おのまとぴ
「いいかい、よーく聞くのだよ野村君」
変な風格を出した野中の台詞に訳も分からず飲み込まれる。きっと建物内の全員が耳を澄ましていることだろう。ここ旧校舎だから俺らと隣くらいしか人いないけど。
スゥ……。
「息吸いながら『スゥ』って言うのやめろって言ってるだろ」
「言っとらんわ。というかそれを言うなら吐く時に『ハァ』って言うのも怒れと言っているだろう一方通行野郎。黙って聞いとれ」
憮然として言った野中は改めてスゥっと息を吸い、思いきり吸い込んだところで止めて、そして――。
「――ヒィイイイイイイイイイッッッ!!!!」
「出オチ!!!!!!」
~ おのまとぴ ? ~
40秒後、全ての苦情をぶちまけ切った俺と隣からの壁ドンに若干小さくなった野中が取り残された。ごめんなフォークソング同好会。恨むならこいつだけにしてくれ。
「んで何? なんで叫んだ?」
「よく聞けと言ったろうが……」
ステンレスたわしみたいな頭をわしわし梳きながら野中が言う。丸眼鏡越しのジト目。客に名前を覚えてもらうためにはパンチがないと、と要素を盛っていった結果アフリカの土で作った片○仁みたいになった。そんなルックスの割に彼女持ち。許さねえ。
「何を聞いたんだお前?」
「お前の『ひいい』って絶叫は鼓膜がピンチになるほど聞いたが」
「ああ? ッカァーお前何も分かっとらんな、急に大声大会が始まるわけなかろうが……いいか、もう1回だけだぞ――」
「うわっ馬鹿やめろっ」
慌てて押しとどめたので事なきを得た。咄嗟に口に突っ込んだのがお土産のまんじゅうだったのが正解だったらしく、野中は恨めしげながらもにやにやしつつ、もぐもぐと饅頭を咀嚼している。
ごっくん。
警戒されていた第一声はかなりじっとりめの「やれやれ」だった。まだ油断はできないとしても、ひとまず連続2回目の壁ドンは免れたと見ていいだろう。
「流石に『ヒィ』の2文字くらいは一発で聞きとってくれんか。我々オノマトペ研究会の威信にもかかわる」
「威信も何もねえだろ。つーか単に『ひい』って言っただけじゃねえかそれ」
「だぁーからお前……もうなんにも分かっとらんな本当に……」
がしがしとステンレスたわしを掻き回す。あのなあ、と言った野中は随分と真剣な顔だが、こいつが一番真面目な顔をするのはネタ合わせ中に大便を我慢している時なのであまり表情を信用してはいけない。じゃあ真顔ってなんなんだよ。
便意顔したままの野中が上皿天秤みたいに両手を上げる。
「いいか、8通りはあるだろ。ヒィらがなの『ヒィ』にヒィらがなの『い』、ヒィらがなの『ヒィ』にカタカナの『イ』、カタカナの『ヒィ』にヒィらがなの『い』、カタカナの『ヒィ』にカタカナの『イ』、そこに後ろの『い』の大小で8通り。いくら何でもそのくらいは聞きとってもらわにゃ困るぞ」
「ええ?」
「さっきのヒィはどっちもカタカナ、後ろの『イ』はちっちゃいやつだ。復唱! ヒィ!」
「ヒィ!」
「よし」
どうやら言えてたらしい。野中はむふんと満足げだ。
オノマトペ研究会、なんて名前は野中が勝手に持ってきて勝手に名乗り始めただけのコンビ名だが、こいつのオノマトペ愛に晒され続けることはや8か月。そろそろカタカナとひらがなのニュアンスの違いくらいなら再現できるようになってきた。リスニングはまだムラがある……というか、そんなものを厳密に判定したがるのはこいつくらいなので、何が合ってて何が間違ってるかってところは正直よく分からん。
「んで『ヒィ』がどうした」
「ヒィ鳴として相応しいのは両方ヒィらがなの『ヒィ』だと思うのだよ。『い』の大小は問わんとして」
「悲鳴?」
「おう。……まあ? 俺には重要でも野村君には関係のない話だが?」
にやあ、と野中が笑う。シンプルにムカつく顔だ。しかも彼女の話をする時は大抵この顔をしてくる。ムカつき倍増だ。
