだり、またはシャーロットと同じように練習場に籠ったり。極めたいモノは違えど、やっていることは変わらないのだ。
「……つーか、シャーロット。お前が使ってた持ち替え込みスキル連打、そっちの方が狂ってる。受付時間、あれコンマ何秒の世界じゃないの?」
「図ったことはないし、全部感覚で打ってたよ。これならオニギリ君を余裕で倒せると思ったんだけど、集中力が切れちゃったんだよね。なんだか目も痛い気がするし、すっごい神経使うな……要改良かな」
最も、その二人の領域になるには努力以外にも絶対に必要なものがある。それは才能だ。コンマ数秒の感覚を掴めたり、相手のスキルの動きや発動タイミングを見極めることが出来るような目だったり。努力だけでは辿り着けない、それはただの真実であり――眼前でそれを見せつけられたラインハルトは、思わず歯を噛みしめてしまう。今はまだいい。時間も取れていなかったし、自らのレベルもカンストしていないから。
だが、もしも彼らに並ぶレベル、そして時間が取れた時に自分はそこまで辿り着けるのか? そんな不安が心中をゆっくりと蝕んでいく。
「あの、シャーロットさんもオニギリさんも落ち着いたようなのでお話したんですけど、ラインハルトさんもギルドに加わっていただける下りになりました」
割り込むことに申し訳なさを感じつつ、アリカが告げる。シャーロットはライフ・ポーションを飲みながら意外そうな瞳でラインハルトを見た。オニギリはほう、と興味深そうな様子。ギルドを作ろうと話を進めようとしたアリカを遮って、オニギリがラインハルトへと呼び変える。
「やる気があっていいねぇ、じゃあちょっとPvPしようぜ。お嬢ちゃんの知り合いならそこそこ出来るんだろ、好きな武器使っていいぞ?」
「え……いや、アリカさんとは道中偶々助けてもらっただけなので、僕自身はそんなにですよ。それにレベルもカンストしてませんし、期待には答えられないかもしれませんが――」
不安はあっても、希望がすべて潰された訳ではない。もしかしたら勝てるかもしれない。何せシード・オンラインはプレイヤーのアバターは非常に打たれ弱いのだ。クリティカル判定を貰う首や心臓などを先に穿てば勝ち筋もある。突き出した剣が先に届けば勝てる――という、甘い幻想。
「よろしく、お願いします……!」
ラインハルトは自らの装備を着慣れた鎧へと変えた。そして、長い事使い続けてきた、ギルド・王道に専属している鍛冶師の作品である銀の剣を構える。それを見たオニギリは、臆しないことはいいことだ、とばかりににかっと笑みを浮かべると、右拳を前へ突き出してファイティング・ポーズを取った。アリカはそれを見ながら、あれー私の意見は何処へ……と苦笑い。
そうして、オニギリとラインハルトのPvPが幕を開けたのだ。
……
十戦十敗。それがラインハルトに突き付けられた現実だ。その上、自らの剣はただの一度もオニギリに当てられず、最後には利き手の甲を蹴り上げられ、無様に吹き飛ばされた――。圧倒的な敗北だ。言い訳の余地も何もない。膝を付いたままオニギリを見上げてみれば――ま、こんなものか。そう、表情が語っていた。それが悔しくて悔しくて、今まで剣を握っていた拳で地面をぐっと握り締める。リアルに再現された土の感触が、今のラインハルトにはやけに苛立った。
「狙いは悪くねえ。お前の攻撃力でも剣のクリティカルがあれば、俺のライフでも飛ばせるだろうしな。首は斬撃に異常に弱い、このゲームの仕様だし」
確かに全て読まれていた。胴体への斬撃は避けられたものがいくつかあるが、首や心臓、急所などへの攻撃だけは例外なく全てが弾き飛ばされた。次に飛んでくる言葉が激励なのか、或いは幻滅したか呆れたようなものなのか。それが怖くて、思わずラインハルトは目を瞑る。
「よっし、お前はクエスト進めてるんだろ。俺が面倒見てやる、各種ボス相手にタイマンしにいくぞ。……お前が強くなればお嬢ちゃんのギルドも得をするし、お前自身も得をするし、何より――俺の相手が増えて俺自身が得をするからな。はっはっは!」
――予想外の言葉に思わず目をぱちぱちとさせた。そんな優しい言葉が降ってくるとは思わなかったから。オニギリがほら立てよ、とラインハルトの背中を少し強めにバンっと叩いて気合を入れる。
「あ」
