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リンクライン  作者: 伊月
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Episode__3

 朝日の眩しさで目を覚ました。


 呻きながら瞼を開くと、そこには見慣れない天井がある。眉をひそめること数秒、やがて昨日自分の身に起こったこととその後の経緯を思い出し、俺はあくび混じりに呟いた。


「ああ……そういえば異世界だっけ」



     ▼



 昨夜――混乱する俺たちを中に入れたあと、ギリアムというらしい男は宣言どおり茶と軽食をふるまってくれた。


 あんな血生臭いものを見た後に食欲などわくはずもないと思っていたのだが、胃袋は存外に貪欲だったらしく、俺は出されたそれらをあっさりと平らげてしまった。そして、ひとまず目の前の欲求を満たしたことで余裕ができたのか、それからはある程度落ち着いて会話ができるようになった。


 いや、正確にはこちらが一方的にまくし立てていただけか。俺は今日起きた出来事について、朝目覚めたところから全て、まるで関係ないところまで話した。口を動かしている間は不安が薄れるような気がして、そうした。


 ゲームのこと、SCOのことも当然話した。謎の転移現象が起き、森に飛ばされたこと。ログアウトできなくなったこと。街に向かう途中モンスターに襲われたこと。倒すと、ポリゴンの欠片となるはずの死体が残ったこと。


 全てを聞き終えたギリアムはしばし瞑目し、そしてすまなさそうに首を横に振った。


「正直に言って、オレには君らの話の半分も理解できない。SCOやログアウトというものが何を指しているのか分からないし、モンスターを斬れば血が出るのも当たり前のことだ」


「………………そう、ですか」


 それは十分に予想していた返答であったが、やはり実際に言われると落胆は隠しきれなかった。認めろと、クロノには偉そうなことを言ったものの、それでも信じたくない気持ちが俺の中にもまだあったのだ。


「助けになってやりたいのは山々なんだがな……君ら自身、何がどうなっているのかよく分かっていないみたいだしな……」


「あ、いえ、状況は大分飲み込めてはきたんですが、あまりにも馬鹿げているというか説明が難しいというか」


 いかつい顔立ちに似合わず――などと言うと少々失礼だが――人の良さそうなその言葉に、俺は小さく笑みをこぼした。右も左も分からない状態のときに彼のような人物と出会えたのはかなりの幸運だろう。出会いに感謝しつつ、どうやって話せばいいのか思案をめぐらせる。


「あの」


「ん、なんだ?」


「異世界の概念って、分かりますか?」


 俺たちの置かれた状況を説明するには、相手にこの手の知識がなければ難しい。ただ、あまり期待はできそうになかった。SCOを知らないということから、すでに彼らにゲームの中の住人である自覚はないということは分かっていたからだ。


 案の定ギリアムは「いせかい?」と訝しげな表情をしながら、記憶を探るようにして視線を宙にさ迷わせた。やがて返ってきたのも否定の言葉だ。


 となると、一体どう話せばいいのか……。


「遠い国から来た、とか言うしかないんじゃないかい?」


 その言葉は驚いたことに、先ほどからずっと黙ったままだったクロノからのものだった。視線を向けると、大丈夫だという風に弱々しい笑みを返してくる。


「だいぶ、落ち着いてきたよ。うん。まだ完全に受け入れられたわけじゃないけど……おかげで多少は現実を見れるようになった」


「あ……いや……」


 純粋な感謝の念を向けられ、俺は言葉に詰まった。あれは半分癇癪を起こしたようなものであり、責められこそすれ礼を言われるようなものではなかったからだ。


「あれは……違う。俺はただ、お前に苛立ちをぶつけてただけだ」


 すまない、と小さく呟く。


「ん。そうだったのかい? けどまあ、それでも僕は感謝してるよ。ありがとう」


 なおも言い募ろうとした俺をクロノは制した。


「その議論は後でもできるだろ。今は、彼への説明が先だよ」


「む……」


「ギリアムさん、でしたよね。先程はみっともない姿をお見せして、申し訳ありませんでした」


「構わんさ。事情はよく分からないが、ずいぶん大変な目にあったんだろう?」


「ええ、まあ。それでその事情についてなんですがね、説明しようにもなかなか複雑で、僕らの語彙力では上手く伝えることができないと思うんです。だから比喩的表現というか、多少の誤解が含まれるというか、どうしても曖昧なものになってしまうんですが、それでもいいでしょうか?」


