表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
308/310

-308-

 保と長左衛門は、中林や里彩の他、存在を知っている者達へは、作り直すことにした、あるいは事情で郷里へ帰ったなどと凌げる笑い話にすることにした。

 夕方、研究室から帰った保が一人、とり残された哀れなピエロのように椅子に座っていると、珍しく玄関チャイムが鳴った。保は慌てて立ち上がると、バタついて玄関へ急いだ。ドアスコープから外をうかがうと、マンション管理人の藤崎が相変わらずボケェ~とした顔で通路に立っていた。

「はいっ! …」

 チェーンを外し、保はドアを開けた。

「いや、どうも…。ちょいと気にばなる話を聞きましたけん、寄せて貰らったとです。まあ、どうでんよか話なんですが…、ツレのお人ば、どがんかされたかね? 昨日の夜遅うに見た言う住民がいましたけん」

「ああ、友人の従兄妹いとこの話ですか。急に事情が出来て里へ帰りました。ははは…俺はまた一人暮らしです」

「そうでしたか。いやなに、私はどうでんよかなんですが…」

 どうでもいい話にしてはよくくな…とは思えたが、保は黙って笑うに留めた。その笑顔に藤崎もニタリと笑い返すと、お辞儀を一つしてUターンした。そのとき、保がつけたままのテレビが臨時ニュースを報じ始めた。沙耶達が乗った飛行車の一件だった。

━ 本日未明、航空交通管制部が確認した未確認飛行物体のその後の足取りは、いまだ判明しておりません。なお、その航跡付近の住民からは、多数の目撃情報が寄せられており、関係機関では、もっか情報の分析を進めております。なお… ━

 保は居間へ急いで戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