オニギリの行為に対してアリカが呆けたような声を上げた。今のPvPはシャーロットの時とは違い、どんな致命の攻撃を受けても必ずライフが一残って、決着となるモードだ。そして今のオニギリの気合を込める一撃は攻撃と見なされるようで――ラインハルトのライフポイントが全て欠損し、ぱりんとポリゴンになってさらさら……と紅蓮の領域の空へと散っていく。
「ち、ち、ちょっとオニギリさん、なんで私のハウジングで殺人事件起こしてるんですか、ここ受け取ったばかりなんですよ!? 事故物件にした責任取ってくださいね!?」
「う、うるせえ悪気があった訳じゃねえ! 男気をちっと見せてやろうとしただけだ、おいシャーロット、早く蘇生を――」
シード・オンラインにおける蘇生は対象者が死んでから五秒以内とかなりシビアだ。間に合わなければ、ラインハルトは設定されていれば自らが指定したエリアで、してなければ最後に寄った街エリアでリスポーンすることになる。それにシャーロットはごりごりの近接戦闘タイプで、回復役としてのスキルは殆ど最低限しかない。最低限のパーティ・プレイ――イベントによるNPCの護衛など――に備えて、基礎回復と蘇生だけは取っているが、いかんせんシャーロット自身のステータスが回復役に向いていないのである。
五秒は間に合わないか――オニギリが勿体ないが、とインベントリの即時蘇生薬を取り出そうとした時、淡い新緑色の魔方陣が地面へと描かれる。蘇生スキルを発動させたのは、苦笑しながら事の成り行きを見守っていたミコであった。彼女自身が好んで表舞台へ上がらない為にこの場の誰も気付いてはいないが――ミコのステータスは回復役、そしてバッファーとして完成されている。当然の事ながら、スキル熟練値も最大。この程度の瞬間的な回復・蘇生であればお手の物だ。
「……蘇生はっや。私ってミコさん見たことないんだけど、実は最前線――パッチリリース直後とか、こっそり会ったりしてない?」
「いえ、シャーロットさんともオニギリさんとも、面識はないですよ。……あまり目立ちたくないですし、仲の良い方たちと固定を組んで進めてるので、会う機会もなかったかと」
「あーなるほど。……いやぁ、流石に驚いちゃったよ。レイドボスの攻撃で死ぬって分かってたら余裕を持って蘇生できる、急に行動間違えて死んだら蘇生は危うい、ってのが常識なんだけど……もしかして死ぬの見てから蘇生も余裕だったり?」
「そうですね……私自身に余裕があれば、大概は。むしろ、これしか取り柄がないので……一度だけバッファーもヒーラーも止めて、槍を持ったことがあるんですよね。その時は何もできずに死んじゃいました」
ヒーラー兼バッファーは重要だ。どれだけダメージを受けても、死んだりしても、ヒーラーの腕前で立ち直して体勢を整えることが出来るからである。更にミコはバフも回復も兼任できるらしい――最新パッチの攻略組や、高難易度のレイド攻略パーティからすれば喉から手が出るほど欲しい人材だな、そうシャーロットはミコを評価する。オニギリも同じことを考えていたようで、すげえな、と感心したように零していた。
「これで事故物件にはなりませんよ、アリカさん?」
ミコのぱっちりとした瞳にウィンクされたアリカは、やっぱりどきどきしつつ、ありがとうございますと頭を下げる。そして蘇生されたラインハルトは――なんで僕がこんな目にあってるんですか、とその場に横になってぽつりとため息交じりの一言を呟いたのだった。
そして屋敷の中へと戻っていった五名。当事者であるアリカやシャーロット、そしてオニギリ、ラインハルトはギルドの名前について話し合うことになる。いい案が浮かばないんですけどと既に雲行きが怪しそうなアリカに対して、他の三人は深く考え込むこともなく、アリカが名前を決めるのを雑談交じりにまっているだけだ。
何せ、ギルドの名前だ。シード・オンラインのようなMMOではプレイヤーが背負う看板のようなものである。シャーロット、オニギリ、ラインハルトの三名がそれぞれ口には出さないが、それくらいはギルドマスターとなるアリカが決めるべきという共通の意見だった。アリカが作る新しいギルドへ加入しないミコは、私も悩みましたねぇ、と微笑ましい様子で苦悶の表情を浮かべるアリカを見守っている。