「話を正確に理解するにはさっきの、異世界とやらの概念がなければ駄目だということか?」


「そうです。けれど、その概念を知ってもらうところから始めると時間が掛かり過ぎますから」


「ふむ……そうだな、仕方ないだろう」


 では、とクロノは一呼吸をおいた。


 誤解を前提とした語りである以上、ここは余計な口は挟まず任せてしまったほうがいいだろう。俺は沈黙を守ることにし、ギリアムとともに相棒の声に耳を傾けた。


「僕たちは日本という、とても遠いところにある国の人間です。今日は二人で国の近くにあるダンジョンを探索していたんですが、その途中で原因不明の転移現象が起こり、気がつくと知らない森の中で倒れていました」


「ニホン……」


「知らないはずです。本当に遠い、辺境の島国ですから」


「そう、か……?」


 クロノの言葉に、しかしギリアムは納得していなさそうな声を出した。


 あれ、と説明の出だしでいきなり躓いた相方が冷や汗を流す。


 その様子にとある可能性を思いついた俺はクロノに小さい声で話しかけた。


「なあ、ここって本当にSCOの中なのかな?」


「え? そうだといったのはユトのほうじゃないか」


「いやさ、異世界ってのは間違いないと思うんだが……よくよく考えてみたら、ゲームの中とは限らないんじゃないか? あくまで世界観の似た全く別の場所とか……」


 ゲームの中の力を持って異世界に行きました……なんてのは、ネット小説なんかでもよくある話だ。レベルやらなにやらは俺たちだけに通用する代物で、普通の人は全く意識していないだとか。空想を比較対象にしてどうすると突っ込みを受けそうだが、もはや現実が物語みたいなものなので気にしていられない。


 それは全く考えていなかったのか、俺の指摘にクロノは顔を青くすると、慌てて左手を振ってウインドウをギリアムに見せた。


「ギリアムさん! これ何か分かりますか!!」


「うおっ、なんだいきなり! ステータスウインドウは無闇に人に見せるもんじゃないぞ――ってはあ!? な、なんだこのレベルは!!」


「そんなことはどうでもいいんです! 分かるんですね? ウインドウやレベルというものがこの世界にはあるんですね!?」


「どうでもいい訳ないだろうが! こんな数値宮仕えの連中でもあり得ないぞ! そっちのお前もそうなのか!?」


「え、えっとまあ……」


「は、87だぁ!? お前ら一体なんなんだ!?」


 いいから答えろ! とすっかり敬語が取れてしまったクロノと、お前ら本当になんなんだ! といつの間にか二人称が君からお前に変わったギリアムが大声で言い合う。


 すっかり勢いに飲まれ、普段から細心の注意を払って隠しているステータス情報まで公開してしまった俺はただ呆然とその光景を見ていることしかできなかった。疑問符と感嘆符の乱舞する会話が元に戻るまでこのあと数分ほどかかった。


「すいません……」


「いや……こちらこそ悪かった」


 ひとしきり頭を下げあったあと、ギリアムは空咳を一つして言った。


「とりあえず質問に答えよう。ステータスやレベルといったものは存在する……なんというか、あまりにも当たり前のことで、改めて言うのが不思議に思えるな」


 確かに。生まれながらにしてゲームシステムがあるこの世界では、俺たちの質問は「物を放ったら地面に落ちたんですけど、不思議に思わないんですか?」と言っているようなものだろう。人によっては聞いた瞬間、馬鹿にしてるのかと怒り出してもおかしくはない。訝しげな顔をしながらもちゃんと付き合ってくれるギリアムは、本当に人がいい。


 ともかく、これでこの世界にもシステムは存在するということは確定した。クリムゾン・フィストのこともあるし、やはりここはSCOに準拠していると思われる。


 しかし――それだとギリアムがニホンという単語に引っかかっていた理由が分からない。ゲーム内にそんな地名はもちろんなかったはずなのだが。


 聞くと、


「ああ、それなんだがな。ニホンという名前を聞いたとき妙に聞き覚えがある気がしてな……思い出したよ、昔同じことを言っていたやつが居たんだ」


「なっ、本当ですか!?」


 それはつまり、俺たち以外にもここに来たプレイヤーがいるということか……?


「その人、今はどこに?」


「さあ、そんな深い関係でもなかったからな」


「そうですか……」


 残念だ。俺たちより早くここに来たというなら色々と知っていることもあるだろうし、ぜひ接触したいところだったのだが。


「ちなみにその人、なんて名前でした? できれば顔とか格好についても知りたいんですけど」


 それは、一応聞いておくか程度の気持ちだった。捜して見つかる可能性は限りなく低いが念のため――という様に。


 だが、ギリアムの返答に俺たちは再び目を見開くこととなる。


「ああ、それは覚えている。黒髪黒目の外見といい、発音の難しい名前といい、やたらと特徴的な男だったからな。トキサダ・ミフネだ。ニホンでは姓が先にくるとか言っていたから、正しくはミフネ・トキサダになるのか?」


