第三話 ≪フットボール≫
遅くなりました。
続きです。
E-4B ナイトウォッチ
国家緊急空中指揮所という役割のこの機体はボーイング747をベースにつくられた。
全面核戦争の指揮を目的としてつくられた機体であるため「地球最後の日の飛行機」とも呼ばれている。
「……以上です。総理、事態は一刻を争います。≪フットボール≫をいつでも使える準備を。」
「…わかった。≪フットボール≫をここに持ってきてくれ。」
伊部がそう言うと「フットボールの運び人」である軍事顧問が黒いブリーフケースを持ち伊部の前に現れる。
顧問は伊部の前で軽くお辞儀をすると伊部の前に座る。
そして核のボタンのケースを開かれた。
ペンタゴン
国家軍事指揮センター
「戦略ミサイル原潜部隊との通信が途絶えている以上、いつでも撃てる準備をします。攻撃の選択肢はICBMを使います。衛星が使えないため、正確性は不安ですがそれでも数百メートルぐらいの誤差です。え、…はい、了解しました。」
(待機か……ふぅ)
発射コード00000000
パソコンの画面にはそううちこまれていた。
E-4B ナイトウォッチ
「14時42分現在、ミサイル攻撃はない模様。」
「メディアの動きはどうか?」
「各国大使館や国連本部の邦人以外の職員が居なくなったことを受けメディアが嗅ぎ回っています。また、気象庁が震源地を公表していないため気象庁に押し掛けているとの報告を受けています。今後、メディアの暴走が予想されます。」
「非常事態宣言を出そうと思うがどうか?」
「はい、そのほうがよろしいかと。」
「では、その方向で頼む。」
「はい。」
誤字脱字はすみません。
今日、明日でもう一話投稿しようと思います。