臨時混成訓練中隊 始動
さあどうなる
ここ日本は、あまりに急激な高齢化の進展で、少子高齢化が進み、超超高齢社会になってしまった。
一部には、移民で補う話もあったが、在日朝鮮人問題などを経験した日本には、移民で労働者やらを補うのには、拒否反応が強かった。
かといって、ロボットによるサービスには味気ないという不満もあったという。
新たな解決策は意外な方法であった。
ペットを教育しある程度の作業を補うことである。
というのは以前は、バカな素人考えだったが、犬や猫、うさぎ、その他の動物の言語体型が様々な研究により、解明されたことから、犬猫、その他の少なくとも四足で陸を歩く生き物とのコミュニケーションが取れるようになったのである。
そしてバーチャルリアリティーの進化は、これを利用した犬猫うさぎなどへの教育を可能にしたのである。
そうして2030年、には犬猫うさぎその他が人間社会で本当の意味で共生を始めるようになったのである。
教育された犬猫、うさぎたちは、彼らの体のサイズに合わせた、ロボットスーツを着用して人間社会で働くようになったのである。
その動きは、人口減少に歯止めのかからない日本人にはある意味大きなビジネスチャンスとなった。
犬猫たちは働くことで人間にサービスを提供した。
一方、人間たちは彼らに教育訓練を提供、さらにはロボットスーツを提供することで彼らが人間社会に適応する手助けを行った。
これは双方にメリットあり、日本国においては犬猫、うさぎその他の動物はロボットスーツを使える技能を国家試験により認められさえすれば、人間と同等の権利を保証されるようになったのである。
それからさらに12年、2042年には、ロボットスーツも進化して見た目はほぼ人間らしくなり、搭乗員のうさぎは仕事が終わり家に帰ると後ろのハッチを開けてラダーで降りてきて、マットの上でゴロゴロする生活を楽しむようになったのである。
こんな時代、募集難に陥った防衛省が目をつけないはずはない。汎用ロボットスーツを自衛隊仕様にして、犬猫、うさぎたちに相談を持ちかけたのである。犬猫には立派な居室を、よりナイーブなうさぎには小さいながらも落ち着ける個室を提供する。二年満期で除隊するまでにはきちんと国家試験を通らせて除隊後の進路も保証する。
などなど提示して、勧誘した結果、以前廃止された陸上自衛隊 豊中駐屯地を再度、復活して、モデル部隊を編成してみることになったのである。
そして誕生した部隊が「臨時混成訓練中隊」である。
まずは色々な生き物からなる部隊をまずは作ることから始め、さらにバーチャルリアリティーを活用した訓練施設でさまざまな状況でのテストを行い、可能な部分から陸上自衛隊にこの混成部隊を導入しようとなったのである。
指揮官大変だろうな