表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/123

銀河騎士隆盛記 零 天の章 49~50 タチの顛末


タチの顛末


49

 ベルセラが小ホールで、いつものように黒樫の木剣で素振りをしていると、先生が黒光りしている反りのついた、棒のようなものを手に下げてきた。


 先生はベルセラに素振りをやめて、汗を拭いて、自分の前に立つように言うと、手に提げている棒のようなもの(漆塗うるしぬりのさや)の先の、灰色の部分(サメの皮を張り付けたつか)の縁についている、黒い楕円形の部品(鉄製のつば)を右手の親指で押して、ブツンと音をさせたと思ったら、左手でつかを握って、さやから、タチの銀色の刀身をツツーっと抜き出した。


 それは鋼鉄で出来た、ベルセラには、信じられないほど大きな、アスラの太古のタチという剣をアシナシ様(YWC2)が模造した、本物の刀剣だった。


 ベルセラの私見では、人を切れる本物の特大のナイフであり、先生が何故なぜ、そんなモノを所有しているのか、彼女にとっては、まるっきりの謎だった。


 それは勿論、アスラにいる時にボーア老師からカンデンがさずかった、あのタチだ。それが、どうしてここにあるのか、ここで話は少しさかのぼる。


50

 カンデン一行の乗ったブルーノーズ号が、銀河自由連邦軍、銀河辺境星系の中継拠点のあるカイ恒星、第五惑星カイムリ星、軍師団同星の衛星軌道上にある、医療防疫検閲いりようぼうえきけんえつセンターに入港し、医療防疫いりょうぼうえき検閲けんえつを受けた時、カンデンとキンタはかしのトーウ(木剣)と竹製のトーウを、私物として認めてもらうために、持ち込みを申請したが、ボーア老師から授かったタチをどうするかをカンデンは決めかねていた。


 問題なのはタチのような大型の刀剣を、管理する法律が銀河連邦には存在しないことだ。刃渡りが0.5メルト以内のナイフ類を常時、携帯するには、連邦警察の所持許可が必要だし、サイドロック式のナイフ類は携帯することは、建前上は禁止だが、犯罪でも侵さない限りは、とくに取り締まりもされていないというのが現状だった。


 歴史的な由緒ゆいしよのある刀剣なら、文化財として登録することはあるし、出来る。しかし、アスラで精製したとはいえ、アシナシ様(YWC2)が模造したタチが、文化財として認められるかどうかは微妙なところだ。


 ここで馬鹿正直に文化財として申請をしたところで、それが受け入れられるか、それにどのくらいな時間が必要なのかも分からない。そこでカンデンは賭けに出た。タチをブルーノーズ号の船内の、修理工具ロッカーに隠してというか、堂々と放り込んでおいて、見つかってとがめられたら、その時に考えようという結果に落ち着いたということだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