「うるせえな、下らねえ嫌がらせすんじゃねえよ」
「いやーぁ嫌がらせなど? 嫌がらせなんぞするもんかい。君が画面の中のつるぺたヒィん乳悪魔ロリと虚無を虚無している間に可愛い3次元の彼女とリアルデートをしただけだぞ? 1泊2日の日程で旅行をし昼はなんたらQなんたらランドの某戦慄系ラビリンスで夜はその隣のホテルで散々いちゃこいてきた、それだけの話じゃあないか。んん?」
「てめえの顔面も2次元にしてやろうか」
「ヒィ」
おー怖、と嘯きながらひょいと饅頭を手に取る野中。にんまり笑ってるところを見ると全く意に介していないらしい。くそ。余計にムカつく。何がつるぺたひぃん乳悪魔ロリだ。普通に貧乳って言え。
……いや、ヒィん乳っつったか?
「待った。今の『ヒィ』は何だ?」
「おお気付いたか? そこなんだよ。気付いたら両方カタカナにちっちゃい『ィ』の『ヒィ』しか出なくなってしまってだな」
「……は?」
ぽかん、と口が開いた。
「だから。『ヒィ』しか出なくなったんだ。ヒィらがなもデカい方の『イ』も出んのだよ」
口頭で言われて理解するにはややこしすぎる話をされてる気がする。若干時間をかけて状況を整理して、やっと野中の言ってることが把握できた。
把握できたけどなんて?
「……えーと。日陰」
「ヒィ陰」
「ひ……ひとりぼっち」
「ヒィとりぼっち」
「悲劇のヒロイン」
「ヒィ劇のヒィロイン。なあお前さっきから語彙が陰キャ剥き出しだぞ」
「うっせえな」
ムカついたのはまあムカついたとして、野中の言葉の微妙な違和感はなんとなく分かった。音便のニュアンスにまで気を配って喋る生粋の言葉バカである野中にしては、確かに「ひ」のイントネーションというか、全体的な発音の仕方に違和感がある。言われてみればこう、「ひ」というより「ヒ」に近い硬さがあって、後ろに小さい「ぃ」のついているような伸びがあるというか。
「で? それが?」
「問題はふたつだ。ヒィとつは、彼女とお化け屋敷系のアトラクションに入った時に適切なヒィ鳴が上げられないこと。というのはだな――」
「次」
「ええ? ……はあ。まあいい。ふたつめは、オノ研の新ネタ作りが完全に頓挫したことだ」
いくらかむっつりとしながら野中は言った。お化け屋敷デートの話をしたかったのだろうがそんなもん聞いてられん。てかどう考えてもふたつめの方が重要だ。
「漢字をヒィらくかどうか考えるだけでも気が散る。書き起こしでそのざまだ、試しで読んでみようという気にすらならん」
「俺が読もうか?」
「お前がピン芸人を目指すならそれもよかろうよ。もしくは、俺が自分のネタをやらせてもいいと思えるレベルで言葉を愛している人間を捕まえてくるか……あの意味不明男と同レベルに声のいい人間を捕まえてくるか……」
ぴりぴりというより、ピリピリか。今にも「ん゛ー」と唸り出しそうなくらい苦い顔をして、野中は腕を組んだ。その真剣さは初めて会った時のそれによく似ていて、無意識に記憶が掘り起こされる。
――俺は言葉の持つ味と深みが好きだ……それを最大限に味わうことのできる漫才のフィールドで、言葉の可能性の限界を見てみたい。
あー。言ってたなそんなことも。
遡ること8か月ほど前、友達の付き合いで足を踏み入れた落語研究会、通称「落研」。だが、学内には伝説のサークルがある――落武者同好会、略して「落同」。その友達が探してたのはこの「落同」の方で、それに気づいた瞬間トイレと言い残して席を立ちそのまま戻ってこなかった。てか、あれ以来会ってない。何やってんだあいつ。
それでうっかり取り残された俺はたったひとり部室にいた人の話を聞きながら(というより出された菓子を手当たり次第に平らげながら)そいつを待ち続け、日が暮れてもう帰っちまうかと腰を上げた、正にその時に部屋に入ってきたのが野中だった。
そんで開口一番。
――貴様! いい声をしているな!