「……こう、丁度良いのが思い浮かばないんですよ。痛すぎず適当過ぎずの丁度いい名前が」
「なんでもいいだろうが、大事なのは誰が決めたか、だろ? 俺がソロでギルド組んだ時はすき焼きスキスキだったな」
「食べ物路線で行くと、私が今食べたいのってうなぎなので、うなぎカバ焼き食べ隊、になるんですけどいいですか?」
「……うなぎカバ焼き食べ隊、ギルドマスターの紅蓮の魔王様。そう呼ばれてもいいならいいんじゃない? きっと煽られるときは……っと、こんな感じになりそうだよね」
シャーロットがホログラフ・キーボードを叩いてこの場の全員にウィンドウを見せた。
――「うなぎ焼くのはお上手そうな名前ですね^^;」
思わずラインハルトがぷっと吹き出してそっぽを向く。それをアリカはぎろり、と睨みつけた。
「食べ物路線却下にしましょう……こんな煽りをされたら、私、我慢できる自信がありません」
頬をひくひくと引き攣らせてアリカは頭を横に振った。一応、初めこそ嫌がっていた紅蓮の魔王という冠だが、暫く時間が経った今、実はそれなりに気に入っているのだ。ロールプレイで場が盛り上がったり、貴重な貴重なリミテッド・スキルである尽きぬ焔の約定を披露してちやほやされた経験が、痛い名前からそれなりに格好いい名前に昇格していたのである。
「せっかくですし赤に絡む名前がいいですねえ。彼岸花、とか、朱色とか、もうアーツの大灼天紅蓮焔延天とか。大灼天、実は琴線に触れるというか、そこそこ気に入ってるんですよね」
魔王のお披露目式の前に基幹AIであるルーセントハートから配布された、本来であれば実装されていない筈のフィールド・アーツ。本人から預かっていたものを返すかのように渡されたそれを、大灼天紅蓮焔延天という。アリカからすれば身に覚えもないようなものだが、確かに命名は好みですねと頷かせるくらいには馴染んでいたのだ。
「……名前が長いし、漢字を間違えそう。俺はパスに一票」
「大灼天はいいんですけど、エンエンテン、って言い難くありません? 僕もパスで」
「私はカタカナが好みだなぁ。漢字でもいいんだけど、せめて三文字までかな。私もパス」
「パスって言うなら案をくださいよ案を!? ……じゃあ、カタカナってことでスカーレット、にしましょうか」
自らのギルド作成申請ウィンドウに文字を入力しながらアリカがそう告げる。三人を見渡してみれば、それぞれ口を開くことなくうんうんと納得するかのように頷いていたので、じゃあ決定しちゃいましょう――そう呟いて、ホログラフ・キーボードのエンターキーを押した。くるくると回る待ちダイアログが表示されて数秒後、ぴこん、という軽快な音が響き渡り、申請が完了する。
確認の為、アリカが自らのステータスが表示されているウィンドウを見てみれば――所属ギルド・スカーレット。階級・マスターの文字列が追加されていた。階級はマスターとメンバーの二種類があり、アリカが指先でウィンドウを操作してみれば、権限などの割り振りも自由自在に設定できるようだ。特にこだわりは無いので、ギルドの解散、加入申請の承認だけマスターのみと設定。他の三人を新しく作成したサブマスターに設定し、マスターとサブマスターで権限レベルが近くなるように割り振っていく。
主に重要視されるのは二つ。ギルドとしての運営資金を管理するダラーの口座と、ギルドとして持つべきアイテムの倉庫だ。これらを一般のメンバー枠、つまり入った人が即割り振られる人がダラーの口座や倉庫にアクセス出来てしまうと、そのまま持ち逃げしてログアウトしてしまうことも可能になる。シャーロットとオニギリを待つ間、ミコから教えてもらった必須作業だった。
「……あぁ、なるほど。これギルドに加入するとアリカさんの領域までお手軽アクセスできるようになるんだ」
早速、シャーロットがギルドメンバー用の"紅蓮の城への鍵"を取り出してマナを込めていた。デザインはアリカが所有権を持つマスターキーとは違い、装飾に銀が使われている。ワンポイントとして使われてる赤いルビーのような宝石も、マスターキーと比べると一回り、二回り小さかった。
「いや、これかなり便利ですね……王道には無かったですよ、こんなの。集会の旅に始まりの街近くに時間かけて行ってましたし、いやはや……」
