第八話 記者会見
久しぶりの投稿です
9月9日 7:00
マスコミが集まった記者会見場は様々な憶測がとんでいた。北アメリカ大陸全土での原因不明な地震の後「外国の」がつくものは全て消えたのだから。
そんな中、伊部総理を筆頭に閣僚が入ってきた。
それを見計らうと記者は静かになる。
会見場は嵐の前の静けさである。
「一つ、会見を開く前に重大な発表をする。
今から、私のする話をよく聞いてもらいたい
昨日の地震後、我々は災害対策本部を立ち上げ地震後に起きた異変を調査したところ原因は不明だが日本は異世界に転移したことを確認した。」
パシャパシャ……
シャッター音が一斉になりアナウンサーが興奮気味でカメラに向かい話し始める。
伊部がそう言うと記者たちは一気に質問を開始する
会見場はあの静けさが嘘のように嵐のような質問の応酬である。中には野次をとばしたりマスコミらしからぬことをする人も見受けられた。
そんな中記者会見が始まる。
「総理、総理は転移したと言われますがその根拠は?」
「具体的には星の位置が異変前に比べ全く違うこと
と、衛星の画像を見るに北アメリカ大陸及びハワイ県以外の陸地は異変前に比べ全く違うことがあげられます。」
「総理、原因はわかっているのですか?」
「残念ながらわかっておりません。」
「総理は今後日本国外に調査隊を派遣するつもりはありますか?」
「あります。」
「調査隊の編成は?」
「第一段階としては衛星、または空軍による偵察。第二段階としては無人機、自立型無人機母艦のよる偵察、第三段階として調査隊を派遣することを考えております。」
「調査隊に民間人を入れる考えはありますか?」
「現在検討中です。」
「総理、国外に国があった場合接触を考えてますか?」
「考えております。ですが無闇に接触はしません。
この世界には未知の病気がある可能性があります。
よってまだ何もわからない以上接触は避けます。」
「総理、……」
質問があまりにも多いため一定数で打ち切った後、伊部は次の爆弾を投下した
「国会議員の中に行方不明者が多数いること確認しました。また、この未曾有の災害に際しまして、この難局を乗り切る信任が私の内閣にあるのかを国民に問いたい。」
「総理…、それは総選挙を行うということですか?」
「はい」
爆弾は爆発した。
アナウンサーは唾を飛ばしながらカメラに向かい衝撃を伝えた。
一部の記者は
「何を言っているだ!!」「噓をついてまで選挙をしたいのか!!」
など罵声を浴びせるがほとんどは冷静な記者は今後見据えて動いた。
「総理が伝家の宝刀を抜いたぞ!!!」
「電撃選挙だ!!夕刊には間に合わせるぞ!!」
ここに電撃選挙が始まった