詩 花火迷宮
掲載日:2026/09/29
「夜の暗闇を閉じ込めた空間」
「時折り花火があがって、全体が照らし出される」
暗闇の中 上下のない場所
時々咲く 光の花
一瞬遅れて 大きな音
一度だけの大きな鼓動
心臓のような 何かの音
異形の居場所を示している
消えた後に 誰かの気配
「立体的でどこがどこだか」
「自分の場所も分からないのに」
綺麗で美しい花の後には
怖くておぞましい怪物が
徐々に背後から近づいてくる
目を奪うのに最適でしょう
良い意味でも
悪い意味でも
私はここよ
あなたはそこね
照らし出して
見つけるのにも
最適でしょう この迷宮は
「出られないのは私だけじゃない」
「あの怪物も出られなかった」
「かつての私だ。そうなのね」
花に目がない 美しいから
なおさら 輝き 欲しくなる
あなたもすぐにあれになる
空を彩る光の花に
命を散らして 破裂させ
空を飾るの 一瞬だけ
ーー花火になってとりこまれたら、次の異形に早変わり
「ストーリー」
綺麗な花火を見ていて、人混みからはずれたところを探しているうちに、迷い込んでいたんだ。
ああ、今日は楽しいお祭りの日だったっていうのに。