と。俺の目の前にいた方の人に。新入生は俺ですよ、って言おうかどうか迷ったけど、それより前に野中はガンガン喋り出した。ギンッギンにキマった目で。この落研の部員は現在4年生のコンビが1組と落語好きが1人の計3人、その全員がほぼ幽霊部員と化していて実質廃部寸前なのだと、野中は必死な顔をして言った。それで、その後で。
――俺は漫才がしたい。俺は言葉の持つ味と深みが好きだ……それを最大限に味わうことのできる漫才のフィールドで、言葉の可能性の限界を見てみたい。今しかないんだ、頼む、この俺と組んで俺と漫才をやってくれ!
ああそうだ。忘れない。忘れられるもんか。そう言われた相手の返事。
――あー、いや、ボク落研の人間じゃないんで。すんません。
あんなに、あんっなに無情な宣告マジで見たことない。てっきり先輩かと思ってたからめちゃくちゃびっくりした。てかその人にもあの日以来会ってない。どうやらただのお笑い好きだったらしい。なんでいたんだ。そんな断られ方をした野中の方はもう完全に目が死んでいてガーンどころではない虚無っぷりだったから、あまりにもかわいそうで俺の方からコンビ結成を申し込んだ。入部届出すより前だった。
野中はぎろっと俺の方を見て、がしっと一発握手をかましてそのまま部屋を出て行った。真顔だった。真顔ってのはつまりそういうことだ。
繊細な胃腸をお持ちなのだ、こいつは。
……なーんてこともあったな。
「おう、お前そんなにしっかりと回想中の顔して回想するタイプだったのか」
「馴れ初めの説明くらい念入りにした方がいいって思わねえの?」
「思わんなあ。掴みはシンプルにだ」
のんびりとそんなことを言ってまた饅頭を食う。わしっ。もぐもぐ。いやもぐもぐじゃねえよ、ほぼ食い切ってるじゃねえか。そういうとこだぞお前の腹痛めるやつ。
ごっくん。
「ごっくんしながら『ごっくん』って言うんじゃねえよ」
「言っとらんのよ。あーんする時に『あーん』って言うバカップルどもを滅してから言え」
「もぐもぐしながら『もぐもぐ』って言うお前を滅してからな」
「しゅーん」
「それは言ってんのかよ」
無論、言うまでもなくしゅんとしている――
「しゅーんだ馬鹿たれ!」
「なんで分かったんだよ?」
「勘だ。復唱! しゅーん!」
「……しゅーん」
――もとい、しゅーんとしている野中。かなりイライラしてきたけど、こういうところの引き際が鮮やかなのもこいつのムカつくところで、次はブチギレてやろうと思った辺りでぴたっとふざけるのをやめやがる。ころっと目の表情を変えるもんだから愛想を尽かしきれず、腐れに腐れて8か月。このままずるずるいって20年後くらいに熟年離婚しそうだ。
「まあとにかくだ。ヒィらがなの『ヒィ』とカタカナの『ヒィ』の区別がつかないなんてのは俺には耐えがたい。そういうわけで、暫くネタは書かんしやらん。活動休止。オノ研は一時的に各自研究休暇とする」
「……研究休暇?」
「おう。たーんとオノマトペに向き合え」
「いや分からん分からん、何すんの」
「別にいつも通りだろう」
「ネタ合わせなくなったら俺ら菓子食ってるだけだぞ」
なんしろ先輩方との連絡も取れない。先輩方がどんな活動をしてたのかも知らないし、俺らにできるのはとにかく部室に常駐してネタを練っておくことだけだった。それもできないとなればもう、ここはただの溜まり場でしかない。イスとテーブルと申し訳程度の畳、あと座布団、それとサンパチに似せようとしたらしい「なんかの棒に紙コップ引っ掛けただけの何か」くらいしか備品もないこの部屋で、これといってやれることもない。
