表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/123

銀河騎士隆盛記 零 天の章 37~38 健啖家のベルセラ


健啖家けんたんかのベルセラ


37

 カンデンがナッツ類がふんだんに入ったパンケーキの皿を、テーブルに乗せ始めると、空のワゴンを、今度はキンタが持って台所に向かった。10分程してから、今度はキンタが、コーヒーを入れたポットとマグカップを三つ乗せたワゴンを持って、食堂から出てきた。

 テーブルの各位にコーヒーを配り終わってから「サンマナで食べていた焼き菓子みたいですね、先生。」とキンタが嬉しそうに言った。

 ベルセラは何のことかわからなかったが、デザートとして出てきたパンケーキに手を伸ばして、口にして「あんまり甘くなくて素朴な味ですね。でも、とても美味しいです。」というとカンデンが「アスラのサンマナという村で現地人が作ってくれた、ヤマノイモという芋をすりおろして、森の木の実を砕いて混ぜた、焼き菓子が、村にいたころ頃には、何ということのない、旨いものもとも感じなかったのだけど。バサラバートに戻ってきてから、時々、無性に食べたくなってね。見よう見まねで、試してみるのだけど、どうもうまく行かない。」そう言って苦笑いしていた。

 その小ぶりに焼いたパンケーキを、コーヒーをお供にベルセラは四枚(そのうち一枚は、カンデンの食べ残しを分けてもらった。)を食べて満腹になり、この日の夕食には、健啖家けんたんかのベルセラも大いに満足した。


38

 食事を済ませた後、食器を片づけてから、PE57Qと三人はコーヒーの入ったマグカップを手に、居間に移った。ベルセラも食器を洗うのを手伝った。

 水仕事のあとに手を拭くためのタオルは、どこからかPE57Qが持ってきて渡してくれた。手を拭いた後はPE57Qに渡した。

 ベルセラがソファーに落ち着いていると、先生が反りのある黒い平たい棒と、褐色の真っ直ぐで、握りが丸い棒を持ってきた。

 反りがある方がコッポの修行に使う、黒樫くろがしの木剣で、握りが丸くて真っ直ぐな棒は竹という特別な植物の幹を削って、四枚を合わせて皮をまいて、うるしという特殊な塗料を塗った「トーウ」というモノだという。両方とも先生が手ずから作ったものだそうだ。トーウというモノは立ち合いの時に使い、かしの木剣は素振り用のものだそうだ。

 先生から、当然のことのようにかしの木剣で、素振りを一日中やるように言われて、ベルセラは思わず何回振れば良いですかと聞いたら、食事の時間と、用を足す時、以外、一日中と再度、念を押された。 

 素振りの型については、明日の早朝六時から、食事の前に教えると先生から言われて、どこかお客気分だったベルセラは、いきなり冷水を浴びせられたような気分になった。

 先生はベルセラに事も無げにそういうと、居間のテーブルのパイプケースの中からパイプを取り出し、タバコの葉を詰め、パイプ用の細長いオイルライターで火をつけて、パイプをくゆらせ始めた。キンタは、もう冷めているはずのコーヒーを楽しんでいるようだった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