「ミフネ――」


 それを聞いて、俺は絶句した。周囲の時間が止まったかのような錯覚すらした。


 俺はその名前を知っていた。そしてクロノも。おそらくSCOに初期から参加している人間で彼を知らない者はいないだろう。


 三船時貞。


 バーチャルリアリティという、それまでSFの世界でしかあり得なかった技術を現実のものとした天才科学者。そして同時に、ソウルクレイドル・オンラインの原型を作ったプログラマーでもある。


 ハードとソフト、そのどちらの製作にも携わっている、いわばこの世界の生みの親だ。


「あ、あの人がこの世界に来ていたんですか!?」


「この世界、という言い回しはいまだによく分からないが、会ったことは確かだな。むかし飯屋で相席して、少しだけ話したんだ。そのときに、自分はニホンというところの出身だと聞いた」


「それって具体的には……?」


「そうだな、オレが三十になるかならないかの頃だから……十年くらい前だな」


 俺とクロノは顔を見合わせた。十年前。SCOのサービス開始が二年半前だから、どう考えても計算が合わない。そんなに前だとVRの本格的な研究がようやく始まったかどうかといったところだ。


「人違いとか」


「だとしても、SCOが存在しない頃からここに日本人が居たことには変わりないね」


「じゃあ、時間の流れが異なってるとか」


「ゲーム内での時間は完全に現実と同期してたけど……うーん、ギリアムさん、その彼は当時何歳くらいに見えましたか?」


「見た目は二十代前半だったが、実際本人から聞いたところだと二十九だって言ってたな。その外見で俺と同じくらいかよって驚いたら、ニホン人は皆そんなもんだとか……」


 なるほど、SCOは中世ヨーロッパ風の世界観でできている。ここの住人からすると東洋人の顔立ちにそういう感想を抱いてもおかしくはない。


 となると本人申告の年齢を基準にしたほうが正しいと思われるのだが……困ったことに、三船は現在四十歳前後。どうやら時間の流れは現実と変わりないらしい。


 ゲームなのか、それとも全く別の世界なのか、また分からなくなってきてしまった。


「逆転の発想。実はSCOからこの世界ができたんじゃなく、ここを基にゲームが作られた」


「辻褄は合うけど、最初からゲームシステムがある世界ってなんだ。物理法則はどこ行った」


「そんなこと言ったらこの状況そのものが突っ込みどころ満載だろ」


「だがなあ、想像してみろよ、最初からあるってことは原始時代とかからだぞ? 猿から人間に進化する途中のやつらがウインドウいじくってるって、シュールにもほどがある絵だろう」


 大体その時代に言語は存在しないはずだ。それとも、こちらではダーウィンの進化論は否定されるのだろうか。ゲーム内には信仰の対象としてはともかく、本当に世界創造神のような存在がいるとは描写されていなかったはずだが。


「うーん、一体どうなってるんだろうねえ……」


「本人に聞ければ早いんだがな……追うにしても、今の俺たちには手掛かりもなければこの世界の常識もない。下手に動くと痛い目に遭いそうだ」


「だよねえ。元の世界に帰る方法どころか、明日どうやって生き抜くかも決まってないんだからなあ……」


 この世界でもモンスターを狩れば金とアイテムを得られるのだろうか。しかし先刻赤ゴリラを倒したときのことを思い出してみると、混乱していたためそこまで気が回らなかったが、残ったのは死体のみでドロップ品などの表示はなかった。ハンターのように皮やら肉やらを剥ぎ取らなければならないなら素人の俺たちになす術はない。


 ボタン一つで作業が完了するとは、さすがに思えなかった。


「ああ、そのことだが……」


 そんな俺たちに救いの手を差し伸べたのは、やはりこの男だった。


「当てがないならオレの所に来ないか?」


「え……それは、僕らにとっては願ったり叶ったりですけど、さすがにそこまでしていただく訳には……」


「おいおい、そんな状況で遠慮なんてしてたらあっという間に逝っちまうことになるぞ? それに、なにもただで泊めてやるわけじゃない。せっかくレベル69と87なんて戦力が目の前に居るんだ、恩を売れるだけ売って使いたいじゃないか」


「はは……なるほど。俺たちみたいなレベルは、やっぱり珍しいんですか?」


「当たり前だ。オレも若い頃は冒険者として各地を回った口で、人よりも世界の広さを知っているつもりだったが……いくらなんでもそんな値を見るのは初めてだ。こっちだけ知っているのも不公平だから見せるが……」


 ギリアムは腕を振ってウインドウを表示させると、可視モードにしたステータス画面を俺たちに見せてくれた。そこには彼の名前と、レベルをはじめとする各種ステータス数値が並んでいる。