「仕方なかろうが」
わずかながらぎゅっと顎を力ませて野中が言った。
「行き場も同期も先達もいなけりゃどうしようもねえだろうよ。客もいないし」
「彼女連れて来ればいいんじゃねえの?」
「馬鹿、それでもヒィとりにしかならんだろう。それにうちの彼女はとてつもないゲラだ」
「連れては来るのな……」
「仮に連れてこられたらの話に過ぎんわ。それにそもそも俺が出来ん」
じりじりした焦燥。唇の端がぴくぴく引き攣っているのを見ると、ほんのりと憐れみを感じるのも事実だった。こんだけ癖はあっても割と根はまっすぐだ。やりたいことができてないその苛立ちは、見ていてちょっとほっとけない気になる。せめてもう一人部員がいれば……とかうっかり考えちまったし、そういうところも多少ムカつく。
というか本当にもう一人いれば済む話なんだが。あのどこの誰だか分からんそこそこお笑い好きのいい声の人とか、もしくは俺を置いて落同探しに行ったっきりのあいつとか。
つかあいつ本当に何やってんだ? マジであれからいっぺんも会ってないぞ。
「あの意味不明野郎だったら落同にいるが、なんせ幽霊みたいなもんだからなあ」
「あん? おい、当然のように地の文に返事すんな」
「……は?」
ぱちくり。
「だからぱちくりしながら『ぱちくり』言うなっての」
「言っとらんって。――いやちょっと待った、『ぱちくり』?」
さっと野中の顔色が変わった。変わったというか、青ざめた。
――ハッ!?
「いや『ハッ!?』じゃねえよ」
「おお!? お前、俺のぱちくりの『ぱちくり』が聞こえていたのか?」
「……はあ?」
「俺がぱちくりした時に『ぱちくり』ってのを聞いたのかと訊いてるんだ」
「聞いたわ! お前が言ったんだろうが!」
「……ほーう」
にやあ、と野中が笑った。眼鏡を押し上げた手がかすかに震えている。見たことのない目だ。ぞくっと来るような興奮がその目に満ちていた。
「よーく聞くのだよ野村君――この世界には、基本的な世界である現実界と重なり合うようにして存在するもうひとつの世界が存在する。それが『オノマトペ界』だ」
「急に何をおっぱじめたんだお前」
「聞いておけ。いいか、現実界に生まれる人間の中には、一定の確率でオノマトペ界への適合係数が高い個体が存在するのだ。現実界で発生する音や声が言葉になって認識される……俺もそうだ。そういう奴らは、この世界では『オノマトペ性聴覚夢想症候群』という病名を与えられる。その上で、現実界に留まれるように特殊な訓練を受ける。放っておけばオノマトペ界に次元移行してしまうからな」
「なあこの話長いか?」
「聞けって」
鼻息をふんすふんす言わせながら野中は言った。便意顔っぽいがにやにやが抑えきれていない。こんなに楽しそうな野中を見るのも初めてかもしれないが、しかしだいぶ不気味だ。
「適合係数の高い奴はほっとくと勝手にオノマトペ界に移行してしまう。そうなると現実界からは観測できん、オノマトペだけの存在になってしまうからな。この学校でも、既に2人がオノマトペ界へ消えた」
「……消えた?」
「おう。ひとつのサークルが丸ごと消えた――というか、正確には『いつの間にか全員が消えていたサークルに、入ろうとしていた人間まで消えた』だが。……どこへ向かったか分かるだろ?」
