銀河騎士隆盛記 零 天の章 45~46 ベルセラのスピリチャル体験
ベルセラのスピリチャル体験
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それと同時に頭の天辺に向けて、遥か彼方の高みから光が降りてきた。それは、澄んだ強いエネルギーの塊だった。ほんの短い間の経験だったが、その時の心持をベルセラは忘れることが出来なくなった。
意識は快晴の空のように晴れ渡って、すべてが満たされている感じがした。それでいながら、精神は活動的になり、血沸き肉踊り、身体はこれまで感じたことのない充足感で満ちてきた。すべてから解放され、なんの憂いも執着もない心地になり、強い幸福感で胸が熱くなるのを感じた。
カンデンとキンタが居間のソファーで寛いでいる時、突然、眉間から紫の雷光が迸った。
二人は一階の小ホールの方向に、強いエネルギーが発するのを感じて、二人とも反射的に立ち上がり、一階の小ホールに駆け込んだ。
小ホールの長椅子に座っているベルセラの身体から、強いエネルギーが発していることを二人は感じた。それは温かい波動のように二人の身体に伝わり、二人共、胸がジンジンと熱くなるのを感じた。
二人は一目で、ベルセラのもとに「タケミカヅチノミコト」の天啓が降りてきたことを悟った。
その場で、二人は「タケミカヅチノミコト」の天啓をベルセラが賜ったことを祝い、天を仰いで、八拍手を打った。
カンデンとキンタの眉間から、紫の雷光が迸ったのは、ベルセラの眉間から雷光が迸ったのと同時に起こったらしい。三人のジンウが初めて共鳴した結果だろうと、カンデンはそう思った。
カンデンはアシナシ様の収蔵しているコムロの神憑りの映像を、ベルセラに見せたらどうなるだろうという興味というか、好奇心めいたものがあったのは確かだが、まさか、この娘がここまで見事に、センシティブに反応するとは思っていなかった。
カンデンはコッポの正統を受け継ぐ、自分とキンタの二人の他に、ベルセラが加わることによって起こる変化については、計り知れないモノがあると感じていた。
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そして眉間から雷光を発した人物が、この銀河に、まだ二人いた。
遥かかな距離を隔てたアスラのサンマナの民、ボーア老師と、戦士コムロだ。
二人はアスラの晴天を仰いで祝いの八拍子を打った。
二人はそれが「タケミカヅチノミコト」の天啓を、何者かが新たに得た結果だということを、鋭敏に本能的に感じ取っていた、二人にはその者が女性であろうことまで、分かっていたのである。
ボーア老師の脳裏には愛弟子であるカンデンとキンタの顔が浮かんでいた。老師はカンデンが、コッポを伝える師として、どの程度の伸びしろがあるかを気にかけていた。気にかけていたというよりは、楽しみにしていたと言う方が正確かもしれない。
老師は老い先短い身の上でありながら、それでも、二人と、カンデンの新しい弟子に、巡り合う予感を強く感じていた。
コムロは天才的な勘で、遥かな距離を経ているのにも関わらず、天啓を受けた娘の特性を感じ取り、是非、自らの手で鍛えてみたいと切実に感じていた。