ラインハルトは自らが取り出した銀の鍵を見つつ、思わずため息を零す。自分が抱えていた問題――移動やら王道としての活動で時間が取られるなど、これが在ればすべて解決できたのに、と嫉妬が混じった溜息だった。シャーロットとオニギリは元からギルドには所属していなかったので何の問題もないのだが、ラインハルトに関しては王道を殆ど無言で脱退している。このまま放置も出来まい、とギルド生成のイベントが終わったらもう一度始まりの街に行かなければいけない。
ギルドマスターに対して、抜けたことに対する詫びをいれるつもりだった。何か厳しいことを言われるかもしれないな、そう考えると表情に暗いものが混じるラインハルト。これからどうするか、それで頭の中がいっぱいいっぱいのアリカは気付かないが、シャーロットとオニギリは察し良くラインハルトの表情の変化に気付いている。
それは成熟しているが故の見て見ぬふりか、或いは我関せずといった体なのか。どちらかで言えば――前者、見て見ぬふりだ。シャーロットからすれば、ギルドへの加入はラインハルトが自分で決めたことなのだから最後まで自分一人で抱え込んで片付けるべき、という考えだ。オニギリはオニギリで、誰かに仁義を通すということは自らの経験となり血肉になる、という考え方の為、口を挟むこともない。
特にオニギリの考え方は一貫している。例えそれが大衆的に間違っていようとも自らに害を及ぼさない限り、ただただ見守ることしかしない。それが間違っているなどと、口にして教えたりはしないのだ。選択した当人が自分で間違いに気付くまで、あるいは誰かに気付かされるまで、決して何かアドバイスをするということなどもない――。
「……ま、今日はこんなところかな。アリカさんのメインも手伝いたいんだけど、ちょっと野暮用があってログアウトしないといけないから。明日から本格的に回り始めましょ、アリカさんもそれでいいかな?」
「はい―大丈夫です。私はまだ時間あるので、もうちょっとギルドの仕様を見てみて、そこから進められるところまで進めておきますね」
「あはは、でもゆっくりで大丈夫大丈夫。私がクリアしたいレイドは逃げないからね――それじゃあ、また」
「……それでは、僕もこれで。一度、始まりの街に戻ります。また明日、アリカさんのお屋敷までお邪魔させていただきますね」
「あー、俺は残るぞ。お嬢ちゃんも新しい街は一人で回りたいだろ、新鮮さだなんて最初だけだからな。……この屋敷の一部屋借りるぜ?」
それぞれがログアウトや移動をしていき、最後に残ったのはアリカとミコだけになった。ギルドの拠点に戻る、そう告げて立ち上がるミコをアリカはすいません、と声を掛けて引き留める。
「……あの、ラインハルトさんって本当に大丈夫なんでしょうか。誘った私が言うのも、ちょっと微妙なんですが」
「ええ、大丈夫ですよ――引き抜き、と言ってしまえば聞こえは悪いですが、移動を決めたのはラインハルトさんですから。そんな深く考え込んで、気にしている方が損です。立ち上げ時は大変ですけど、一番楽しい時期でもあるんですよ?」
しゃがみこんで、そう話してくれるミコ。淡い緑色の服がさらさらと揺れて、ふわりと良い匂いがアリカを包み込む。私が男の子だったらこれミコさんに惚れちゃいますねぇ、と自らに足りていないだろう落ち着き、そして色気のようなものを備えた彼女に羨まし気な視線を向けてから、アリカは分かりましたと一言帰す。
「悩みが出来たら私が相談に乗りますよ、いつでも、気軽に教えてください」
「ありがとうございます、ミコさん――」
帰還の鍵を利用して元の座標へと帰っていくミコを見送った後、アリカは次の街――交易都市であるローズ・ガーデンへ向かうことを決める。何せ、そこにいけば和服が手に入るのだ。ようやく、この屋敷とマッチするような装備を見つけられるかもしれない。装備プリセットから初心者向けの装備一式を選択してまるっと変更した後、帰還の鍵を取り出し、アリカも転移元のアイゼンベルクの灯台へと移動する。
「……初めて異形というか、モンスターなプレイヤーさんと遭遇出来るんですねぇ。リインカーネーションの森でフレンド欄もグレーの一色だった私がここまでこれるとは、成長してますね!」
期待に高鳴る胸を抑えつつ、アリカはアイゼンベルクからローズ・ガーデンへ向けて歩き始めたのだった。