 レベルは42。ざっと見た限り体力と防御力を高めた壁仕様に育てられているようだ。


 SCOにはシステム的に規定された〈職業〉というものはないのだが、例えるならば守護騎士といったところだろう。後衛の魔法詠唱の時間を稼ぐにはもってこいのステータス構成となっている。


「お前たちからしたら大したことはないんだろうが、これでもオレは一流と呼ばれる戦士だったんだぞ? それをその歳で……ニホンってのはどんだけでたらめな国なんだ」


 曰く、レベル50以降は世界的に見ても希少、60を超えたらもはや伝説の英雄だとか神話に出てくる強さ……らしい。正直まったく実感は湧かないが、ここの住人がそう言うからには事実なのだろう。


 俺たちが二年半でここまでレベルを上げたことを考えるとずいぶん低いように思えるが、一度死んだら終わりという環境ではどうしてもそうなってしまうのかもしれない。実際、もし俺が同じ立場なら、死を覚悟してまでフィールドに出ようとするかは分からない。


「あまりそれは言いふらさないほうがいいな、色々と面倒なことになるぞ……って、利用する気満々のやつが何言ってんだって感じだがな」


 最後は茶化すような言い方だったが、その目は真剣だった。


「その強さは良くも悪くも目をつけられる。国に帰ることが目的なら、王宮から騎士団やら魔導師団やらに誘われても面倒なだけだろう? それならまだいい方で、妙な連中に知られたら騙されて犯罪の片棒担がされたりとかするかもしれん。ああ、自分たちは騙されない、大丈夫だってのはなしだぞ。そう言ってるやつほど引っかかりやすいんだ」


 なるほど。ゲームにも盗賊ギルドを名乗る連中がPKをするようなことはあったが、この世界ではそんなもの比較にならないほど厄介なことが多そうだ。


 十分に理解できる話だったので、俺たちは重々しく頷いた。


「わかりました。気をつけます」


「オレはよく初心者冒険者の面倒を見ている。だから周りへの説明は、お前たちもそういう奴らの一人ってことにするのが一番楽なんだが……」


 ギリアムはそこで、俺たちのほうを難しそうな表情で見つめた。


 おそらく高レベルの人間が必要以上に弱者として見られるのは不本意だろう……みたいなことを考えているのだろう。俺はクロノに目配せし、向こうも意を組んで頷き返してくれたのを見、答えた。


「別に構いませんよ。実際、この世界に関しては初心者もいいとこですし」


 それに、この身に宿っているのはゲームで培った力にすぎない、本当に生死を懸けた戦いをしてきた彼らと比べること自体が間違っているだろう。


「そうか、ありがとう。じゃあもういい時間になってることだし、早速家に向かうか」


「え……でも、街に入るには朝を待たなければいけないんじゃ……」


「ああ……そうだったな、忘れてた」


 ――忘れてたのかよ。


 あまりの適当さにどう反応を返せばいいのか戸惑ってしまう。


「まあ、ばれなければ問題ないだろ。さっきお前らと揉めてたやつにはオレから話しておく。なあに、あの規則は夜中の出入りを認めると若い冒険者どもが無茶をするからできたんだ。入るだけならそれほど心配はない」


「そういうものですか……」


「おう、それにどうせ上の連中は報告書なんて流し読みだ。多少不審な点があったって気にしやしない……っと、そういえばまだ聞いてなかったな」


 それは治安を守る組織としてどうなのだろうと思っていると、立ち上がったギリアムが再び動きを止めこちらを見た。


「なんですか?」


「いや、そういえばまだお前らの名前を聞いてなかったと思ってな。しばらく居候するんだし、いつまでも『お前ら』じゃ不便だろ」


 そういえば。


 こちらは兵士が名を呼んだためギリアムのことを知っていたが、よくよく考えてみると自己紹介もしていないのだ。


 一瞬、本名とキャラネームどちらを名乗るべきかを迷ったが、ウインドウに登録されていないほうが本当ですというのもまた説明がややこしくなりそうなので、大人しく〈Yuto〉の方を選ぶ。


「ユトです。十七歳、男。ステータスとスキル構成は前衛剣士型」


 名前だけというのも味気ないので、少しだけ付け加える。


「クロノです。歳と性別は右に同じ。戦闘スタイルは攻撃型魔法使いかな」


 相棒もならって、クロノの方を言うことにしたようだ。しかしこれ、苗字の方を聞かれたらいったいなんて答えればいいのだろう。


「ユトとクロノか……ではこちらも改めて名乗ろうか、オレはギリアム・ネーピアだ。しばらく一緒によろしく頼む」


「ええ、こちらこそ」


「よろしくお願いします」


 幸い深くは聞かれなかったので苗字のことは一端保留にし、差し出された手を握る。


 その温かさは、一時的にしろ俺から現状への不安と恐怖を取り除いてくれた。

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