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「銀河騎士隆盛記 零」オッサン銀河騎士は太古の地球に不時着し、縄文文明期の古代剣法を習得し、その剣、五次元の域に達する。  作者: ジム・プリマス


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銀河騎士隆盛記 零 天の章 33~34 カンデン一門のルール


カンデン一門のルール


33

 カンデンとベルセラのやりとりの傍らにPE57Qはずっとひかえていた。そのことにベルセラは気づいてないようだった。それだけベルセラはカンデンの言葉の一つ、一つに、集中しているようだった。PE57Qは自由思考していた。


 この人もカンデンさまと、キンタさまに、どこか似ている。剣を前にした時の真摯しんしな態度というか、生真面目きまじめなところが。そこが面白いと感じた。このトリオがこれからりなす物語の始まりとその行方ゆくえが楽しみだと、またPE57Qは自由思考した。


 窓からは秋の斜陽の光が差し込んでいる、時間はもう夕刻になっていた。キンタも鍛錬たんれんを終えて、一旦、屋敷の一階の広間に戻ってきていた。PE57Qを含めた三人は、その広間を居間がわり、共用の居室にしている。


 カンデンも鍛錬たんれんを止めにして、居間に戻ってきた。ベルセラも、かたわらでずっとひかえていたPE57Qに気づいて恐縮はしたものの、続けて屋敷の案内を受けて、それを終えて居間にやってきた。


 皆が揃って、めいめいがチェアーに座ったところで、ベルセラに、カンデンから、この屋敷で生活する上でのルールの説明があった。それは、ドアを開けるときはノックをして返事があってから開けること。食事は決まった時間に皆で揃って食べること。掃除も洗濯も自分のことは基本的に自分でやる。人に迷惑めいわくをかけない。というような極々、常識的なものだった。その説明が終わる頃には、日が落ちて、屋敷の窓の外は暗くなっていた。


34

 カンデンとキンタの二人は、ベルセラとPE57Qを居間に残して、夕食の準備のために台所に立っていた。


 カンデンはフライパンで小麦粉を乾煎からいりして、そこにバターを入れてよく混ぜ、そこに牛乳を注いで煮詰めて、ベシャメルソースを作った。


 キンタは昨日の、ポトフの残りのスープが入った寸胴鍋を沸かして、豚肉のぶつ切りを入れて、煮立たせ、余分のアブラとアクを救い取り、そこにフライパンで炒めた、みじん切りの玉ねぎとバターを入れた。


 そこに新たに水を足して、沸騰してから、乱切りにした人参とジャガイモを入れて煮込んでいる。

 カンデンはまな板で、アスパラガスの束を、三等分に切っている。


 ベシャメルソースを少しづつ、豚肉と野菜の入ったスープストックに入れて、溶かしてとろみが出るように煮込んで、最後に切ったアスパラガスを入れて、すこし煮て、二人が完成させたのはクリームシチューだった。


 市販のレトルトを三人分、温めるだけなら15分程度で済むところだろうが、その四倍の時間をかけて、男が二人で手作りシチューを作ったという訳だ。


 居間の隣の食堂の四人掛けの木製のテーブルに、PE57Qが食器を並べていると、大きなお玉の入った寸胴鍋ずんどうなべを抱えたキンタが、テーブルの真ん中にそれを直接、ドーンと置いた。


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