「わ、分かんねえよ。なんだそのサークル――?」
――あ。
かちっ、と何かがはまった音がした。ふへへ、と野中の口元から笑いが零れた。そうか。あるじゃないか。伝説のサークル。
「落同か……!?」
「そうさあ。オノマトペ性聴覚夢想症候群患者、略して『落武者』というわけだ」
「オノマトペ性、聴覚、夢想症候群患、者」
「おうよ。そして、この学校に存在しないサークルの名は、『落語研究会』」
「……は?」
は、以外の音が出なかった。
「存在しないのだよ、そんなもん。……ああ、まあ『落武者同好会』も存在しないな。もっと言えば、『フォークソング研究会』なんてもんも存在せん」
ゆっくりと上げた両手を頭上のステンレスたわしに突っ込みながら、野中はいよいよ口の端を吊り上げた。
もう、なんにも思考が追いつかない。ただぽかんと口を開けて、野中の言葉を待つことしかできなかった。
「この学校にあったのは『落武者研究会』だけだ。落武者どもが集まって、次元移行を早めるための研究をしている。勿論、その過程で部員は順次次元移行していくわけだから、現実界に存在する部員は減っていくわな。――だが、同じ落武者なら分かる。オノマトペを感知する能力が鋭い、『オノマトペを聞く』能力のある存在ならな」
「ま、さか――」
「おうとも!」
ビシィッ! と、野中は俺を指さした。
「お前は後天的にオノマトペ性聴覚夢想症候群を発症した! 我々落同の実証実験における第一の成功例というわけだ! 適合係数の低い人間に大量のオノマトペを聞かせ続けることで強引にそれを引き上げ、最終的にオノマトペを知覚的に認識できるところまで引き上げた……。なあ、お前は『ぱちくり』を聞いたな? 聞いたんだよな? ヒィ、イヒィヒィ。あ、もうこれもいいか。ひ、ヒ、ひぃ、ヒィ!」
にやあ。くつくつくつ。
野中の笑いは、確かに「聞こえている」。
「いやあ長かった、8か月もかかってしまった。だがこれで証明できた。人類は皆オノマトペ界に至ることができる……人類総オノマトピィプル化計画の端緒は開かれた! 先輩方~! オノマトピィプルとなりし先輩方~! あなた方の研究の成果、世界初の人工オノマトピィがそちらへ行きますよォ~~~!!」
ぎょろぎょろ。ぶんぶん振り乱されるチリチリのもさもさステンレスたわし。ゴゴゴゴゴ、と狭い部室に圧が膨れ上がる。じっとりと渦を巻く。骨ばったひょろひょろの指が、最後の饅頭をきゅっと摘まみ上げ、ひょいと口に入れて、ぱく、もぐもぐもぐ。
ぞわっ。
「いいかい、よーく聞くのだよ野村君。よーくなあ」
「あ……あ、っ」
こいつ。こいつ今、何も言ってないのに。
もぐ。ぎゅっ。にちゃ、ぴちゃ、にゅるり。もぐ。ごっくん。にや、にやあああ。イヒィ、あハ、はハハッ。あははヒィ。ぞくぞくぞく。ふるふる、わなわな。ヒィヒィ。
いや、だ。
「ひっ、ひ、ィッ」
「おお、聞けてるじゃあないか。さあ言ってみろ、発してみろ、最高のオノマトペを、オノマトピとしての産声を上げるがいい!」
「ひ、ィ――ヒィイイイイイイイイイッッッ!!!!」
ムじャノグュペォろれんヂァッ。
ゲョ。
あはははは、素晴らしい。「人間がオノマトペ界に次元移行する音」まで完璧じゃないか? はっはっは。流石俺が見込んだ男、というか、先輩方の見込んだ人類。
じゃあ改めて言おうじゃないか。
『ようこそ、オノマトピ研究会へ。』
~ おのまとぴ 完 ~