銀河騎士隆盛記 零 天の章(帰還編)1~3 宇宙へ
銀河騎士隆盛記 零 天の章(帰還編)
宇宙へ
1
カンデン一行は春を待ち、ポリ・ラピタ族の水先案内人イムルから、もたらさられた水晶の結晶を携えて、サンマナを立ち、西を目指す。この旅には、また成長した狩人ラケアが付き添った。そして戦士としてコムロも同行することが、東の民の族長ダイの命で決まった。
一行は海岸に隠したブルーノーズ号にもどり、エネルギーの変換に必要な水晶の交換を済ませ、船の点検を終えると、一行はラケアとコムロに別れを告げ、宇宙に飛び立った。
ラケアとコムロはブルーノーズ号が見えなくなるまで見送っていた。ブルーノーズ号の船外モニターにはその姿がうつっていた。
ラケアとコムロは背負子にしまっておいた、二つの大きな革袋を、サンマナからの贈り物だと言って最後の夜に、船に置いていった。
カンデン達は代わりに、船に残っていた保存食のレトルトパックのチョコレート・バーを、二人の背負子に入れても負担にならないくらいの数、渡した。それから発電機能付きの携帯ライトを数本と、アスラ側からしか、連絡出来ないように暗号設定した、ホログラム機能の付いた、星間通信用の携帯3Dコミニュケーターを、一つ渡した。
カンデンはラケアに感謝の印に、私物のサイドロック式の折り畳みナイフをあげることにした。ラケアに使い方を説明すると、彼はこれは便利だと言って、とても喜んだ。
銀河騎士として自分の力が必要なことがあれば、いつでも連絡して欲しいと師のボーアと、東の民の族長ダイに伝えて欲しいと、戦士コムロに言い添え、カンデンとコムロは堅い握手を交わした。
2
二人が置いていった袋をカンデンがあけてみると、袋の中には、ハマグリとアワビの干物、シイタケの干物、シカ肉とシシ肉と熊肉の燻製、エビとアジとアマダイの干物、干し栗、干し柿、胡桃、栃の実、大きなひょうたんに入った果実酒が二本、入っていた。
キノコと肉と貝はスープにでもすれば、さぞ旨いだろう。魚の干物は火で炙ればすぐに食べられる。考えてみたら、サンマナに着いてから、東の地の民の作るものを、毎日、食べていたのだ。彼らの作る料理は素朴ながら滋味に満ちていて、お世辞抜きにしても、とても旨かった。そして、ことあるたびに東の民は、貴重な果実酒を分け合って飲んでいた。
3
船はアスラの衛星軌道に乗り、軌道を回りながら、船外モニターに映る惑星アスラの姿を、改めて目の当たりにした時、カンデンとキンタは感嘆の声を漏らし、二人は顔を合わせて、美しいと言いあった。
薄い白い雲が漂い、青い海原に、浮かぶ大陸の緑。その奇跡の姿は、銀河の宝石のようだった。
衛星軌道を回りながら、この惑星の正確な調査をしてみたところ、アスラは大海に、五つの大陸が浮かぶ、美しい水の惑星だということが、初めて分かった。
二人はサンマナに置いてきた、星間通信コミニュケータのための、星間通信用の小型の中継衛星を静止軌道に、船内から遠隔操作で設置した。
これで超空間通信が再開、出来るようになった訳だが、カンデンはあえてここでは連絡をしなかった。惑星アスラの位置情報を、銀河連邦に晒すことは、早急すぎると考えたからだ。
船の人口頭脳に残った航行記録を分析して、次元断層の規模と、空間振動の周期データーを解析するのに、星間航行船修理特化型情報処理ロボットYWC2が、その能力を100パーセント発揮したとしても、アスラ時間で3日以上は必要だった。そして銀河連邦首長惑星バサラバートまでの、超空間航路を設定するのに、アスラ時間で、まる2日は必要になる見当だった。
い 現役の作家「初枝れんげ氏」のYouTube番組番組を参考にして、現在のウエブ小説の流儀に従い、記載の文章を読みやすように、天の章をただいま、改変開始中です。作品タイトルも、その内容がある程度、推察できるように、改変しました。
語り口が固いところはオッサンなのでご容赦してください。固有名詞が多いところはオタクの趣味に付き合うということで、ご容赦願います。
若木の下で傘を脱ぐの故事を参考に、若い世代の流儀によりそい、郷に入りては郷に従えということで、よろしくお願いします。
この作品が少しでも皆様に愛されるように祈っています。
ジム・プリマス。




